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死後の世界は人手不足 ―お茶と空手があれば何とかなる―  作者: 井上 正太郎
第ニ章 空手家、異世界冒険者になる
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第21話 百発百中のアニー 1

第21話 百発百中のアニー 1


「マスター、アニーが相手とは、ちょっとやり過ぎでは?」と言ったのは、毒堀出井だった。

 ギルドマスターは、しばらく時間を置いて、

「これぐらいの事で、折れてしまうぐらいなら、Cランクハンターとしては、やっては行けまい」と返すのだったが、毒堀は、

「奴はDランクを受験しているのでは?」と疑問を呈した。

 それには、マスターは、ニヤリとしただけで、これと言った答えは言わなかった。



「参ったな」

 これは、蒼井の正直な感想だった。木剣は、今の攻撃で見事に砕け、地面で燃えている。

 木剣でなく、ロングソードなら燃えなかっただろうに……と思うと、このルールは、不公平なのではないか?

 魔法使いが有利な条件なのでは?と蒼井は思った。


 今の蒼井の使える武器は、投擲にでも使えるかと思いナイフ型の木の模型が6本だ。

 ナイフ型では、ファイヤーボールは受けれない。こちらに、大きなダメージを食らう。 

 一気に間合いを詰め、近接戦闘に持ち込みたいが、アニーとの間に障害物はない。

 間合いを詰めるのは無理だ!


 アニーは無理に間合いを詰めたりはしないだろう。離れているのが安全だからだ。

 しかし、それではアニーも勝てないのだ。


 互いに次の一手を模索していた。


 そして、先に仕掛けたのはアニーだった。

 蒼井の隠れている障害物を回るように歩きだした。


「ふん、百発百中のファイヤーシューターの威力は、どう? 思い知ったか!?」

「百発百中とは、百発ファイヤーボールを打てるようになってから言うんだな」

「な、なんですって!」


 さらに、アニーは続けた。

「自分の状況を分かって、言ってんの?」

見た目は蒼井が逃げ隠れている様に見えるが、蒼井自身は、そう悪くない状況と判断していた。


 まず、あのファイヤーボールがアニーの意思でコントロール出来るのであれば、障害物など何とでも出来るだろう。障害物の後ろへファイヤーボールを動かせれば、今頃、やられていたはずだ。

 また、障害物を超えて、頭の上から攻撃が出来るのであらば、これも、やられているはずだ。

 木剣を失った蒼井には、ファイヤーボールは防ぎようが無い。

 それらをしないという事は、このファイヤーシューターとは、目視した相手を自動追尾してくる魔法だ。

 そのロックオンシステムはなんだ?


 現在の状況は、障害物の後ろに隠れる蒼井。

 蒼井から見て、左に捨てた木剣が燃え、障害物を挟んでアニーがいる。

 そのアニーは蒼井から見て、右へと歩きだした。静かに、そっと歩き出した。



 しかし、蒼井に気付かれないほど、静かでは無く。ある程度は近付いているのは、蒼井には、わかっていたが、顔を出し距離を確認するのは、策が無さ過ぎる。

 障害物の上にでも登るべきか?

 しかし、気付かれると、目視されファイヤーシューターの餌食だ。


 両手にナイフ型を持ち、投擲出来るチャンスを待つことにする蒼井であった。


読んで頂き、ありがとうございます。


体調不良です(泣)


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