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喫茶店 月と魔法 〜裏庭の影は断罪する〜  作者: 志摩


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第6話 とある神の罪


 すべての光が屈折して死に絶える「影の領域」。


 路地裏の隙間に潜む『喫茶店 月と魔法 ~裏庭の影~』の店内。

 今宵も重々しく退廃的な静寂が満ちていた。



 暖炉で揺らめく不吉な紫色の炎が、壁に整然と飾られた「過去の遺品」を怪しく照らし出している。


 

 ガシャン、カランカランッ!


 その時、店内に不快で重厚な音が響き渡った。


 品格の欠片もない、力任せな動作で扉が開かれた。

 

 店内へ踏み込んできたのは、煌びやかな装飾に身を包んだ一人の男。


 純白のシルクに金糸で豪華な刺繍が施された贅沢な司祭服。

 首には巨大な純金製の太陽の聖印がいくつも重なり、指には大粒の宝石が輝く指輪が嵌められている。


 五十代半ばほどの太った体躯。

 脂ぎった顔。

 そして目ざとく周囲の調度品を品定めするような、浅しい野心に満ちた小濁った瞳。


 彼こそが、何万もの信者を狂わせ、全財産と命を搾取し続けてきた狂信の指導者。

 教祖バアルであった。


「ほう……ここが噂に聞く、あらゆる望みが叶うという狭間の店か」


 バアルは入り口で足を止めると、周囲の不吉な装飾や紫の炎を一瞥し、鼻で嘲笑った。


「ふん、悪趣味な装飾だな。まあいい、演出としては悪くない。金になりそうだ」


 男はドスドスと重い足音を立てて店内の中央へと進み出た。

 そしてカウンターの奥、高くそびえるハイバックチェアに腰掛けるリラを見上げる。

 

 溢れ出る欲望を隠そうともせず、ニヤリと下品な笑みを浮かべた。


「おい、そこの女。お前がこの店の店主か?」


 リラは組んでいた脚をゆっくりと組み替えた。

 漆黒のドレスのスリットから覗く美しい脚が、紫の炎に照らされて妖しく揺れる。

 彼女は漆黒の瞳でバアルを見下ろし、冷ややかに口を開いた。


「いらっしゃいませ……と言いたいところだけれど、まあ、反吐が出るほど下品なお客様だこと」


 リラの声には甘美な響きと、氷点下の冷酷さが同居していた。



 無知と無邪気ゆえに命を玩具にしていた天才錬金術の少年アルト。

 彼の記憶から毒を抜き、元の世界へ送り返した際、黒の魔女リラはその記憶の裏に潜む「真の元凶」の存在を捉えていた。


 カルト教団『聖光会』の教祖、バアル。

 言葉巧みに幼い少年の虚栄心を煽り、人造生物を造らせては『神の天罰』と騙り、自作自演の退治で膨大な金と信仰を巻き上げていた男。


「ふふ……本当に、どこまでも浅しい害虫ね」


 ハイバックチェアに腰掛けたリラは、華奢な指先で手袋を撫でる。

 酷く冷ややかな笑みを浮かべた。


 アルトが急に改心して危険な知識をすべて忘れたことで、教祖の「奇跡の自作自演計画」は根底から破綻した。


 焦り狂った男が、さらなる手っ取り早い「本物の魔法」を求めてこの次元の隙間に辿り着く。

 リラはあらかじめ影の糸を垂らしておいた。


「何だと?」


「脂ぎった豚が金ピカの衣装を着込んで、私の店にノコノコと這い込んできたわけね。……挨拶もなしに踏み込んできて、その肥え太った口から不快な音を撒き散らすのはやめて頂戴。虫酸が走るわ」



 普通であれば、その言葉のうちの圧倒的な威圧感と侮蔑に気圧されるところだ。


 しかし、長年信者たちから「生ける神」として崇め奉られ、万能感に酔いしれていたバアルには、リラの冷酷な言葉の意味すら正しく理解できなかった。

 彼は不快そうに太い眉をひそめると、パンパンと景気良く手を叩いた。


「口を慎め、無知な女め! 俺を誰だと思っている! 世界中に何万もの信者を持ち、国王すら平伏させる『聖光会』の絶対指導者、教祖バアル様だぞ!」


 バアルは胸を張り、指輪がはめられた太い指でポンポンと自分の胸を叩いた。


「俺は神の代理人として、愚民どもに救いを与えてやっているのだ! 感謝されこそすれ、無礼を許されるような存在ではない! お前のような世捨て人の魔女が、俺に平伏さずに何とするか!」


