表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
スピンオフ 王様戦記
68/131

カーサン国反乱編 最終章 後編

「首相官邸」ルハク「いよいよ、

来たな、ベル」

ベル「そうね、それにしても

なんか不気味ね・・・。」


周りを見渡すと、街中、

魔物がそこらじゅうにいて、

人々を襲っていた。

リーガル「こっちの方が優先だ!

皆!行くぞ!!」


ベゼル「ですが、これが罠だとしたら

彼らは、この隙に逃げてるかも

しれませんよ」

リーガル「それもそうだが・・。」

ルイーダ「二手に別ればいいじゃろ

べニラ、ベゼル、わしで

首相官邸に突入するぞ、

軍人達は、魔物退治を頼む」

クレス「分かりました、ルイーダ将軍」


ルイーダ「さぁ行くぞ」

ルイーダと

べニラとベゼルは、首相官邸に

入っていた。


ルハク「なんで街中に魔物が入ったんだよ」

ベル「そんなのみんなが知りたいわよ」

魔物を倒しても、数が多すぎて

キリがない。

リーガル「恐らく、誰かの仕業だろ

じゃなきゃ、こんなに魔物が

街に押し寄せないさ」


ベル「闇の精霊ブルートですか?」

リーガル「推測だがな」

空から、黒い翼が落ちてきて、

掴み取るが、不気味な気配を感じ、


頭上を見るが、何も見当たらない。

リーガル「ルハク、どうした?」

ルハク「嫌、何でもないです。」


咄嗟に見つかりそうになり、

離れた所に逃げていた。

ブルート「魔物ももうすぐで

全て倒されるし、そろそろだな


なんか感じるだよな、あいつから

気のせいか・・・。」

冷めた目でルハクを見つめていた。


*****************

「首相官邸」あっという間に

周辺にいた護衛兵士共を

倒したが、書斎室の前には、

屈強な男が仁王立ちしている。


ルイーダ「どいては、くれないみたいだな」

屈強な男「勿論だ。通りたかったら

俺を倒せ、でも無理だよな

守ってもらってばっかで

強い俺を倒せるはずない・・。」


ベゼル「貴方は、ルイーダ将軍を

どれ程の人か知らないですね」


ルイーダ「やめろ、お前ごときに

ワシが負けるわけないじゃろ」

屈強な男を睨み、ほんとに

一瞬だった、殴ろうとするが

避けられ、切り裂かれ、

倒れていた。


ルイーダ「ここにいるかどうかだな・・」

ドアを開け、ロンス首相が窓から

逃げ出そうとしていたが、怖くて

飛び降れないみたいだ。


背後には、官房長官がいた。

アスラ「なんで、ルイーダ首相と

帝国騎士団の方々がいるんです?」

ルイーダ「貴様達が、国民相手に

好き放題してるから、喝を入れに来たんじゃ

逃げようとしても無駄じゃ

ベゼル、べニラ、2人とも捕まえろ。」

静かに頷き、官房長官は、逃げようとするが

すぐに捕まえられ、ロンス首相は、


喚き、暴れるが、力づくでべニラが

押さえていた。


ルイーダ「やかましいわ!!サイダーローブ」

電流を纏った縄で縛り付け、2人を睨みつける。


ベゼル「ルシウス王から、全ての大臣と

官房長官や首相を全て、退任させよ

ご命令なので、今から、貴方達は、

今までないがしろにしてきた国民達の

仲間入りを果たしました。」

ロンス「嘘だ!!俺があんな愚民どもと

一緒だなんて!?贅沢な暮らしを

約束してくれるよな?


俺の功績は、称えるに値するはずだ」


ベゼル「この国を崩壊に導いた事ですか?

