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RUIN【破滅】  作者: シギ
一章 紅い眼の少年
24/213

23話 初めての友達(ギャン視点)

 初めて会うた時、ピーンと来た。ああ、こいつは“イジメられっ子”や、ってな…。


 なんちゅうんかな。目をみりゃ、大抵わかる。暗い雰囲気ちゅうのもあるんやけど、一番はあのキョロキョロさせた目の動きやな。教会に入ってきた時の、あの自信のなさそうな顔。“自分と同じ”だったから、余計にそういうの解るんや……。

 そんなヤツが、受付のでっかいオバハンにこう言うたんや。


「その、俺も…DBに入りたいんです!」


 それ聞いて、吹き出したのはワイだけやなかった。周りにいたゴッツイ顔したオッサン連中もや。ニヤニヤと笑ってたな。

 こんなヒョロヒョロのガキが、龍王と戦う組織に入りたいちゅうんや。おかしいと思われんのも当然や。

 でも、もしや。もしもやけど、今のワイが、その瞬間に戻れるんやったとしたら………その時のワイを、ホンマ思いっきしどついてやりたいわ。ああ、同じく笑ったオッサン連中もついでにな。

 あー、今思い出しても、こっぱずかしいったらありゃせえへんわ……。顔から火ふくで! 口からはいつも吹いているけどな!


 そんでな、そのガキは……セリク・ジュランドって名前やった。

 かなり浮いてたし、ただ最初はからかい半分で声かけたんや。でも、解らないもんやな。それがワイにとって人生の転機ちゅうてもおかしかない出会いになったんや。

 セリクは頼りない見かけに反して、頭も切れるし、腕っ節も滅茶苦茶に強い。言葉じゃ信じれんて? ワイも聞いただけだったらそうやったろな……。せやけど、こいつは嘘やない。ほんま、驚きやろ?

 とにかく、このセリクがいなきゃ、ワイはDB試験に落ちてたやろうな。それは間違いないと思うで……。

 

 帝国内でも、有名なファバード刀術ちゅうんがある。

 男ちゅうんは、なんでか剣術とかに憧れるもんで、ワイが通っている学校のヤツらも“強くなりたい”みたいなこと言うて習いにいったんや。

 せやけど、ファバード刀術道場に入って一日とて持ったヤツはおらへんかった。ケンカに明け暮れてた不良連中が、揃いも揃って青痣とタンコブだらけになって、完全にビビッていたのを思い出す。

 話を聞いてみると、その道場の師範ってのが、えらい“怪物”ちゅうことらしい。「目があった瞬間に前歯を折られた」とか、「入門金がそのまま治療費になった」とか、「二十四時間延々と筋トレを命じられ、逆らったら海に沈められそうにった」とか……まあ、いろんな噂が立ったもんや。

 しっかしな、そないな“怪物”とまさか出くわす羽目になるとは当時は夢にも思わんかったで、ほんま……。

 つまりな、ワイが入ろうとしたドラゴン・バスターズの副隊長……シャインのオバハンこそが、まさにその“怪物”やったってオチなんや!

 そんで、セリクの強さちゅうのが、これでちぃとは解ってもらえるかと思うんやけど……。

 何を言いたいかちゅうと、“怪物”相手に、一歩も退かずに斬り合うのがセリクってヤツなんや!

 ワイだってケンカはしたことはあっても、ホンマもんの戦いの経験はないんやで。そんでも、この炎を出す異端者の能力を使えばそこそこ戦えると思ってたんや…。

 せやけど、オバハンには一切なにも通用せえへん。小手先だけの攻撃手段なんて役に立たん。

 セリクはただのガキなのに、剣だけでオバハンと渡り合ってたんや。ホンマ、素直に凄いと思ったで。

 ワイより年下のヤツが、自分よりでかい大人のベテラン戦士と戦ってるんや。正直なとこ言えば、自分が情けなかったわ……。

 で、結果どないなったかと言うとな……まあ、DB試験に受かっとるて時点で解るかも知れへんが、セリクは見事に、シャインのオバハンを倒してしもうたわけや! ワイとサラのサポートがあったとはいえ、あのファバード流の師範を負かしてしまったんや! 考えられへんやろ!?

