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第一話 天才なのに勘違いすぎて凡人疑いされる
この世界にやってきてもうすぐ十年。僕は十歳の儀式を迎えるところだった。
この世界には、十歳になると魔法を扱えるようになる『魔術儀』という、
魔法の才能を開花させる儀式がある。その儀式を受けるため、僕は今、王都へ向かっていた。
主人公――真逆誠。それがこの世界での僕の名前だ。
この世界にやってきた、ただの転生者なのである。前世の知識があるとはいえ、
僕はただの転生者。ずっと引きこもって、暇つぶしに魔法を触っていただけだ。
「『魔術儀』、大丈夫かな……。まあ、僕はどうせ凡人だし、目立たないように
一番低い評価をもらって、また引きこもろう。うん、それがいい」
この十年間、僕はやることがなくて、ずっと部屋に引きこもっていた。
暇つぶしに魔法で遊んだり、魔法陣を書いて遊んだりしていただけの、しがない
一般人である。
誠はそんなのんきなことを考えていた。
しかし彼自身は、まだ知らない。部屋から一歩も出ずに「暇つぶし」としてやっていた行為が、王国最高峰の魔導士『八導宮廷八色』を軽々と超越していたことを。
すでに彼が、世界最強の魔導士になっていたことを。
これは、勘違いだらけの主人公、真逆誠が世界で唯一の魔導士に認定され、数々の困難に立ち向かい、やがて魔導大国を作る物語である。
さあ王国へ行こう!!出発だ!