それは、功績でも何でもないです。


そんな人に贅沢な暮らしなど

約束しないですし、貴方達は、

国民を殺し、苦しめさせた犯罪者です。

牢屋行きに決まってるでしょう」

ロンス「俺は、人を殺してなどいない!!」

べニラ「あなたが政府軍達に

殺させたのでしょう、同じですよ」

軽蔑した目で見下し、ロンスは、

屈辱感に満ちた表情を見せる。


ルイーダ「貴様らに質問したい事が山ほどある

答えない場合は、身体中に電流が渡り、

最終的には、死ぬらしいぞ、

嘘なんか言ってみろ、ここで命を落とす事になるぞ」


あまりのルイーダ将軍の威圧感に押され

体が震え立ち、汗が滲み出ていた。


長いから割愛するが、二年前、

闇の精霊ブルートが首相官邸にやって来て、


新国家に生まれさしたら、何でも願い叶え

永遠の富を約束をしようと

甘い言葉に酔いしれ、国民から

街や村の土地を奪い、抵抗するものは、

処刑して、逆らう者も同じ目に合わせていた。


そして挙句の果てには、高い年貢を収めることを

義務付け、できない場合は、

その場で銃殺。こんな残酷な事を

二年もしていた。虫唾が走り、

ロンスを殴ったが、こいつは、怯え


ごめんなさいと言い続けるだけだった。

ブルートは、この国を支配して

侵略し、ここを拠点にして、

全世界を侵略して、崩壊されるつもりだったのだろう。

ここで止めなければ、加速するだけだ。


これ以上、この国を闇に染ませない。


*****************

「首相官邸前」魔物は、すべて倒し、

人々は、無事で怪我もなく、一安心し

落ち着いていた。


リーガル「まだ、これで終わった訳じゃない」

ルハク「ブルートですか?」

リーガル「そうだ、奴は、どこにいるかだ。」

ブルート「ここにいる。」

頭上を見上げると、ブルートは、

不気味の笑みを浮かべ、降り立ってきた。


リーガル「君がこの国を変えたのか?」

ブルート「そうだ、拠点にするためにな

まだこれは、序章に過ぎない、

お前らを倒して、世界を破滅に導いてやる。」


ベル「そんなことなんてさせない!!

これだけの人を殺しておいて

序章なんて、ふざけないで!!」

ブルート「俺が殺したじゃない、

あいつらが勝手に殺したんだよ

人のせいにするな・・・。」


ルハク「命令したのは、お前じゃないのか?」

ブルート「そうだが、やったのは、あいつらだ

実行する方が悪いだろ、俺は、

命令しただけだ。」


リーガル「こいつと話したって無駄だ。

ルハクとベル、己の正義論がこいつに

通じると思うな!

君には、静かにしてもらう


そうでもしないと世界が壊れてしまう。」


ブルート「そうも行かねぇよ、

世界は、こんなにも混沌としてんだぜ

壊すしかないだろ」


リーガル「行くぞ、ルハク!ベル」

静かに頷き、ブルートに向かって行く・・。

********************

「光の城」レム「いつまでここで

カーサンの様子見ているのです?」

神の特有の魔法で鏡でカーサンを映し出していた。


神様「お前も気になってるくせに

なんだかんだ言って、ルハクのこと、心配なんだろ」

レム「そりゃそうですよ、何言ってるですか?」


神様「そうだろうな、ブルート

お前ほんと懲りないな・・・。」

レム「ブルートを野放しにした責任は、

精霊界にあります、だから人間には\

神様「立ち入るなとそれは、無理な話だろ

レム、封印に協力してくれないか?

俺は、助言しか出来ない。」


レム「いいですが、この場所を離れる事は、

無理ですよ・・・。」

神様「それは、分かってるさ

魔法で六大精霊と四大精霊と

掛け合ってくれないか?」


レム「いいですよ、ですが聞かせてください。

なぜ、あたしがルハクに光を与えたか

知っていますか?」

神様「そんな事俺が知るわけないだろ」


レム「ルハクは、あたしに光を与えくれたから

あたしは、ただ光を返したのです。

これは、彼への恩返しです。」

神様「不思議だな、光の精霊のくせに

まぁいい、封印の準備を始めるぞ」

レム「はい、分かりました。神様・・。」


ルハク、絶対に生きて帰ってくださいね

信じてますよ、あなたの事・・・。


****************

心に何かを感じた・・・・・。

その正体は、分からなくて、

でも暖かい感じがして、光を生じさせる。


ブルートに人間の攻撃なんて

効くはずもなく、魔法も吸収して

父さんでさえも苦戦していた。

ブルート「どうした?さっきの勢いは、

分かったか?この国の人間達は、

世界に絶望してる、それが俺のエネルギーとなり


力は、尽きることは、ない。

ここでは、お前達は、俺に勝ってない。」

リーガル「希望を捨てなければ、

持ち続けいれば、君に勝ってるということだろ


人間達の光を見せてやる、眩しいほどに・・。」

あれ程大きく見えた背中は、

強く逞しくて、絶望の欠片もなかった。


多分、この背中は、いつか超えなければ

いけなくて、それが今だとしたら

俺が光を見せるべきだ。

ルハク「父さん、俺に任せてもらっていい?