 “ああ、ワイはエライ奴と知りあってしもうたかも知れん”…ホンマにそん時にそんな風に思ったで……。


 セリクを一言で表すなら、遠慮のかたまりみたいなヤツ…やな。

 自分の紅い目ん玉がコンプレックスみたいで、ジッと目を合わすとすぐに逸らしてまう。

 気にしいで、臆病で……いつもワイとかサラの顔色を見ているし、自分の意見は聞かれない限り言わん。

 リーダーやオバハンにはもっと甘えてもいいんちゃうんかと思うんやけど、寂しい顔をしながらも距離を保っとるのがバレバレや。

 そういや、仕事が終わって家に帰ろうとすると、セリクは決まって寂しそうな顔をしとったなぁ……。そこは、なんか昔に飼ってた犬そっくりやった。置いて出かけようとすると、クーンて悲しそうに鳴くんや。でも、ここはあくまで職場やからなぁ。子供扱いされるのは本人かて望まないやろ。ワイにだってそれくらいは解っとった。

 ま、正直ところ言えば、皆、セリクとの距離感がいまいち掴めずにいたんやと思う。

 せやからかな、フェーナが来たときにはちぃと安心した。

 このフェーナちゅうセリクの幼なじみは、えらい勢いある女の子やった。セリクも振り回され気味やったけど、セリクにはこういう子が側にいたほうがええと思うな。

 ワイが思うに、フェーナがぎくしゃくしていたDBの仲を取り持ったんやないやろか…。

 何考えているのか読めないリーダーに、いつも怖い顔しとるシャインのオバハン、“最低限しか関わりませんわよ”ってなオーラだしとるサラも…。なんか、仲間っちゅうには変によそよそしいみたいなところあったからな。

 フェーナが引っかき回してくれたお陰で、皆が自然体で接しなきゃあかん空気にしてくれたんやないかな~。

 セリクが黙って言わへん部分を、フェーナが大げさに言うてくれる。だから、セリクが気になってしょうがないオバハンも、セリクに何をすればいいんか解るようになったんやないかなぁとワイは思うんや。


 で、そんなん偉そうに言うとるワイやが、実のところ、まだセリクに肝心な事を言えておらん……わけやったりする。




ーーー




 いつものワイたちの修行場所である教会の屋上。

 今のワイとサラは、超強力な氷の異端者であったリーダーの指導で、力のコントロール方法を教わっとる。

 ワイたち三人はそれぞれ見事なまでに属性が違うし、そもそも異端者の能力そのものが、個人差が大きいちゅうんで同時には修行できへん。せやけど、コントロールに関しては通ずる部分も多いらしい。

 特にリーダーなんかは、自分の能力を制限しなきゃ危ないぐらいに強いんやから、コントロールに関してはエキスパートや。教わることは山ほどある。

 ワイとサラは休憩に入ったのに、相変わらずセリクは真面目にオバハンと特訓や。

 腕っぷし自慢だった学生も、ファバード刀術にはついていけへんかったのに、セリクの根性には頭が下がるわ。

 ま、ついこの間に、龍王エーディンに負けたのがよほど悔しいちゅうのもあるんかな。セリクは弱音一つ吐かずに頑張っとる。

 汗だくになるような筋トレが終わったからって終わりやない。次はオバハンと打ち合いや。

 木刀をもって向かい合うて、二人とも爪先立ちでしゃがんどる。で、自分のいる位置から一歩も動かずに相手を打つって修行らしい。


「怖いか!?」


「大丈夫です!」


「人を斬っているつもりで振れ!」


「はい!」


 傍目から見たら、どう見てもオバハンが子供を虐めているようにしか見えへん。

 でも、必死に剣振るセリクを見てると、颯風団相手にビビッて動けなくなったって話はウソやないかと思うてまう。


「人間にはどう足掻いても、龍王のもつ波動タオに及ぶほどの戦気・戦技は持てん! 剣術で圧倒し、隙を作り、そこに強烈な戦技を叩き込む他はない! その為には、ひたすら基礎あるのみだ!」


「はいッ!」


 容赦ないオバハンの打ち込み! セリクはその衝撃を、細い腕だけで受け止めなきゃあかん。そこでバランスを崩して倒れようものなら、隙できたとこを思いっきし引っぱたかれるんや。たまったもんやない。


「セリクの『衝遠斬』はエーディンに効果あったやん。それを鍛えたほうがええんとちゃうか?」


 ワイが尋ねるのに、オバハンはあからさまに不機嫌になる。あかーん! 怒らせたか? ワイまで叩かれてまう!


