13.白馬に乗った王様
投稿ギリギリセーフ。
〇氏家楓〇
「??真っ暗?何処?」
目が醒めたら、暗闇の中。・・確かお姉さんと遊んでて、寝ちゃったんだよね。
突然。
「かぁぁぁえぇぇぇでぇぇぇぇぇ!!!!!!」
女性に凄まじい絶叫で、呼ばれる。
がばっと、跳ね起!
「ガァン!!」と。音と同時に、おでこに激痛と、目の中に火花が散る。
「あ痛!!」
痛みに悶絶しながら、右手でおでこを撫でて、左手を挙げて、暗闇をまさぐる。
何かの金属?私を覆っている?
「ひっぐ!ひっぐ!ひっっぐ!うううぅぅぅぅぅ!」
闇の中。私の名を叫んだ女性の嗚咽と、慟哭のみが、響き渡る。
「がぁぁぁえ゛ぇぇぇでぇぇぇ!!」
何々?!怖い怖い怖い・・。やだ!怖い!助けて!
今世の母に、絞殺された。光景が、フラッシュバックする。
「やだ!やだ!やだぁ!助けて!助けて!ごめんなさい!助けて!」
手のひらで、私を覆っているものを、叩きまくる。
「バン!!バアン!!バン!!ババン!!バン!!・・・・・。」
物凄い音を立てるが、構わず叩きまくった。
必死になって、手のひらから、痛みを感じながら、叩いていた手のひらが、突然空を舞って、スカっと、空振りする。
「えっ?!」
同時に辺りが、眩しくなる。
「怖かったか?すまんかった。」
眩しさから、視界が戻ると、そこには黒いスーツに身を包んだ。ロマンスグレーのダンディーなおじさまが、金属タライのようなものを持って、こちらに微笑んでいる。
「大丈夫か?えらい顔になっとるぞ。ほれ。」
そのおじさまは、私に向かって、洗練された所作で、ひざまずき、胸ポケットから、さっとハンカチを取り出し、優しく、ほんとうに優しく、私の顔を拭ってくれた。ちょい悪親父な、渋い笑顔が眩しい。直視できない。
安堵すると同時に、恐怖がよみがえる。
「うっうっうっ・・うわーん!怖かったよー!」
涙を滲ませながら、おじさまに、すがりつくように、抱き着く。おじさまは、優しく私を受け止めて、私の背中に、手のひらをポンポンと当て、ささやく。
「そうか、そうか、怖かったか。大丈夫、大丈夫だよ。」
ああ、私の白馬に乗った王様。もう好きにして~!
◇◇◇
暫くおじさまに、抱擁され、慰めてもらい。だいぶ落ち着いた。
奥の方から、何やらぶつぶつと呟く声が、聞こえる。
「許さん。何もかも。おのれ。おのれ。憎い。何もかも。・・・・・・・。」
ぶつぶつぶつと、言葉を紡ぎ続ける。10歳くらいのお姉さん。
その形は、衣と裳の上下を赤色の帯で、固定した緑色の着物を羽織って、頭は、蝶々髷。首には、緑色の勾玉みたいなものを繋げたネックレス。そして、緑色の耳飾りをしている。
どう見ても、古墳時代チックな、出で立ちをしている。
緑好きなのね。と思ってよくよく声を聞くと、先ほど私を叫び呼んだ声と、気付いた。
「ひゃい!」
思わず悲鳴を上げる。
「ん?どうした?」
と訊ねてくるおじさまに、震える指先で、お姉さんを指差す。
くるっと、お姉さんの方を向いた。おじさまの顔色が変わる。
「!!しまった。言葉も縛っとくべきだった。」
おじさまは、渋くカッコ良く「チッ!」っと舌打ちする。
◎緊急速報◎
小さい方の楓さんの枯れ専発覚。
知り合いに、読んでもらい。感想を聞いたところ。
タグ3つ「コメディー」「ファンタジー」「日本神話」を絶対に追加しろとの指摘をいただき。
不本意ながら、1つ削って3つタグを追加しました。
「ギャグなどないのじゃ~。何処に超自然的などあるのじゃ~。寄り道しないで、さっさと本編始めろよとの皆様の無言の圧力が怖いのじゃ~。」