レムにアホみたいに沢山の

光の魔法を教えてもらったから・・。」


リーガル「そうか、じゃあまかせるが

無理をするなよ、ルハク・・。」


ルハク「分かったよ、父さん・・。」

ベル「いいですか?騎士長、ルハクに賭けて?」


リーガル「親バカかもしれないが

ルハクなら大丈夫だ、今までこんな事

本人にも言ったことは、なかった。

俺の背中を越えようと努力してきたあいつなら

それが今だとしても、越えられようとも

父という事を後悔したりは、しない


いい息子に育ってくれて、誇りだと思う。」

ベル「リーガル騎士長・・・・。」


リーガル「でもやっぱり任せておけないな

あいつは、魔法が苦手だ。

せめて、詠唱時間だけでも稼ぐぞ」

ベル「分かりました。騎士長・・・。」


ルハク「サンフォース!!!」

光の放射線を浴びさせるが、ビクとせず

体には、軽度のやけどを負う程度だった。

ブルート「甘いだよな、

絶望を浴びせ続けられてるのにこんな

攻撃聞くわけねぇだろ、

もっと絶望しろ、それが俺の力になる。」


ルハク「絶対に嫌だ!この国がどんなに酷くても

絶望なんかしたりしない!

そんなのいつまで経っても光なんて

見せてくれない!皆、聞いてくれ、

この国は、こいつとくそ首相達のおかげ

こんな有様だが、俺達が国を変えようとしてるのに


希望を持たなくてどうする?

絶望の淵に居たって何も変わりは、しない!

こいつのエネルギーになるだけだ。

どうか、希望を持ってくれ・・。」

言葉で人の心が変えられるのなら

どんなにいい事だろう。


神様、お願いだ。人間に光をもう1度

見せてくれないか?

ベル「いつまでも、そんな失意してたら

私達の為に頑張ってくれた

軍人達も騎士団もルイーダ将軍の

努力が無駄になちゃう、

希望を持ってよ!!未来の為に!」

地面に涙が落ちた時、


この国を光がさした。心に声が聞こえる・・・。

神様「この国を救いたければ、

光を示せ、お前の好きな綺麗事で

立ち向かうんだ!!分かったな!」

ほんとに無茶な事を言ってくれる、

でもやるしかない・・・・。


*****************

さっきの目つきとは、違い、

神々しい光を纏い、ブルートは、唖然としている。

ブルート「これが希望のつもりか?

お前が例え光を示しても、

人々が絶望だったら何も変わりは、しない」


リーガル「絶望?笑わせるなよ!!」

なんと、今まで傷を与えられなかった

ブルートが不意打ちに剣で切られ、血を吹き出す。


リーガル「ルハク、ベル、説いてくれてありがとう

言葉で人の心が変えられる。強ければな

おかげで、人々は、希望に満ち溢れてる証拠に

ブルートに傷を与えてやれる。」

優しく、微笑み、

それが最後になろうとは、誰も思いもしなかった。


*****************

周りを見渡すと、俺達を応援し、

勝利を祈り、ある者は、ブルートに

松明を投げていた。

そんなものは、効かず、跳ね返され

木の棒が落ちるだけだ。


風向きは、こっちに向かっている。


ブルート「うるせぇだよ!!こんな傷を

与えられただけで調子乗るな!!

お前らにもっと絶望を見せてやるよ!」

リーガル「ルハク、こいつを弱らせるんだ

これ以上、絶望を見せるわけに行かない。」

ルハク「分かった。」


ブルート「その少年が光を生んでいるのか!!

こいつを死なせたら!俺様の国家の始まりだ!

邪魔者は、消すぞ」

リーガル「お前なんかに希望なんか消させたりしない。

俺が息子を守る。大丈夫だ、

ルハク、詠唱に集中しろ!」


信じてるから、大丈夫だよな??


リーガルは、ブルートに華麗な剣さばきで

傷を増やしていき、体をボロボロにさせる。

ブルートの動機は、激しく、息を吐き、

感情は、激高と変わりつつあった。

ブルート「よくもここまで追い詰めてくれたな!

ルハク、お前を殺したら希望は、無くなる!!」


ループで俺に近づいて、闇の砲弾を

放とうしていた、その時、

父さんは、俺を吹き飛ばし、かばい

その砲弾を一心に浴び、地面に倒れ込んだ。


ルハク「父さん!!なんで俺なんかを

庇ったりしたんだよ!!」

リーガル「息子だからに決まってるだろ、

お前は、立派な騎士になっただから

俺の教えも要らない、俺の死を悲しむな


目の前の敵を戦え、じゃないと

この国は、救えない、分かってくれ」

ルハク「そんなに喋ったりするなよ!

父さんが死んだら悲しむに決まってる、

だから生きてよ!」


リーガル「もう無理だ。ルハク、

お前は、この世界にきっと光を与えてくれる

俺は、それを天国でも見守ってるから

大丈夫だ。父さんが死んでも

絶望なんかするな・・・よ」

息が途絶え、心臓も止まり、

安らかな表情をして、永遠の眠りに着いた。


ルハク「父さん!!父さん!」

涙が止まらない、なんで

俺の大切な人が死なれければいけない。


理不尽にも程がある。

復讐だとか醜いかもしれない。

でもこいつは、人々に絶望を味わせた。

俺の手で消滅させてやる



続く・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