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「笑顔が嘘くさい」と言ってきた転校生が恋人の親友になった  作者: 小槻みしろ/白崎ぼたん


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九話 キス


「幸人……」


 涙まじりに、自分を呼ぶ和希に、幸人はぎゅっと胸が締め付けられていた。秋房のことを、好かないまでも一定の信用をおいていた自分を恥じる。おかげで、和希が辛い思いをした。


「もう大丈夫」

「ごめんなさい」

「謝ることなんて、一個もないだろ。怖かったな」


 ひっと息をのんで、和希が幸人の背にすがった。「ごめんなさい」と繰り返す和希の顔を、覗き込む。涙にぬれた頬を包んでやった。


「好きだよ」

「ゆきちゃん」

「好きだ、和希」


 そう言って、唇を重ねた。




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