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放課後の図書室にてイケメン様の手伝いを引き受ける

更新遅くてすいません。

あー、気が重い。

いくらイベントで癒されたからといって手伝いはやはり憂鬱なのだ。

しかも朝の話がいつの間にか広がってていろんな人からの視線を感じる。

なぜか藍野先生にも手伝いを頼まれて、断ったら俺よりもあいつをとかブツブツ呟きながらショックを受けてたし、意味わかんない。

先客を優先させるのは当たり前じゃない。

これで先生を優先させたらまたあらぬ噂がたちそうだしね。

早いとこすませてクーちゃんに会いたい。

いったい何を手伝わされるのか…。


「先輩、来ましたよ!手伝いってなんですか?」


「お、やっと来たか。遅いじゃねぇかよ。」


うむ、ウザイ。


「手伝いないなら帰ります。」


「いや、あるから!頼む!」


「ならさっさと教えてくださいよ。」


「俺の彼女のフリをしてくれ。」


「は?」


彼女ってあの彼女?

なぜ?

しかも私に?

ついに脳みそバグったか?


「頭大丈夫ですか?」


「俺は正常だ。ちゃんと理由がある。」


なかったらまじのサイコパスだよ。


「俺は昨日告られたんだが、ふりたい。だがそいつは諦めが悪くてな、つい彼女がいると言ってしまったんだ。」


「馬鹿なんですか?」


「なら会わせろと言ってきた。」


「でしょうね。」


「けど実際は俺に彼女はいない。」


「でしょうね。」


「そこでお前に頼みに来た。」


「なぜそこで私をチョイスしたんですか!」


桜ちゃんにしてよ、そーゆーのは!


「諦めさせたいなら、私なんか連れてっても効果ないですよ!他のもっと綺麗な子にしないと!」


「いや、それはダメだ。あいつは見た目が無駄にいいんだ。下手に綺麗なやつを連れていったら私でもいいじゃんとか言い出す。」


「ほうほう。」


「だからあいつと違うタイプの、地味で目立たないおんなを連れていかなきゃ行けないんだ!だからお前に手伝って欲しい!」


このイケメン様はケンカを売っているのだろうか。

ようは私が地味で目立たないと言っているのだな。

その通りだけどさ。

普通本人に言う?

てゆうか、


「そんな綺麗な子なら付き合えばいいじゃないですか。」


あ、いや、もしかして…


「好きな人でもいるんですか?」


「え、なん、いや、そんな」


なんてわかりやすいうろたえようなんでしょう。

もう桜ちゃんに恋に落ちちゃってるわけね。

ゲームではまだ気になる程度だった気がするんだけど、これは巻き込まれて正解だったかな?

仕方ない、手伝ってやろうじゃないか。


「良いですよ、手伝っても。」


「ホントか?!」


「えぇ、ただし、変装させてもらいます。あらぬ噂が立つのは嫌いなので。」


これ以上視線の針を増やしてなるものか!

美月とは被らないようにしないと。


「変装?化粧したりするなよ?」


「しませんよ。地味である必要があるんでしょう?それくらい分かります。」


長ーい髪で上手いこと顔を隠そうかな。

あのメガネ顔は見えなくなるけど印象に残りやすいのよね。

あんまりにも丸くてでかいから。


「で、いつ会うんですか?」


「今週末の予定だ。○○駅前で待っていると言っていた。」


「わかりました。これ私の電話番号です。何か変更があれば連絡してください。」


ことが終われば着信拒否しよう。

LINEはさすがに教えない。

巻き込まれるのは今回だけで十分だもん。


「それじゃぁ、今週末に。」


「あ、あぁ。」


ふぅ、イケメン様の相手をするのは疲れるわ。

私は見る専門なんだから。

早くクーちゃんに会って癒されよう!



ありがとうございました。

ブックマーク、評価、感想、ご意見嬉しいです。

これからもがんばりますので、よろしくお願いします。

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