「俺、エーディンを追いつめたっていうけど……その時の記憶まったくないんだ。だから、どうやって戦ったのか……うわっと!」

 

 代わりにセリクが答える。

 少し余所見をしたせいで、あやうく横っ面を引っぱたかれるとこやったな。ワイが話しかけたばかりにすまん。セリク。


「……セリクの潜在力は未知数だ。デュガンはそれを見越していたのかも知れんが、あいにくと、私が鍛えてやれるのは剣の腕ぐらいなものだ」


「なら、セリクにファバード刀術を教えてあげたほうがもっと強くなるんじゃなくて?」


 サラもそないなことを言う。

 オバハンは、「わかってないな」と呟いて息を吐いた。打ち合いながらこんだけの余裕があることから、まだ全然本気やないってことが解るわ。


「ファバード刀術は、素早く重い一撃による必殺こそが信条。小柄なセリクではパワーもウェイトも足りん。だから不向きなのだ。

 セリクに合うとすれば、流し技主体の復刻ロギロス刀術か、素早さと手数を重視したレソニック剣術なんだろうが…。見たところ、セリクの型はどれにも当てはまらん。

 デュガンがこの場にいたら、何を教えたものか、その首を締めてでも問いただしたいところだな!」


 オバハンがデュガンの首を絞め、前後に強く振っとる姿が思い浮かんで、ワイはブルッと震えた。このオバハンなら間違いない。やりそうや。


 重い一撃がセリクにヒットする。セリクはそれだけでよろめいて尻餅をついてまう……。

 ああ、確かに。オバハンのゴツイ体格とゴツイ筋肉がなきゃ使えそうにもない武術やな。セリクには合わんのも頷けるわ。


「戦気を扱う技量においても、私ではデュガンには遠く及ばん。セリクの特性を見抜いて、『衝遠斬』を教えたのだろうしな。『流打』や『回払』といったファバード流の技を覚えても、戦いでは役には立たんだろう。

 前にも言ったが、私の師も戦技までは使いこなせていない。普通の刀術を、戦気を纏わせて打つ戦技に変えたのは私独自のものだ」


「なんや、ややこしい話やけど…。つまりは姐さんの戦技はセリクには使えへんってことか?」


 ワイがそう言うと、オバハンはコクリと頷いた。

 なんなんや! そうならそう言えばええやんか! わざわざ難しくいいおってからに!


「デュガンの剣術や戦技は見たこともないので話にしか知らぬが…。ただ、その奥義ならば師より聞いたことがある」


「デュガンさんの奥義! それ使えれば、エーディンだって倒せるよ!」


 側で今まで黙っていたフェーナが、嬉しそうにセリクに向かって笑う。

 稽古中は声がけ禁止とオバハンに言われてるみたいやが、今は剣持つ手が止まっとるんやからええんやろ。ってか、すでに普通に会話しとるし、今さらの話や。……まあ、話しかけたのはワイやけど。


「おうぎ…ってなんですか?」


 セリクが首を傾げてみせるのに、ワイはずっこける。


「なんや! 知らんのか! 奥義ちゃうたら最強の技や! スーパーでごっついグレートや!」


「最強……? そんなのがあるんですか?」


「ああ。ロダム氏が話した剣術大会でのことは覚えているだろう?」


 一人で並みいる剣豪たちを一瞬で倒したって話やな。ロダムのジッサマから聞く前にも、実はその話は知っておったわ。かなり有名やで。


「100人を一撃で打ち倒した技……。その時に、デュガンが使った一太刀こそが、『無影断むえいのたち』と呼ばれる技だという」


「『無影断』?」


「老剣豪バージルが編み出した、秘剣中の秘剣と……復刻ロギロス刀術が伝えているが、な。今まで誰も使えた者はいない。神速の剣で、剣を抜く様すら見せずに敵を斬り裂けるそうだ」


 なんや、それは初耳や。まるで物語にでてきそうな内容やな…。そんなんホンマに存在するんかいな? 技名とか聞いた途端にすべて胡散臭くなるわ。

 と、そんなことを思っているのが顔にでてたんやろか。オバハンが大きくゴホンと咳払いしおった。


「……実際に師がそれを受け、その傷が原因で隠棲することになった。私がファバード刀術の道場を継ぐことなった理由でもある。実在する戦技に違いない」


「え? シャインさんの先生を?」


 セリクが傷ついた時の顔をしよる。会うたこともない人やし、デュガンが勝手にやったことなんやから関係あらへんやないか……と、ワイは思ったが、セリクは優しいやっちゃ。そうは考えておらへんやろな。


「師は正式な試合で敗れたのだからな。恨んではいないさ」


「でも…」


「本人も刀を握れなくなったことより、デュガンと戦えたことを逆に誇りに感じていたぐらいだ」


 オバハンの言葉に、セリクは心なしかホッとした顔をする。ホンマに、お人好しにも程があるで……。


「…デュガンさんの流派は、復刻ロギロス刀術なんですか?」


「ん? いや、デュガンに流派はないはずだ。この世界の殆どの剣刀術を扱えると言われるからな」


「なんかレベルが違いすぎて、頭いたぁなってきたわ…」


「そのデュガンさんが……龍王を倒してくれればいいのにね」


 フェーナがそう言う。

 そんなうまい話はないやろうが、それが一番手っ取り早い気がするのは確かやな。

 セリクはどないしてか複雑そうな顔をしとったけども……。


「まあ、ここにいない者の話をしてもしかたがない。我々は我々で、やれることをやるだけだ!! ほら、お前達はさっさとマトリックス様の元に戻れ!」


 オバハンはワイたちを追い立てから、セリクとの打ち合いをまた始めたんやった………。




 夕方過ぎになって、ようやくワイらは解放される。

 まだ続けるとオバハンは言うてたんやけど、そこはさすがリーダーやで。「これ以上は無理でしょう」と止めてくれたんや。あのまま続けてたら、きっとオバハンにしごき殺されてまうからな……。

