悲しみの世界に復讐を決めた日
ちょっとダークな夢を見ました。なので、文字にしました。
はぁ……はぁ……
いたか!?
いや、
カサッ
おい、こっちだ!?
……ぐっ。くそ
あなた、この子を
っつ!何言って
〇〇。母は貴方を愛していますよ。ずっとこの先も。永遠に。
願わくば、、、いえ。
貴方だけは守ります。必ず。
さぁ、行って
ーーー!!ーーー!!
すまない……
貴方の方が長く走れるわ。私たちの愛しい子を守るためよ。
愛してるわ。ーーー。〇〇。
私の旦那様。私の可愛い愛しい子。
さぁ、来たわね
ガサッ
おい、いたぞ。女だ!
くそが!てまかけさせやがって
さようなら。
もし、神様がいるのなら、こんなクズどもが長く生き続けることなんてありませんよね
ザシュッ
いい女だったのにな
ーー様にさからうらだ
この世界で生き抜くには
こいつらは、賢過ぎた
あたりには磔の残骸と
大小いくつもの骸が転がり
彼らの魂を囲うように
炎が燃え広がっていた……
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(主人公視点)
この世界は腐敗している。
クズどもが支配階層に居座り、さからうやつ、気に食わないやつ、すれ違ったときに不快だなどという気まぐれで、人々を処刑することに罪悪感を抱くこともなく、奴らは人を殺していった。
母もその犠牲者うちの1人だと父から聞いた。
母は大層な美人だったらしく、クズどもに目をつけられてしまった。
その時には既に俺を身籠り、奴らを拒否し続けている自分はもう長く持たないから逃げようと言ったそうだ。
その逃亡生活の最中に出産し、父とともに俺を育てた。
そんな父も、今、俺の目の前で、俺を守るために、胴体だけとなっても倒れることなく立ち続けている。
俺は父の首に咥えられ、木の根の隙間に隠されていた。
声が出ないことが、身体が動かせないことが、こんなにも苦しいと思う時が来るなんて知らなかった。
前世でも体験したことなんてあるはずがないのだから。
あ、炎が上がった。
父が、消えた……




