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02 ラン!ディナー!!ラン!!!

02 ラン!ディナー!!ラン!!!


 好樹とバレッタはライジング島に向かって歩き出した。

 魔女の森とは、ライジングボルトサンファイアネクストサンシャイン諸島を縮めた言い方だそうだ。

 まあ、実際に森があって魔女が住んでいるのは確かなのだが。

「ねえ、みーくんはそろそろ二人がご飯を食べた方が良いと思うんだけど。」

(時間は昼だ。確かにそろそろご飯を食べた方が良いな。)

「…バレッタ。」

「な、何?」

「次に店があったらそこでご飯にしない?」

「う…うん。」

 そのとき、緊張状態の好樹はもちろん、みーくんも忘れていた。

 バレッタが方向音痴だと言う事を。


「ここ…どこ?」

 みーくんが不安そうな声を出す。

 午後七時。日はとっぷりと暮れてしまった。

「…バレッタ。」

「…やっちゃった。ごめん!」

「いや、良いんだ良いんだ。」

(この二人も少しずつ会話が出来るようになってきたなあ。みーくん嬉しいよ。)

 この狭い通路は一方通行なので向こうに抜けるしかない。たとえそこが目的地で無くても。

 好樹はバレッタの手首を握った。

「バレッタ、行こう!」

「ええ!」

(ひゅーひゅー。でもみーくん、邪魔者みたいでちょっと寂しいな。)

 好樹とバレッタは走っていった。


 村長は自分の家で作業をしていた。

 この地下世界と上の世界について、ボス(便宜上の呼び名)への報告書を作っている。

(ふう。やっとひと段落した。)

 伸びをして、席を立つ。

 妻に散歩と言い、外に出る。

 星空…なんてものは無い。

 もうここ数十年は見ていない。

 村長は教会に向かった。

 教会に居たシスターに調査の旨を伝え、地下室に。

「…やはりか。」

 床が円形に傷ついていない箇所がある。

(これは報告書『魔女の存在と影響』に記載するべきだろうか。…いや。この部屋にはバレッタと好樹君の二人しかいなかった。好樹君が魔女とは考えにくい。とすると…。

 数分その場にとどまった後、村長は帰路についた。



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