 セリクもさすがに疲れたようで、フラフラになりながら自室に戻ろうとしてた。ワイはその背中に声をかける。


「なあ、セリク。これからワイの家にこんか?」


 振り返ったセリクは目をパチパチとさせた。


「ギャンの家に? どうして?」


「あー、うちのおかんにセリクのこと話したらな。いっぺん、飯食いに連れて来いってうるさいんや」


 セリクは、なんか困った顔をしおった。

 なんでそんな顔せなあかんのやろ? 変なこと言うたつもりなかったんやけどなぁ…。


「行ってきたら? よそのお家おじゃまするのって初めてでしょ?」


 やりとりを聞いとったフェーナが笑って言う。

 同い年って聞いてたけど、話しぶりからするにまるでお姉はんやな。


「いいの?」


 セリクが首を傾げながらワイに聞く。ワイが誘ったんやからいいに決まってるんやが…。


「ああ。ま、おかんの料理はそこまで美味くはないから、あんまり期待されても困るけどな」


「あ。うん! 大丈夫だよ」


 パアッという感じにセリクが笑顔になる。なんや、別にワイに誘われたのがイヤで困った顔しとったわけやないのか。遠慮してただけかいな…。相変わらず気を遣いすぎやで。


 夕日がだいぶ傾いとる中、ワイたちはD地区にある五番街ちゅうところを歩いとった。

 A地区やC地区と違って、D地区にはビルなんかはほとんどあらへん。あったとしても、数階建てのマンションぐらいなもんや。

 居住区は通りで区切られていて、教会があるのが二番街やから、さほど遠い距離でもないな。

 各地区に向かうための帝都中央道に沿って、近い方から一番街。そこから離れるに従って、二番街、三番街と順番に続いてるんやな。大都市でも慣れてまえば簡単なことや。


「あそこを右に曲がると、ワイの通ってた学校があるんや。ワイはサボっておったんで、ぜんぜーん行かへんかったけどな」


 ワイの地元をセリクに教えてやる。なんや、こういうのって、改めてやるとこそばゆい気もするな。


「へえ。俺も学校に行ってみたかったな…。知らないこと多すぎるし」


 セリクがボソッと呟く。あかんな。マズったか…。


「あー。でも、セリクかて、文字は読めるんやろ? 計算だってできるみたいやし……。元から頭ええから必要ないんとちゃう?」


 あんま上手いフォローは思いつかんで、そないなことを口にしてまう。


「うん。フェーナが教会で勉強したことを、後で俺に教えてくれるんだ。だから、本当に簡単な読み書きと計算しかできないけど…」


「お、なんや! 個人授業ってやつか♪ ええなー。髪散らかったオッサンの先生に教わるよりええやないかいー」


「でも、俺はギャンみたいに……外に出て勉強したかったよ」


「へ? どういうことや?」


「……あ。ううん。なんでもない」

 

「なんや?」


 ワイが不思議に思って聞くと、セリクは誤魔化そうとするみたいに小さく笑う。


「ギャンの家ってこの辺なの?」


「んん? ああ、そうやな。すぐそこやで」


 うまいこと話をはぐらかされてしもうた感はあるが、まあ、本人が言いたくないなら無理に聞く必要はないやろ…。

 そう考え、後は地元の話をしながら残りの道を進んだんやった………。

 



 見飽きたアバラ屋……なんて言うたら、おかんにどつかれてまうな。まあ、決して高級住宅とはいえへんけど、住むには不便ない平家やで。住めば都ってやつや。


「さあ、入ってやー。おかん! 帰ったで!!!」


 キィキィとうるさく軋む玄関を開き、セリクの背を押して中に入れる。


「うん……。えと、おじゃまします」


「待て待て! なにしとんねん、自分!」


 靴のまま上がろうとしたセリクを慌てて止める。

 セリクはキョトンとした顔で振り返った。


「ごめん。何か間違ってたの?」


「あー。自分、道領国式の家は初めてかいな? 靴は脱いで入るんやで」


 靴を下駄箱に入れてみせると、セリクも頷いて靴を脱ぐ。


「剣もそこに入れておいてや。部屋ん中まで持って行く必要ないしな」


 傘入れの中に剣を入れさす。まあ、武器なんて他に置くところないから仕方ないやろ。


「なんな! こない早く帰るなんて聞いておらへんで!!」


 ドスドスドスッ! 床が抜けるんやないかという足音をさせて猛獣……おかんが現れた。

 パーマ失敗したんやないかと思うような、凄まじいボンバーヘアー。それに、ドラム缶体型。牛乳瓶な眼鏡に、厚い唇に塗りたくった真っ赤な口紅。

 ああ、見た目だけだったら、間違いなく龍王より絶対に迫力はあるわな~。いつも思うわ。


 カッコーン!


