モブは冒険してはいけない
遅くなりました。
すみません。
やってきました、放課後!
ここからどんどん物語が進んでいくはず。
今回のイベントは屋上か中庭か図書室で起こる。
屋上なら緑川先輩、中庭なら副会長、図書室なら新キャラ+逆ハーレムルート。
私的には図書室に行ってほしい。
新キャラに会いたいし、桜ちゃんには逆ハーレムルートを攻略してほしいから。
逆ハーレムルートをある程度進めないと出てこないキャラがいるし、琉理ちゃんが幸せになれるルートも逆ハーレムルートしかないもん。
桜ちゃん、さぁ学校のお姫様になる道を選んで!
「うーん、今日の放課後は特に用事ないなー。」
ゲームでもみたセリフだ!
次のセリフで決まる。
「天気が良いし、中庭に行こっかな!」
よりによってそこ?!
やだ!副会長とか一番ない!
「も、桃井さん!」
「え?神月さん、どうしたの?」
つい呼び止めてしまった。
こうなったら、強引にでも図書室に行ってもらおう!
「図書室に行きませんか?」
...唐突すぎたかな。
「良いけど、どうして?」
「あ、えっと、捜している人のことでお話ししたいことが。」
私と桜ちゃんの共通の話題がこれしかないー!
ま、まぁ、虎穴に入らずんば虎子を得ずって言うし、私間違ってはないよね!
そう思いたい!
「わかった。それじゃあ、行こっか。」
「はい。」
琉理ちゃんにはもう今日は用事があると伝えてある。
さぁ頑張るぞ!
逆ハーレムをこの目で見るために!
何を話せばいいのかわからず無言で歩き続け、やっと図書室についた。
気まずかったー。
その時間ももう終わり!
今からは桜ちゃんと新キャラ君の出会いが見れるんだから!
私がしなきゃいけないのは桜ちゃんを一人で図書室に残すこと。
ゲームでは一人で本を読んでいた桜ちゃんと図書室で寝ていた新キャラ君が出会っていた。
つまり今この図書室ではイケメンが一人眠っているのである。
起こさないようにしないといけないな。
私はすぐ隣の図書準備室に入ってそこからこっそりのぞくつもり。
実はカメラも仕掛けてある。
あとはうまいことここから出るだけ!
「それで、話したいことって?」
「あ、その、」
忘れてたー。
どうしようかなー、もう私が気になってること聞いちゃえばいっか。
「どうして、その人のことを捜してるんですか?」
モブなんて普通気にしないと思うんだけどな。
なのに、どうして桜ちゃんたちはそんなに一生懸命に私を捜しているんだろう。
「昔の、知り合いのような気がするから。」
それは前にも聞いたことがある。
でもそれだけの理由で、こんなに捜すものかな?
「気がするだけなんですか?」
私には、桜ちゃんとの記憶なんて前世の記憶しかない。
「別人の可能性だって十分にあるじゃないですか。」
「そうだけど、私はどうしても彼女に会いたいの。会って、言いたいことがあるの。違う人かもしれなくても、少しでも彼女の可能性があるなら、私は捜すわ。」
真剣だ。
でも、私は桜ちゃんの捜している彼女じゃない。
もし私が忘れているんだとしても、私の名前を聞いたときに、桜ちゃんが気づくはずだもん。
「その人の名前は?」
「覚えてない。」
そういえばそういってた気がする。
でも、聞いたら思い出すものじゃないかな。
うーん、わかんないけど、私は彼女じゃないはずだから、諦めてくれるのを待とっかな。
「そうですか、わかりました。ありがとうございました。」
なんかモヤモヤしたものが残るけど、聞きたいことも聞けたし、私は図書室から出ようかな。
「私はもう行きますね。それでは-」
「あ、私をも出るよ。もともと中庭に行きたかったし。」
「一緒に本を見ましょう。」
「え?!」
危なかったー。
まだ中庭に行く気があったなんて。
とりあえず引き留めたけど、どうしよう。
今の様子じゃ私が出ていったら桜ちゃんも出て行っちゃうよね。
「ね、ねぇ神月さん。さっき行くって言ってなかった?」
「言ってないです。」
「そ、そうなの?いや、でも」
なにやらブツブツ呟いている桜ちゃんはおいといて必死に考える。
しかしどうやら遅かったようだ。
「うっせーな。なんだてめーら。」
モブが虎穴に飛び込むなんて無謀でした。
イケメン様が目覚めてしまった。
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