「神の代理人、ねえ……」


 リラは頬杖をつき、嘲笑うように口角を吊り上げた。


「教祖様。あなたの言う『救い』というのは……無知な子ども」の虚栄心を煽って怪物を造らせ、それを自分で退治して信者から全財産を巻き上げる自作自演のことかしら?」


 バアルの脂ぎった顔が、一瞬だけピクリと硬直した。

 だが、すぐに彼は下品な大笑いを破裂させた。


「なんだ、知っていたのか! ならば話が早い! あの錬金術のガキは急にバカになって使えなくなったが……まあいい! あれは所詮、前座に過ぎん!」


 バアルは身を乗り出す。

 カウンターの木板にジャラジャラと無数の金貨が詰まった革袋を何十個も叩きつけた。

 重厚な金属音が店内に響き渡る。


「いいか、魔女! 俺が欲しいのは、もっと手っ取り早く、もっとド派手な『絶対の奇跡(魔法)』だ! 一瞬で病を治す光でもいい、天変地異を起こす力でもいい! それさえあれば、俺は世界中の人間を信者にして、この世のすべての財宝と権力を手に入れられる!」


 バアルの濁った瞳に、ドロドロとした果てしない欲望が燃え盛る。


「いくら欲しい? 金か? 宝石か? それともどこかの領地か? 言ってみろ! 俺の教団の財力をもってすれば、お前が一生遊んで暮らせるだけの富など造作もない! なんなら、この店ごと俺に売れ! お前を俺の筆頭巫女にして、たっぷりと愛でてやってもいいんだぞ?」


 他人の絶望を食い物にし、絶望に打ちひしがれる人々から最後の銅貨一枚まで搾り取り、子どもすら供すら実験道具として使い捨ててきた男。


 自らを「神」と勘違いし、目の前の魔女すら金と権力で買えると思い込んでいる完全なる寄生虫。


 リラはバアルの欲望に満ちた台詞を最後まで聞き届けると、深いため息をついた。


 その漆黒の瞳から、最後のお遊びの光すら完全に消え失せる。


「……本当に、救いようのない汚物ね」


 リラは呟いた。

 その声は酷く静かだったが、空間そのものを凍りつかせるほどの絶対的な静寂を伴っていた。



「自分の欲望のために他人の人生を狂わせ、それを『神の奇跡』と呼ぶ。……表の店なら、あなたの愚かさに涙を流して『選び直し』の機会を与えたかもしれないけれど。生憎私には害虫の肥溜めを掃除するくらいしかできないの」


「なんだと……? 害虫だと!?」


 バアルの顔が真っ赤に染まった。


「言わせておけば調子に乗りおって! たかが路地裏の喫茶店の女が! 俺の提示した金が不満か!? 良い気になるなよ、俺が本気を出せば、信者どもを動かしてお前の店など跡形もなく焼き払うことなど……」


「黙りなさい」


 ドシッ。


 空間全体が目に見えない重力に押し潰されたかのように、バアルの体がガタガタと震え出した。


 リラがその一言を発しただけ。

 バアルの全身の毛穴から冷や汗が吹き出し、声が喉に張り付いて出なくなる。

 

 恐怖。

 理屈を超えた、生物としての根本的な「死の気配」。


 それが彼の太った肉体を支配していた。


 リラは優雅な動作でハイバックチェアから立ち上がった。


 漆黒のドレスの裾がサラサラと音を立てる。

 彼女は高貴な足取りでカウンターの中へ向かう。


 棚の奥から一つのお茶のセットを取り出した。


 透き通るような白磁のカップ。

 そして、豪華な金の装飾が施されたポット。


「いいわ、教祖様」


 リラは美しく微笑んだ。

 だがその笑みは、死神の鎌よりも恐ろしく冷たかった。



「当店は商売よ。……あなたがそれほどまでに『真の奇跡』を望み、完璧な神として君臨したいと言うのなら、その望みを叶えて差し上げましょう。まずは当店のルール……あなたの『本性』を映し出すお茶を召し上がっていただくわ」



 リラはポットから、黄金色に輝く美しい液体をカップへ注ぎ入れた。


 トクトク。


 音を立てて満たされた液体からは、甘く、うっとりとするような蜂蜜と百合の花の香りが立ち上っていた。


「お出しするのは支配者の黄金茶よ。お飲みなさい」


 リラはカップをバアルの目の前へ滑らせた。


 圧力から解放されたバアルは、激しく息を乱しながら、目の前の黄金色の液体を見つめた。

 甘く高貴な香り。

 いかにも「神聖な魔法」が宿っていそうな眩い光。



(そうだ……これだ! これこそが、俺が買い求めるべき本物の奇跡だ!)


 バアルの頭から、先ほどの恐怖は一瞬で吹き飛んだ。

 貪欲な欲望が恐怖を上回ったのだ。


 彼は太い手でカップをひっつかむと、下品な音を立てて一気に喉へと流し込んだ。


「グビッ……グビッ……ハァーッ!」


 バアルは口元を袖で拭い、高らかに叫んだ。


「美味い! なんという素晴らしい味だ! 体の底から力が湧き上がってくるのが分かるぞ! ハハハ、見たか魔女! これで俺は本物の『神』となったのだ! お前も、世界も、すべて俺の足元に平伏するのだぁぁぁっ!」


 バアルは絶頂の歓喜に酔いしれ、天を仰いで高笑いを上げた。


 ジジジ……ッ!


