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死後の世界は人手不足 ―お茶と空手があれば何とかなる―  作者: 井上 正太郎
第ニ章 空手家、異世界冒険者になる
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第23話 防御

第23話 防御


『しまった!』という表情のアニー。

 火がくすぶっている木剣は、ファイヤーシューターの追尾機能を誘導してしまったようだ。


 それを好機と捉えた蒼井は、間合いを詰めるが、木剣を蹴り、二人の間に位置することを怠らなかった。

 アニーは、「小賢しい!」とバーストで木剣を吹き飛ばし、次いで全身を炎で纏ったかと思いきや、炎の鎧と化した。

 ローブや衣服が燃えないのは、耐熱魔法でも使っているのだろう。本人も熱そうな素振りは見せていない。


 魔法使いが接近戦が出来ないというのは、このアニーには当てはまらないようだ。

 アニーのロッドから、ファイヤーが放たれる。

 そのファイヤーも避けにくいよう、横に振り払うよう放たれた。

 射程範囲と威力は落ちるも、避けにくい撃ち方だ。

『こいつ、戦闘馴れをしているな。だが、しかし!』

 蒼井は、アニーの炎の鎧が護っていない部分、足めがけて足払いを放った。


 蒼井のブーツは、アニーの踝の上にヒットし、アニーは豪快に崩れた。

 そして、アニーの眼前には蒼井の拳が止まっていた。


「そこまで!」と試験は終了を告げられた。


 蒼井とアニーの目線が合い、しばらく見つめ合う形になるも、蒼井からサッと身を引いた。

 

 

 蒼井は、ざわめく会場を後に、控室に戻った。

 そして、先ほど作り置きしておいた緑茶を飲む。

 冷めて常温になっていて、飲みやすい。麦茶以外で冷やすなら、緑茶だろう。ほうじ茶は冷やすと、なんだかほっこり感がなくなる。

 紅茶にはアイスティーというものがあるが、アイスティーにはアイスティーの作り方があり、ホットの紅茶が冷めたから、アイスティーでない。ミルクティーもしかりだ!

 それ専用の入れ方があるのだ。

 その点、緑茶の守備範囲は広い。高温から低温まで、バッチリとうま味を確保して、飲みやすい。


 まあ、蒼井がそんなことを考えているうちに、休憩時間は、アッという間に過ぎ去って行くのであった。



読んで頂き、ありがとうございます!


今日は、良い天気だわ!

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