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序章 始まりの色は
ーーーー痛い、痛い、痛い。
「銀ーーー髪、傷一つない肌、程よーーーーー四肢。いい、いいー。上玉だ。ーー拾い物をした。」
ーーーー怖い、怖い、怖い。
「目ー青か。珍しーーーいが、まあいーーーー。この年ーー女はーーー貴族様に人気があるーーな。」
ーーーー熱い、熱い、熱い。
寒い。
瞼の裏に赤が蘇る。
赤、赤、赤。
一面の赤。熱く流れ続ける液体と、それを流しながら冷たくなる物体。爪にこびりついた赤は固まって、黒く張り付いてる。それが、呪いに思えて仕方ない。
赤、赤、赤。
一つ、二つ、三つ、四つ。
音が耳で鳴り続ける。
知らない言葉、知らない単語。
なのに、理解できてしまう。
赤、赤、赤。
匂いが消えない。腐った肴みたいな、強い強い匂い。
痛い、痛い、痛い。
それは、誰?
怖い、怖い、怖い。
それは、なぜ?
熱い、熱い、熱い。
それは、どこ?
音が消えない。
一面の赤。
視界が赤で埋まっている。
そんな中、音が響いた。
“あの時”とは違う、無機質な音。まるで何かを壊したような音。
その時どうなっていたのかはわからない。
ただ、分かるのは
「ーーー見つけた!」
“私”を見る緑色が
「君を、迎えに来たよ。」
ただひたすらに美しかった。




