エピローグ
この話、もともと第2話の後に入れる予定でした。けど、まあ、流れ的にはこっちの方がいいかなと。第1章のまとめという感じで。
ずっと気になっていた人に、会いに来た。
「おじいさん、だいぶ元気になったのね」
「嬢ちゃん!お前さんも本当に生き返ったのか!」
「おじいさんと違って、事後処理が面倒だったけどね」
ここだけの話、まさか遺骨まで追跡することになるとは思わなかった。お墓の中に納めた壺の中が空っぽで、お坊さんが呆然としていた。
「でも、おじいさんは『生き返った』ってわけじゃないでしょ?」
「まあな。子供や孫がお金を出し合って、特別な延命措置をしてくれた。まだまだ死ねんよ」
うん、おじいさんの家族に『遺産目当て』なんてお約束は全くないようだ。これなら、あたしが異世界に行ってたとしても…いやいや、それこそお約束だ。
「生死を彷徨っていた時、先に逝ったばあさんの『アンタには、もう思い残すことはないはず』という声が聞こえた気がしたが、そうでもなかったようじゃ」
む、もしかして、おばあさんがホントにあの世だか転生先だかからそんなことを?申し訳ないけど、そんなお約束はあたしがさせないよ!
…はて、今、何か起きたような気がしたんだけど、気のせいかな。
◇
「パラドックス発生…安定…定着確認。『手違い』ではなかったのですね。それにしても、未来の『摂理』が過去に干渉するなんて…」
第1章はここまでです。第2章からバトル入れたいなあ。いやでも、あれでどうやってバトるんだ?(無責任継続中)