「いだぁッ!!」


 ワイの頭に激痛がはしる! おかんがもっているオタマでワイの頭を叩いたんや!

 セリクが目を丸くして驚いておった。


「いきなり、なにするんやぁ!?」


「アホンダラ! なーんで、友達つれてくるんやったら前もって言わんの!」


「いつでも連れて来ていいって言うたんは、おかんやないか!」


 涙目で抗議するが、おかんはすでに聞いておらへんかった。

 厚い眼鏡の奥から、セリクの顔をジッと見やる。


「あの、初めまして……」


「あんたがセリクか! ギャンの母ちゃんや! よろしゅうな! さ、いまマンマ用意するやさかいにな!」


 おかんがカバァッと大口を開けて笑い、セリクの頭を撫でくりまわす。側で見とると、子犬が猛獣に弄ばれとる様やった。でも、イジメてるわけやない。単なるおかんの愛情表現や。

 セリクはボサボサの頭にさせられ、目をグルグルと回す。


「ほら! ギャン! ボサッとしとらんで、部屋に案内しいな!」


 カッコーン!


「いだぁッ!」


 二撃目。ワイはこの攻撃を避けられたことが一度もない。

 オカンはフンッと腕まくりすると、さっきと同じ大きい足音をさせて台所へと戻っていきおった。猛獣のご帰還や。


「…あれが、ギャンのお母さん?」


「ああ。すまんな。ごっついやろ。やかましいしな」


「誰がやかましいって!?」


 おかんに聞こえないように言うたつもりなのに、台所から声が響いた。さすが地獄耳や。


「へえ。なんか…いいね」


 その言葉にワイは天を仰ぐ。


「なにがいいんや? やかましいだけやなくて、すぐ殴るんやで。たまったもんじゃあらへん」


 今度はおかんに聞かれんよう、セリクの耳の側で小さく言う。ワイは自分の頭のタンコブ二つを指した。


「え? んー、でも、お母さんってよくない? 帰ってきたら迎えてくれるし。ご飯とか作ってくれるんでしょう?」


「そうかぁ? 飯なんて……。いつも、ワイの嫌いなピーマン入れるしなぁ。親なんてうざいだけやろ」


 セリクが何をうらやましがってるのかワイにはさっぱり解らへんかった。


「…そうなの? 俺、親がいないからそう感じるだけなのかな?」


 その言葉に、ワイは固まる。

 あ、そうやった。あかん。さっきから失敗しまくりやな…。

 すっかり忘れとったわ。そういえば、セリク、孤児とか言うてたわ。ワイはなんて気の回らんアホなんやろか……。


「あー。ホンマ悪い。そんなつもりはなかったんや……。気を悪くせんでや」


 両手を合わせて謝るワイに、セリクは首を横に振る。


「え? ううん。別に気にしてないから大丈夫だよ」


 それが本当かどうか、ワイには解らへんかったが……。せやけど、もうこの話題は気を付けなあかんと思うた。


 ワイの部屋にセリクを案内する。廊下を真っ直ぐ行った奥、四畳半の狭い部屋や。

 雑誌やら菓子袋が散乱しとったんで、足で端に寄せて座るスペースを作る。

 初めて見るんか、セリクはもの珍しそうに畳に触れていた。


「さーて。いっちょ語るか!」


「語る?」


「そうや。ワイらは同じDBの仲間なんやからな! もっとお互いを知り合わにゃならへん!」


 畳をバンバンと叩いてワイは力説する。セリクはコクリと頷く。


「セリクのことはまだよく知らんしなー。龍王エーディンと顔見知りだったのも、デュガンと知り合いだったってのも驚きや」


「うん。別に隠そうと思ってたわけじゃないんだけど……。エーディンとのことは……あんまり話したくなくて。それと、デュガンさんのことだけど、それは皆が知るほど有名な人だとは知らなかったんだよ」


 あー、そういや、サラが、あんまセリクに龍王に会ったことついては聞かへんほうがいいって言うてたな。なんでやろ?

