JKと学校と会社
「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」
「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」
2作品とも呼んで頂ける方はお気に入りユーザーに登録して貰えればやる気に繋がります。
ブックマークもよろしくお願い致します。
凛は「苦しいです」と言いながらも腕を回してくれていた。
どっちが子供かも分からないようなやり取りだ。
「凛、凛。抱きしめたかった。寂しかった」
そう俺は漏らしていた。
「私もごめんなさい。和真君。私も寂しかった」
そう言い2人共全力で抱きしめあった。
全ての気持ちを相手に伝えるように。
気持ちのかけらも残さずに伝えられるようにと。
そして見つめ合う。凛の顔は赤く火照っている。
そう。何かを待つように。
それに俺は気付いていたが微笑みかけて、
「夕飯にするか」
といい凛の同意を得て食卓につく。
まだだ。まだ俺の愛情の純度が低い。
まだ欲望が残っている。全てを凛の一生にかけれる程に純度をあげなければいけない。
この今までの人生の大半を俺に費やしたであろう愛には到底追いつけない。
もっと2人での思い出を作り、2人だけの会話を積み重ねて純度を上げる。
そしてその時が来たら一生を誓う言葉をプレゼントしたいのだ。
そして夕飯を食べ始める。
「なぁ次の休みはデートするか?」
「いいんですか!?行きたいです。行かせて下さい」
「じゃあまだ日数もあるしゆっくり決めるか」
そして行き先を話し合いながら楽しい夕飯は続く。
車もあるし日帰りでも色々と選択肢はある。
凛の好きな物をもっと知りたいのだ。だからこれからは何度も一緒に出かけたいと思った。
そして夕飯を食べ終わり少しテレビを見たあと部屋に戻り眠りにつく。
そして次の日の朝目が覚めると凛が弁当を作っていた。
それも二つある。凛の友達は学食派が多かったので弁当ではなかったはずだ。
「おはよう。どうしたんだ弁当なんて?」
「おはようございます。昨日の感じだともう少し押せば落ちそうなんで今日からはお弁当を作ります」
「あぁそうなのか…ありがとう」
そう答える事しか出来なかった。
最初は種だった気持ちが花を実らせている。
好きになってしまっている。
ただそれを花畑レベルにしてから伝えようとしているだけでもう落ちてしまっているんだ。
だが嬉しかった。美味しい凛のご飯を昼も食べれるだなんて幸せだった。
「嫌でしたか?会社の皆さんに勘ぐられるとか…」
「いや違う。嬉しかったんだ。3食凛のご飯を食べれる事が」
凛は耳まで真っ赤にしてしまっていたが、
「ありがとうございます」と小さな声で答える。
そして朝ご飯を食べて2人で玄関を出て一日が始まる。
「花ちゃん聞いて〜今日彼氏にお弁当作っちゃった」
凛は友達の木内花に弁当の話をしていた。
「凛ちゃんの彼氏って年上なんでしょ?羨ましいなぁ」
「そうなの。社会人だよ。会社で食べてくれるなんて嬉しい!」
「社会人って大丈夫?エッチな要求とかしてくるでしょ?」
「してこないよ?むしろ私に魅力がないのかと思って聞いちゃったくらいだよ。お出かけも車出してくれるし、ジムも一緒に通って月額費払ってくれてるし」
「いいなぁ。大切にされてるって事じゃん」
「えへへ大切にしてくれてるの。でもまだ日が浅いってのもあるかもしれないけどね」
「でも昔から知ってたんでしょ?」
「9歳からずっと好きでやっと最近思いが通じたの」
そんな会話の噂も広がり周りの男子たちは精神的にも金銭的にも負けていると気づき告白をしようとする愚か者がいなくなったそうだ。
そして会社の昼休憩。
「係長それ凛ちゃんのお弁当ですか?美味しそう」
事務の女性、佐藤千夏が話しかけてくる。
「おう。いつも美味しく頂いてるよ。朝から晩までご飯作ってもらって頭があがらないんだ」
「えっ、その弁当の作り手が噂のJK彼女ですか!?」
「高橋さんそれは言っちゃダメなやつですよ」
そう佐藤が止めるがもう聞こえている。
佐藤を呼び出し真相を聞くと会社で話をしていたらやっぱり彼女なんじゃないかという結論にたどり着きもしも話に花を咲かせていたらしい。
そしてこのまま怒られるのかと思った佐藤は無理やり話題を変えてきた。
「係長、いつお邪魔していいですか?係長の家で飲み会やりましょうよ」
「凛に聞いてみないと分からん。俺じゃ料理出来ないしなぁ」
「じゃあ今電話で聞いて下さいよー学校も昼休みですって」
そして聞くだけならただだと思い凛に電話する。
そして許可をもらいみんなに報告すると全員出席との事だった。
「皆さん係長の家にお邪魔するんですから飲み物や食材持参にしましょう」
そう佐藤が声をかける。
そして各々が「俺はビール」「俺はウイスキー」など声を上げる。
そして佐藤さんは凛と買い物に行きたいらしい。
「私は凛ちゃんが良ければ一緒に食材を買いに行きたいです。本人の使いやすい食材を準備してあげたいんで」
と提案してきたので凛に確認とっておくといい昼休みが終わる。
そして家に着き凛に確認をとり明日会社に来てもらう事になった。
明日は係長判断で4時に仕事を終わらせると決めた。
言い訳は36協定が〜労基で〜と言えば一度監査に入られて怒られている課長は一発だった。
そんなの事務部に聞けば一発で嘘だと分かるのにもう2年ほどびびっているので治らないだろう。
そして明日を迎える。
評価、レビューよろしくお願い致します。