 店内の暖炉の紫色が激しく跳ね上がり、バアルの足元から怪しい灰色の光が立ち上った。



「……ん? なんだ……? 足が……?」


 バアルの笑い声が、唐突に引きつった。

 違和感は、靴の先から始まった。


 足の指先の感覚が消える。

 重く、硬く、冷たい何かに変わっていく。


 彼が下を見やると、純白の革靴が、急速に荒々しい石へと変貌していた。


「な……なんだこれは!? 石……!? なぜ足が石に」


 石化の波は、容赦なく足首から膝へと駆け上がっていく。


 筋肉が。

 骨が。

 血流が。


 すべて瞬時に硬い岩石へと変化していく。

 激痛はない。

 ただ、己の肉体という「自由」が、完璧に奪われていく絶望的な恐怖。


「ひっ……ひあああああっ!? 手が! 手が動かん! 体が……固まる!?」


 バアルはパニックになり、腕を振ろうとした。

 指先から肘へ、そして肩へと石化は進み、宝石の指輪がはめられた太い手は、上げた姿勢のままガチリと硬化した。


「助けてくれ! 魔女! 何を仕込んだ!? 毒か!? 呪いか!? 止めろ! 早くこの魔法を解けぇぇぇっ!」


 バアルは喉をかき鳴らして叫んだ。


 しかし、石化の波はすでに彼の首元にまで達していた。

 喉の筋肉が硬化し、声帯が石へと変わっていく。


 リラはカウンター越しに、首から下が完璧な「石像」と化したバアルを、酷く冷ややかに見下ろしていた。

 その漆黒の瞳には、一切の慈悲も、情けもない。


「呪い? 違うわよ、教祖様」


 リラは優雅に歩み寄り、石化しつつあるバアルの顔の前に、そっと顔を近づけた。

 甘い夜の香りが、バアルの鼻腔をくすぐる。


「言ったでしょう? あなたの『望み通りの神』にしてあげる、と。あなたが飲んだお茶はね……あなたの『なりたかった姿』を完璧に具現化する魔法の液体よ」


「……っ!? ……っ!?」


 バアルの目は血走り、恐怖で狂いそうになっていた。

 喉が石化し、すでに声にならない掠れた吐息しか出ない。


「あなたはずっと、自分を『神』だと騙り、民の上に君臨し、人々の祈りと欲望を貪ってきたわね」


 リラは楽しそうに目を細め、バアルの頬を、手袋を嵌めた指先で優しく撫でた。


 冷たい皮の感触。それは、もう二度と温もりを感じることのできない、死の触感だった。


「なら、本物の『神の像』になりなさい。……いい? 教祖様。神というのはね、余計な口を叩かないの。自分からは動かず、ただそこに佇み、人々の勝手な欲望と、醜い祈りを、黙って永遠に受け続けるだけの存在なのよ」


 バアルの瞳が絶望に開かれた。


(嫌だ……! 嫌だ嫌だ嫌だ! 動けない! 喋れない! そんなの神じゃない! ただの置物だ! 助けてくれ! 金なら全部やる! 命だけは助けてくれぇぇぇっ!)


 男の心の中の叫びは、誰の耳にも届かない。

 リラは冷酷に微笑むと、バアルの額に、トン、と軽やかに指先を触れさせた。


「あなたが信者たちに見せてあげたかった『最高の奇跡』……完成よ」

 

 カチリ。

 バアルの顔面。

 目、開かれた口。

 脂ぎった皮膚のすべて。

 一瞬にして完璧な灰色の石へと変貌した。



 そこに立っていたのは、一人の太った男ではない。


 豪奢な司祭服を着込み、贅沢な首飾りを下げ、片手を天に掲げて傲慢に笑う姿のまま固定された等身大の「生きた神像」。


 だが、彼の石化は「死」ではなかった。


 リラが施した魔法。

 彼の「肉体」と「発話」と「運動能力」だけを完璧に石へ変え、「意識」と「感覚」と「思考」だけを、生きたまま石像の内部に閉じ込めるという、完璧なる永久牢獄。


 石像の内部で、バアルの意識はハッキリと覚醒していた。



(動けない……! 喋れない……! 目も開かない! 闇だ……真っ暗だ! 息ができない……! なのに、死ねない……!?)