 んー、なら、そっちはあんま突っ込まんでおこうか。また地雷踏んでもイヤやしな。


「でも、まあ、デュガンに剣を教わってんなら強いわけやなー」


 セリクはオバハンを倒し、あの龍王エーディンともいい線まで戦っとる。見た目は子供やけど、凄いヤツなわけや。


「うん。もう一度会えれば……。俺がもっと強くなれる方法を教えてもらえるかもしれない」


 自分の手の平を見ながらそう言う。

 なんか、真面目やなー。あないな特訓した後やちゅうのに。


「しっかし、なんで龍王エーディンは人間を滅ぼそうとしてるんやろ? 話も通じないような化け物かと思うてたんやけど、怒っとる理由とか聞き出せれば戦わなくてすむんやないか?」


 あかん。つい思うてたことそのまま口にしてもうたわ。でも、DBって仕事なんやから龍王の話になるのは当然やろ。ましてや戦った直後や……。

 あかんかったかな? ま、エーディンを知った云々の話やないから大丈夫やろー。


「うーん。地上フォリッツアは、龍王と龍族のものだって言ってたから……。俺たち人間から取り戻すつもりなんだと思うよ」


「……ん? エーディンの親父、龍王アーダンは、神はんの一番偉い“何とかくらら”ってのにいてこまされたんやろ?」


「えっと、確か……神王ラクナ・クラナ?」


 おー、リーダーの話をちゃんと聞いとったからな。よう覚えとるな。


「せや。で、ブルッてファルドニアから出てこれへんくなった。その息子が、今度は親父の敵討ちってつもりなんやろか? それにあの四龍っていうのは人間なんやろ? 人間がとないして龍王の味方しとんねん?」


 ワイはずっと疑問に思っていたことをぶつける。

 リーダーに聞くべきなんやろうけど、リーダーの話は難しすぎてワイにはちんぷんかんぷんな事が多いんや。

 セリクは腕を組んで考える仕草をする。せやけど、すぐに首を横に振った。


「俺もよくは知らないよ。でも、龍王エーディンは止めなきゃいけない。四龍だって……相手が人間でも、俺は…戦う。決めたんだ」


 なんか最初に会うた時よりも、弱々しい部分が消えたような気もするな。颯風団や、エーディンと戦って逞しくなったちゅうんかな?


「……ギャンが戦う理由はなに? お金の……ため?」


 セリクに問われ、ワイは首を傾げる。


「せやなぁ。ま、仕事して金を家にいれんとおかんに怒られるってのもあるんやけど……。なんやろ、ほら、ワイのこの力!」


 ワイは口をすぼめてボッと火を噴いてみせる。ワイだけしかできない、ワイだけの能力や。


「今でこそ巧く……まあ、ほんの、たまーに、ちょっくら、暴走する時もあんけどな。そこそこ能力は巧く使えるようになった。せやけども、ガキの時は癇癪おこすと、歯止めきかんでボーボー火だしてもうてな。んで、そこらでボヤ騒ぎや。そのたんび、おとんもおかんも近所様に平謝りやで」


 セリクは何度も相槌を打つ。あんま面白い話やないと思うんやけど……な。まあ、ええわ。


「物心つくようになってもな、厄介な力やなー、としか思っとらんかったんやけど……。こう、敵とか倒すには便利やんか。どうせ、使うなら龍王とかみたいな悪役にぶつけたろって思ってな。そのためにこの力は与えられたんやないかなー、なんて。つまり、ワイはヒーローになるために……」


「そうだよ! ギャン!」


 いきなりセリクが立ち上がって言う。ワイはびっくりして転けそうになった。


「あ。ごめん……。でも、なんだかギャンの気持ち解るような気がして」


「そ、そうか?」


「うん。俺もデュガンさんに剣の才能があるって言われたけれど…。最初、そんなのあるわけないって思ってたし。あっても恐いからいらないと思ったんだ。でも、俺、今は龍王と戦うために与えられた力なのかもって考えているんだよ。だから、DBにいられるんだし………」


