表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「笑顔が嘘くさい」と言ってきた転校生が恋人の親友になった  作者: 小槻みしろ/白崎ぼたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/22

二話 日夏の見解

 完璧で、優美な笑顔を見せて去っていった皆見に、瀧見日夏は「はあ」と息をついた。

 いつもどおり、隙のない人だと思う。恋人の幸人の前でさえそうなんて、堅苦しくないのだろうか。幸人は気にした風もなく、日夏に向かって、「行くぞ」と言った。てくてく、頭の後ろに手を組んで、日夏は続く。


「なーユキト」

「ん?なんだよ」

「和希さんって、ほんとにお前のこと好きなん?」


 直球の質問に、幸人は噴き出した。日夏は「汚っ」とからかう。幸人は「うるさい」と口元に手をやり、整えながら、応えた。目元に赤みがさしている。


「そりゃ、まあ。和希は嫌いなやつと付き合うやつじゃないし……」

「なにその希薄な感じ。愛されてるって実感ねーの?」

「うるせーな!あいつは皆に優しいから、お前にはパッとしねえかもだけど!俺にはかわいいとこ、いっぱい見せてくれてるから!」

「皆に、なあ」


 その割に、俺は嫌われてる気がするんだけど。

 と、いうか、和希さんは別に、芯から優しい人じゃないと思う。

 なんとなく、あの人の笑顔は嘘くさい。転校初日、それをうっかり口に出してしまったのが、運の尽きか……どうにも皆見は自分を目の敵にしているように感じる。

 同室で、即日馬が合った幸人の幼馴染で、幸人の「いいやつ」って言葉を信じて付き合ってみているが……たしかにきっちりしてるし、よく人のこと見てるし、いい人なんだ、とも思う。だから、それを伝えてみたりもするんだが、いっそう嫌われて悪循環だった。


「もうちょっと本音でぶつかってほしいんだけどな」


 そしたら、こっちも、もう少し好きになれると思うのに。そしたら、幸人の惚気も、脳がバグらないで、もう少し平穏に聞き流せるのに。

 腹割るってそんなに難しいかな。

 日夏は人知れず、ため息をついたのだった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