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10話 港に到着


ブックマークの追加ありがとうございます!


 美味しくお菓子をくれると言われて、騙されて、切れたレアルは誘拐犯と人身売買の人達を地面に植えたその次の日…



「はい、チロ〜あ〜ん♪」


「キュ〜♡」


 小さな口を開けてご飯を待っている。体長15㎝の紫色の蛇の赤ちゃん。名前が無いと不便なので昨日名前を付けてあげたんだ!


 先っちょが2つ分かれ細長い舌がチロチロって出てたのでチロって名前にしたんだ!いい名前でしょ?



 僕はチロにご飯を上げながら自分で作ったご飯を食べた。うん。美味しい♪




 僕は使った調理器具やお皿を水魔法と火魔法でお湯で洗い、綺麗な布で拭いてアイテムボックスにしまった


「よし、洗い物終わり! チロおまたせ。行くよー」


「キュ!」


 岩にいたチロに向かって腕伸ばすと、チロが肩まで移動した。

 そして僕は周りに張っていた結界を解き、結界の近くを陣取っていたお肉達を一瞬で回収してアイテムボックスに入れた…


 フフ♪ 新しいお肉ゲット〜♪


「チロ〜新しいお肉が手に入ったよ〜」


「キュ〜♪」



 さて…と…最初に行く街はどこにし・よ・う・か・な〜?


 僕は地図を広げて目を瞑り人差し指を伸ばして下ろした。


「ええと〜最初の目的地は、獣人国のラージェスト…か〜楽しみだな〜フフ♪

 そういえば、ちゃんと地図を見てなかったなぁ〜見ようっと!」



 地図を見る限り、大きな島は4つある。

1つは…人間達が住む島…その中に1つ1つ領地があり、その頂点にいるのが王家だ


 2つは獣人達が住む島、獣人達は体に動物の力が備わっており、五感が鋭く身体能力が高い


 3つは魔族達が住む島、魔国。魔族達は色々な姿をした人達が多く、角が生えていたり翼があったり…他にも魔族のほとんどが魔力が高く魔法を得意としている


 4つはエルフ、妖精、精霊などの種族が協力しあい共に暮らしているらしい…。

まだ島が大きな1つの時代…この3つの種族は欲深い人間達に捕まり、エルフは奴隷。妖精からは羽や鱗粉などの素材を取られ捨てられる…。精霊は魔力が無くなるまで吸い取られる…。


 もちろん3つの種族も強い魔力や武器などの戦う力を持っているが、人質などを取られドンドン数が減らされていった…



 それを見た神は島を4つに分けた…。今では種族の嫌悪も薄まり、獣人国、魔国は厳しいチェックをされるが…入国は出来る。





「う〜ん…獣人達の国までどうやって行こう…フライで行こうかな〜それともゆっくりで船で行こうかな〜。う〜ん、チロはどう思う?」


 肩に乗っているチロに顔を向けると…


「キュ〜…キュ〜…Zzz…」


(ありゃ、お腹いっぱいで寝ちゃったのか…)


(じゃあ、間をとって船までフライでゆっくり飛ぼうかな…)


 僕はチロと自分を包み込むようにしながらも、結界の形を風の抵抗を受けないように、先と後ろを細くし中央に来ればくるほど太くする形にした


「よし…レッツゴー…ボソッ」


 寝ているチロに聞こえないように小さな声で言うのと同時に僕は空に飛び上がった…




………6日後…



「へぇ〜ここが港か〜! 凄い人達がいるよ! それに新鮮そうな魚! 貝! どれも美味しいそうで〜見移りしちゃう!」


「キュ〜♪」


 僕の視界に入ったのは魚や貝などの並んでいる光景だった…他にも魚を、焼いた物だったり、魚が入ったスープだったり…どれも美味しそうな匂いを漂わせている。


 僕はまず今度、自分で料理をする時用に辺りにある魚をかたっぱなしに買って、その場にいた親切なおばぁちゃんから魚のさばき方や、気をつける事を教えてくれた!


ありがとう! おばぁちゃん!


「じゃぁ! 次は待ちに待った屋台ばかりだー!!」


「キューー!!」


 僕は拳を上にあげ声をあげると、チロも反応して、大きな鳴き声を出した…可愛い!




「これください!」


「あいよ!」


「これも!」


「毎度あり!」


「これと! これと! これ!」


「おう! よく食うな嬢ちゃん!サービスだ持ってけ!」


「ここに焼いてあるものぜーーーーんぶ頂戴!!」


「…お、おおおう! ま、まじか…」


「きゅ〜…」


 買っては食う、買っては食うを繰り返す主人に呆れるような声を出すチロだった…



「ふう〜美味しかった〜♪ とりあえずこんな物かな? チロも美味しかった?」


「キュ…」


 肩に乗ったチロに目を向ければ、細かった体がお腹の所が膨らんでいて苦しそうにしていた…



「う〜ん。ちょっと苦しそうだね…。じゃあ今日はもう休もうか、辺りもだんだん日が落ちてきたみたいだし…


 空を見上げればいつのまにか日が傾き空が赤く染まり、青かった海も赤く見えて、とても綺麗な光景を目にして近くの宿に泊まり僕はチロと共に眠りについた…






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