「なるほどな。なんか、言われてみればそうかも知れんな。ワイとセリクが会ったのも、そういうとこで何か意味があってのことなのかもな」


 ワイがそう言うと、セリクは強く頷いて笑う。

 せやけど、次にはまた、さっきみたいな悲しい顔に戻ってしもうた。

 今度はなんなんやろ? それを聞こうと思った瞬間、セリクが口を開く。


「…………俺、実はね。龍王アーダンの生贄にされたんだ」


「……ほー。イケニエね。そないなこともあるんやな……って、はあッ!? イケニエ……って、生贄ッ?! なんやそれ! はぁあ!?」


 唐突にそんなことを言うセリクに、ワイは開いた口が塞がらなくなった。


「うん。ほら、この俺の紅い眼…。帝国じゃ、皆気にしないみたいだけどさ。俺のいた村じゃ、不吉の象徴とされてたんだ」


 そう言うて、セリクは自分のズボンの裾をめくって見せる。

 靴下をさげると、足首をグルリと覆うような黒ずんだ痕があった。それが、鎖か何かで縛られた跡だっちゅうのはすぐに解った。それも一年や二年じゃない期間や……。


「俺、家からほとんど出ることを許されなかったんだ。出ても玄関とか、庭ぐらいまでで……」


 鎖の痕を撫でながら言うセリク。

 “外に出て勉強したいよ”と言ったのはそのせいやったのか…。そら、行動が制限されてたら、そう思うのも無理はないわな。


「俺、フェーナに色々と助けてもらってたんだ……。今はフェーナだけじゃない。ギャンやサラさん。マトリックスさんやシャインさん。デュガンさんもイクセスさんも。多くの人に助けられてる。だから、俺に龍王が倒せるなら……。皆にとって必要な人間になりたいから。俺は……龍王を倒したい……」


 セリクの肩が少し震えておった。なんや、勇気だしてワイに教えてくれたんかな……。

 生贄だなんてあんま言いたくないことやろ。サラが龍王との出会いを聞くなって言ったわけがようやく解ったわ……。


「そっか。……なるほどな」


 そういえば、セリクとエーディンは何やら変な会話をしていたと思い出す。

 人間を恨むとか、憎んでるとか……。セリクがホンマにそう思ってたとしたら、それは辛い選択やったんだろうと思う。


「わーった! ワイもセリクに協力したる!! 仲間やからな!」

 

 ワイがそう言うと、セリクは嬉しそうに頷いた。


「ほら、できたでー!」


 いきなり、おかんが顔を出して言う。

 ワイは握手しようと出した手を引っ込めてもうた。タイミング悪すぎやで……おかん。

 そういや、さっきから良い匂いが台所の方から漂ってきてたわ。ま、セリクも腹減っとるやろ。とりあえずは飯やな……。




「なんやこれ! こんなぎょうさん、どうするんや!」


 テーブルの上に、隙間がない程に並べられた皿の数々。目玉焼き付ハンバーグや白身魚の甘煮、グリーンサラダにカボチャの煮物やフルーツヨーグルトなどなど……とりあえず何でもだしとけっていう感じに無秩序な料理群や。

 家の中の食材全部つこうたんやないか、これ? 端の方なんて乗り切らなく、落ちそうになっとるし……。


「セリクは育ち盛りやろ? これぐらい食うてあたりまえや!」


 丼ぶり茶碗にはいった飯を目の前におかれ、セリクが明らかに引きつった笑顔を浮かべとる。


「コンソメスープと味噌汁が並んでいるってどうなんや!? 明らかにやりすぎやろ!」


「食べきらんかったらタッパに入れてもってき。それでええやんなぁ」


 おかんはワイを無視し、セリクに向かってそう言う。


「あ、はい。ありがとうございます…。いただきます」


「あーもう! ワイは恥ずかしいわ!」


 ワイは自分のデコをパチンと叩く。


「やかましいッ!」


 おかんはカッと歯をむきだしてワイを威嚇した。やっぱ猛獣やで……。


「……大丈夫だよ。ご馳走になるんだし」


 セリクよ、どこまでお人好しなんや。


「えっと…」


 セリクは箸をジッと見て、それから首を傾げる。両手に一本ずつ持って困った顔だ。


「あー。おかん、スプーンとフォークや。セリクは道領国出身やないんやで」


「そうやったわな。ごめんな。うっかりしとったわ」


 おかんはキッチンテーブルの引き出しをバコンと乱暴に引っ張る。で、あんまうちじゃ使わへんスプーンとフォークを持ってきて渡す。

 セリクはワイが箸を使うのを見て、驚いた顔をしとった。ま、箸使ったことないヤツにゃあ器用に見えるやろな。


「ギャンも道領国から来たの?」


「ちゃうで。おかんが道両国出身なんや。で、ワイの死んだじいさんと一緒に、若い時のおかんがこっちに来たんや。そんで、おとんに出会って生まれたんがワイちゅうわけな。せやから、ワイ自身はバリバリの帝都ッ子やで」


「へえ。……道領国って遠いんですか?」


 セリクがおかんに聞くと、料理を出しながらコクリと頷く。

 ってか、まだあるんかい! よくみると、台所にもできあがった料理がまだまだ置いてあるようやった。なにしてくれとんねん!