 絶叫しようにも、舌も声帯も石だ。

 指一本動かすこともできない。



 自分の心臓の音すら聞こえない絶対の暗黒と静寂の中。

 彼の魂だけが狂乱し、泣き叫んでいた。


「ふふ……良い顔になったじゃない。生きている時より、よほど気品があって神様らしいわ」


リラは石像の胸元に飾られた純金の太陽の聖印を指先で突くと、呆れたようにクスリと笑った。


「さて……ここでお前の不快な像を眺め続けるのも退屈だわ。お前のホームグラウンドへ送り返してあげる」


 リラが指先を優しく一振りした。


 パチン。


 空間が激しく歪み、バアルであった「生きた神像」の姿が、黒い光の粒子となって店から消失した。


 カルト教団『聖光会』の大聖堂。


 何千人もの信者たちが跪き、頭を床にこすりつけながら、教祖の帰還を祈っていた空間。


 その壇上の最奥、かつて教祖が黄金の玉座に座っていたその場所に、突如として黒い煙が立ち上り、一基の巨大な「石像」が現れた。


「あ……あれは!?」

「教祖様……!? 教祖様が、神聖な石像に……!?」


 信者たちは目を見開き、ざわめいた。


 教祖バアルが、神の光を浴びて『真の神の姿(石像)』へと昇華された。

 愚かな信者たちは、そう解釈した。



「おおお……! 奇跡だ! 教祖様が自らを神像に変え、我らをお守りくださっている!」


「神よ! 我が教祖様よ! お救いください!」


「病を治してください!」

「金をください!」

「憎いあいつを殺してください!」



 何千、何万という信者たち。

 狂乱したように壇上の石像へと群がり、その足元にすがりついた。


 石像の内部に閉じ込められたバアルの意識には、その「地獄」が雪崩れ込んできた。



(な……なんだ!? 何が聞こえる……!?)


 石像となったバアルの耳に、信者たちの欲望に満ちた叫びが、何千倍もの音量となって脳内に直接響き渡る。



『金をくれ!』

『病気を治せ!』

『俺を幸せにしろ!』

『息子を助けて』

『あいつを地獄に落とせ!』




 欲望。

 執着。

 怨念。

 嫉妬。

 妄執。



 彼がこれまで信者たちから吸い上げ、嘲笑い、踏みにじってきた「人間のドロドロとした欲望の言葉」が、24時間、365日、止まることなく彼の脳内へ流し込まれ続ける。



(やめろ……! 聞きたくない! うるさい! うるさぁぁぁっ! 頼むから黙ってくれ! 救う力なんて俺にはないんだ! 俺はもうただの石だ! 助けてくれぇぇぇっ!)



 バアルは心の中で叫び、泣き、許しを請うた。

 だが、石像の口が開くことは二度とない。


 彼ができるのは、声も出せず、指一本動かせず、永遠に暗黒の中で信者たちの汚い欲望の声を聴かされ続けることだけ。


 何十年、何百年経とうとも、教団が存続する限り、あるいはその石像が風化して砕け散るその日まで。

 男は自分が騙してきた人々からの「永遠の拷問」を受け続けるのだ。



 最高に皮肉で、完璧なる因果応報の地獄。



 バアルを追放した店内には、再び静寂が戻っていた。

 リラは手袋を外し、ハイバックチェアに深々と腰掛けた。


 カウンターの上には、バアルが置いていった大量の金貨が入った革袋が転がっている。

 リラはそれを汚いゴミでも見るような目で見つめると、指先を一振りして、暖炉の紫の炎の中へとすべて放り込んだ。


 ジャリジャリ。


 音を立てて、強大な金貨の山が炎に包まれ、一瞬でただの灰へと姿を変えていく。


「金で買えないものがあるからこそ、この店は存在するのよ。愚か者」


 リラは可憐な口元を手で覆い、小さくあくびをした。


「……ふう。不快な害虫の掃除は骨が折れるわね。少しはスカッとするかと思ったけれど、あんな汚物の相手をするなんて、時間の無駄だったわ」


 言葉とは裏腹に、彼女の口角は微かに上がっていた。


 子ども」を実験道具にし、他人の絶望を食い物にしてきた詐欺師に、これ以上ないほどお似合いの末路を与えたのだから。


 リラは壁の棚を見上げた。

 そこには少女殺し屋ルチアの「銀の鈴」が、紫の光を受けて静かに輝いていた。


「あの子の復讐と、あの教祖の自滅。……ふふ、少しは世の中の『歪』が減ったかしらね」


 リラは華奢な指先で黒髪を撫で上げ、漆黒の瞳を細めた。


「さあ……次はどんな哀れで、醜い『毒』が流れてくるのかしら」


 暖炉の青紫の炎が、楽しそうにパチパチと音を立てて弾けた。

 表の店が光で救いを与えるなら、この裏の店は闇で毒を刈り取る。

 魔女リラは今夜も、その美しく残酷な微笑みを絶やすことなく、新たな訪問者の訪れを待ち続けている。


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