10、涼しき風
外に出たら、日差しが痛いくらいに降り注ぐ
蝉がしきりと鳴いている
空には入道雲が出ていた
空気もムシムシとしていて
玉のように、額に汗が浮かんだ
早く、日陰へと歩く足を速める
しばらくして、やっと雑貨屋の日陰を見つけた
いそいそとそちらに入る
座れるようにとベンチが設置してあった
腰掛け、息をつく
持っていたトートバッグから、ペットボトルのお茶を出した
蓋を開け、二口か三口はごくごくと飲む
やっと、一息つける
そう思いながら、蓋を閉めた
お茶を仕舞い込み、団扇を取り出す
しばらくは扇いだ
汗も引き、だいぶ調子が戻ってくる
ベンチから立ち上がった
重いトートバッグを持ち直して
日陰から出た
炎天下ではあるけど、再度足を進める
また、汗が出てきたが
帰宅したら、速攻にシャワーや着替えだな
仕方ない、中にタオルがあるはずだ
バッグから淡い水色のタオルを出した
それで、額や顔などを拭く
やはり、暑い
速歩きで自宅を目指した
空を見たら、曇り出している
同時にすうと一陣の風が拭いた
助かったと思う
涼しき風だと言うのが当たっているか
けど、夕立ちか?とも疑った
折り畳み傘も無いしな
余計に歩く速度を上げたのだった
ゴロゴロと雷鳴も低く鳴る
やはり、予測は当たっていた
早く、自宅に辿りつけますように
心中で願った