「極東の島国やで。今でも滅多に行き来はできへんなぁ。レイム港から船で北に出てな、それからずーっと東に向かうんよ。風の吹き具合にもよるけど、数ヶ月はかかる道のりやで。途中、暗礁も多くて事故も多い。じいさんも帝国に着くのがやっとで、具合悪うなってすぐに亡くなってもうたしな……。ま、喋ってると食べられへんやん。はよ、食べてえーな。まだださなあかんから!」


 セリクは、ワイの真似して箸を持とうとするが、ポロッと落としてしまう。ちょっと残念そうにしながら、やっぱりスプーンとフォークに持ち替えた。

 ハンバーグを切り分けて口に運ぶ。口に入れた瞬間、セリクが眼を大きくした。ん? これは、マズかったんかな? おかんの味付け、ホンマに適当やからなぁ。


「おいしいです!」


 あ…。良かったで。こんなにあって食えない味やったら申し訳ないしな。


「ほうか! ほれ、仰山あるやさかいにな。たんと食べるんやで!」


 おかんが、ご満悦で椅子に腰かける。さすがにもう料理を増やす気はないようやな。


「しっかしな、ギャンが友達つれてくるなんて何年ぶりやろうかねー」


「ブッ! おかん! 余計なこと言うなや!」


 いきなり何やねん! あやうく口の中のもん吹き出すとこやったわ!

 ワイは冷や汗をかいてまう。うあー、セリク。変に思ってへんやろか。


「友達…?」


 セリクが驚いた顔をしとる。ああ、あかんな……。


「ワイとセリクは仲間や。職場のな!」


 ワイがそないなこと言うと、セリクは目をわずかに伏せた。


「友達と仲間の何が違うちゅうの。おかしなことを言うやっちゃなー」


「そりゃ、その……」


 ワイはモゴモゴと口ごもる。


「なんやこの子はニワトリみたいな頭しとって、派手なナリやけどな。せやけど、そら見せかけだけや。ほんとのところは、人様との付き合い悪いんやで」


「付き合いが悪い……? ギャンが??」


 セリクはワイをマジマジと見よる。そないな眼でみられとうないわ。


「でもな、決して不良やない。一本筋通っとる。根は真面目なんや。まあ、アホなところもありよるけど堪忍したってな」


 本人の前で何言うとんねん! えらい気まずいで…。くそ、おかんめッ!


「あー、ワイ、この能力でな……。せやから、その……あまり周りからよう思われんかって。皆、ワイから離れていくんや」


 こうなったら話さなあかんが、あんま話したい内容やない……嫌われてまうやろが。


「ま、そんなこんなあってイジけてな。こんな反社会的な態度や格好しとるんや。けど、気にいらんかったらいくらでもどついてかまわへんから、友達として仲良うしてやってな」


「おかん! ホンマ黙っておいてや!」


「え? ううん。こちらこそ……。友達、で……いいの? 俺なんかと」


 セリクが視線を彷徨わせながら尋ねる。


「へ? えーっと…セリクこそ、いいんか? ワイ……口から炎だすんやけど」


「? 俺も紅い眼してるし…その、友達……フェーナしかいなかったんだ。だから…同性の友達……初めてで。ど、どうしたらいいのか、な?」


 なんや、ビビッてたんはワイだけやなかったのか……。

 “DBの職場仲間”としか、セリクとは仲良うできんと思うてた。ワイ、実は“友達”まではおこがましいと思うてたんや。


「ほなら……。話早いわ。そうや! セリク、お前はワイのダチやで!」


 思い切ったようにワイが言うと、セリクは嬉しそうにしてコクコクと頷いた。


「うん! 友達…だね! 本当に友達なんだね!? ギャン!」


「せや! 改めてよろしゅうな! セリク!」


 ワイとセリクががっしりと握手する。あー、なんかいいな。こういうの。なんか、ホンマの友達って感じするやん。

 おかんが大きく頷いて、腕まくりをしよった。いつも思うんやけど、実に太い手首やで。


「よっしゃ! それやったら今日は新しい“友情”記念日やな! よーし! まだまだ腕によりかけて飯作るで!」


「いい加減にせえや! もうすでにパーティ状態やないか!!」


 ワイがそう言うと、セリクがプッと吹き出した。それを皮切りに、皆で大笑いしたんやった…………。




 まあ、なんや。こないな出来事があってな、ワイとセリクは正式に友達になったんや……。

 普通に聞いたらあんま面白い話やあらへんけどな、ワイにとっては絶対に忘れられへん一日やった。

 せやから、なんら気恥ずかしかったとしてもぜんぜん構わへん。胸を張って、誰に対しても大声で言えるで! 


「セリクは、大事な大事なワイのダチなんやー!!」

※筆者は関西出身でないため、関西弁の使用方法が間違っている部分が多々あると思います。キャラの個性強調で使わせているのですが、お見苦しい点ありましたらご容赦下さい。

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