幕間 闇溺れた悪魔
「太陽の塔」
アポロン「ここに連れてきた意味が
分かるか、貴様には
罪を償ってもらう。」
ブルート「なんだよそれ
随分卑怯じゃねぇか」
アポロン「そんな真似でも
しないと貴様をここに
連れてなど来られない。」
目の前は、精霊界の幻霊が見え
自分は、囲まれていた。
アポロン「自分がどういう状況か
分かったみたいだな」
ブルート「ただの幻だろ
精霊達は、離れらない
離れてしまったら世界は、壊れるからな」
アポロン「従来はな、でも今は、
どうだろうな、カタストロフィに
平和を崩そうとしても、
人々は、絶対に屈したりしなかった。
人、自ら我々に光を与えてくれた。
力がみなぎり、魔法でそれを
補う事が出来る。
つまりそういう事だ。」
ブルート「分からねぇな、
魔力で補って、限界は、いつか来る
希望は、途絶えないとは、限らないだろ」
アポロン「分かってるじゃないか?」
幻霊に見えた精霊達は、
鮮明に姿を現し、ブルートを
塔の階段から見下ろす。
精霊王「精霊王は、全ての
精霊を司る。ワシが本気を出せば
全ての自然の力は、
保護できる、だから
世界は、壊れたりは、しない」
ブルート「昔にそれをやっとけば
平和は、続いたのにな、
精霊王。」
「昔は、それは、無理だった。
人々は、絶望して
光を見ることさえ怠り、
お前は、それに漬け込み
生まれてまもなく完全体に成り果てた
今となっても光に溢れ、
お前の力は、弱まってしまった。」
レム「いくら人間に
力を貰っても同じです
人間の悪の力などたかが知れてます。
あなたが欲しいのは、昔この世界にあった
怒りや憎しみ欲望。幾ら
壺を飲み干したって
それは、もう腐り、身を滅ぼす。」
ブルート「そんな訳ないだろ
あのツボは、世界の風潮に
左右されたりなんかしない。
劣化もしないし保ったれるはずだ。」
アポロン「世界に絶望があればな
ないから、貴様は、いくら
力を与えられても完全体になれないんだ?」
ブルート「そんなの、お前らが邪魔だからに
決まってる!?」
エント「それ、答えになって無くない?
今度は、君が絶望する側だよ
カタストロフィも君自身も
消えてもらうよ」
続く。




