紅野琉理の決意
『ごめんね、今日は体調悪いから、お休みするね。』
「お休み…」
沙夜、来ないのか…。
今日はすごくつまらなくなりそうだ。
だって、沙夜に会うまではつまらないどころか苦痛でしかなかったから。
あの日、沙夜と会って、私の世界は一変した。
可愛くて、かっこよくて、綺麗な、強い人。
私は一気に惹き込まれた。
恋…に、似ている。
この世で一番好きなのは誰と聞かれたら、確実に、少しも迷いなく沙夜と答える。
沙夜も、私のこと大切に思ってくれてるし、すきだと思ってくれてると思う。
でも、私と沙夜の好きの重さは、一緒じゃない。
私は沙夜にならなんだって話していい。
ってゆうか、話したい。
だけど、沙夜はそうじゃない。
絶対何かを隠してる。
人それぞれ隠したいことがあることくらいわかってる。
でも、確実にそれが原因で私から距離を置くことがある。
はっきりいって、寂しい。
沙夜のことなら、なんだって受け入れるのに…。
「おい!神月!!」
…!!
び、びっくりした!!
あの声は、黄色い頭の…確か、金森…とかゆう人。
コソコソと沙夜と話したりしてる。
沙夜の様子から見て、明らかに迷惑に思われてると思う。
…美月の事情。
沙夜は、たまにそう言う。
私と初めて会った時にしていた格好。
その原因に関わる事情。
あんなに素敵な沙夜がわざわざあんな地味な格好をする事情。
たぶん、これまでの様子から見るに、桃井さん、生徒会辺りに関係してるんだと思う。
沙夜が、地味子さんと呼ばれてるのは、教室に行った時にもう知ってる。
本来の沙夜を見ればそんなこと絶対言われないのに…。
だから、私は、沙夜が元の姿に戻れるように頑張ろうと決めた。
沙夜はきっと何も教えてくれない。
言ってくれない。
だから、私は私で勝手に動くことにする。
沙夜にだってバレないように、生徒会や桃井さんに近づいてそっちから探ってやる。
沙夜、私が何とかしてあげるからね!
私を助けてくれたあの日から、沙夜は私の天使なんだから。
「よし。」
そうと決まればやることは決まってる。
…やりやすいのは、水城真…かな。
別に、傷つけようってわけじゃない。
友だちのためなんだ、許されるでしょう?
ありがとうございました!
もう考えないで書き進め始めてます笑
みんな勝手に動くから、大まかな流れさえしっかりしてればなんとかなるかなー…と。
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これからも頑張りますので、よろしくお願いします!




