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私たちはもう戻れない  作者: 朝露ふう
第一幕 見つける、見つめる
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序章 始まりの色は




ーーーー痛い、痛い、痛い。


「銀ーーー髪、傷一つない肌、程よーーーーー四肢。いい、いいー。上玉だ。ーー拾い物をした。」


ーーーー怖い、怖い、怖い。


「目ー青か。珍しーーーいが、まあいーーーー。この年ーー女はーーー貴族様に人気があるーーな。」



ーーーー熱い、熱い、熱い。




寒い。




瞼の裏に赤が蘇る。

赤、赤、赤。

一面の赤。熱く流れ続ける液体と、それを流しながら冷たくなる物体。爪にこびりついた赤は固まって、黒く張り付いてる。それが、呪いに思えて仕方ない。

赤、赤、赤。

一つ、二つ、三つ、四つ。

音が耳で鳴り続ける。

知らない言葉、知らない単語。

なのに、()()()()()()()()

赤、赤、赤。

匂いが消えない。腐った肴みたいな、強い強い匂い。


痛い、痛い、痛い。

それは、誰?

怖い、怖い、怖い。

それは、なぜ?

熱い、熱い、熱い。

それは、どこ?


音が消えない。

一面の赤。


視界が赤で埋まっている。

















そんな中、音が響いた。

















“あの時”とは違う、無機質な音。まるで何かを壊したような音。

その時どうなっていたのかはわからない。

ただ、分かるのは











「ーーー見つけた!」












“私”を見る緑色が



















「君を、迎えに来たよ。」























ただひたすらに美しかった。

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