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果てなき世界  作者: 影川明空人
第4章 学園1年目 武闘大会編
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第159話

第159話


 準々決勝第二試合。


 ガイウス対エドガー。


 第一試合の余韻がまだ残る中、二人が闘技場へと上がる。


 両者ともに盾と剣を装備していた。


 観客席がざわめく。


「盾同士か……」


「長引きそうだな」


 ルシアンは静かに二人を見ていた。


 ガイウスは大盾を構え、重心を低くする。

 対するエドガーもまた、堅実な構えを取っていた。


 どちらも守りを主体とする戦闘スタイル。

 似た系統の戦士だった。


 審判が手を上げる。


「――始め!」


 開始。


 両者すぐには動かない。


 様子見。


 静かな時間が流れる。


 先に動いたのはエドガーだった。


 一歩踏み込む。


 斬撃。


 ガイウスが盾で受ける。


 重い音が響く。


 エドガーがすぐに距離を取る。


 ガイウスは動かない。


 再び間合いを取る。


 エドガーが踏み込む。


 連撃。


 一撃。二撃。三撃。


 ガイウスがすべて盾で受ける。


 崩れない。


 エドガーが距離を取る。


 今度はガイウスが動いた。


 踏み込み、斬撃。


 エドガーが盾で防ぐ。


 衝撃を受け、エドガーが一歩後退する。


 だが体勢は崩れない。


 再び間合い。


 観客席がざわめく。


「……硬いな」


「どっちも崩れない」


 再び打ち合い。


 エドガーが攻める。


 ガイウスが防ぐ。


 ガイウスが反撃。


 エドガーが防ぐ。


 拮抗。


 どちらも崩れない。


 時間が流れる。


 互いに守りが堅い。


 無理な攻めはしない。


 確実に防ぐ。


 泥試合だった。


 エドガーが踏み込む。


 剣が閃く。


 ガイウスが盾で受ける。


 続けて蹴り。


 ガイウスが動かない。


 反撃。


 エドガーが盾で防ぐ。


 再び拮抗。


 観客席の空気が変わっていく。


「……すげぇ堅い」


「崩れねぇ……」


 時間がさらに流れる。


 互いに攻める。


 守る。


 崩れない。


 だが――


 徐々に呼吸が荒くなる。


 エドガーの肩がわずかに上下する。


 ガイウスも疲労は見える。


 それでも動きはまだ安定していた。


 エドガーが踏み込む。


 全力の一撃。


 ガイウスが受ける。


 衝撃。


 ガイウスが一歩下がる。


 だが崩れない。


 反撃。


 エドガーが防ぐ。


 押し合い。


 拮抗。


 両者の呼吸が荒い。


 限界が近い。


 エドガーが再び踏み込む。


 剣が閃く。


 ガイウスが盾で受ける。


 その瞬間――


 ガイウスが踏み込んだ。


 大きく。


 全身の力を込める。


 シールドバッシュ。


 重い一撃。


 盾と盾がぶつかる。


 轟音。


 エドガーの体が大きく浮く。


「っ――!」


 そのまま吹き飛ばされる。


 地面を転がる。


 観客席から驚きの声が上がる。


 エドガーが立ち上がろうとする。


 だが――


 体が動かない。


 疲労。


 そして衝撃。


 限界だった。


 ガイウスがゆっくりと近づく。


 剣を構える。


 エドガーは立ち上がれない。


 審判が手を上げる。


「――勝者、ガイウス!」


 歓声が上がる。


「……決まった!」


「最後はパワーか!」


 エドガーが息を吐く。


「……参った」


 ガイウスが剣を下ろす。


 息は荒い。


 だが立っている。


 タフさ。


 そしてパワー。


 最後はその差だった。


 ルシアンは静かに見ていた。


 ほぼ互角だった。


 だが、わずかにガイウスの方が上だった。


 泥試合の末の勝利。


 ガイウスが準決勝へと進むのだった。


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