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298.フルーツモンキーの乱獲



__ザシュ‼︎キーキー⁈⁈ブチブチィ‼︎


『おいなんかやべぇ冒険者来やがったぞ⁈』


『我らの群れがどんどん食われてるんだが⁈』


『せめてガキは逃がせ‼︎俺はあの冒険者を食い止める‼︎』


『そんな…⁈ライムハンド…⁈』


__ベリベリベリィ‼︎キキャァァァ⁈


『おい、バナナヘッドがバナナ毟られてやられたぞ‼︎』


 ボク達がご飯の為に、フルーツモンキーって言うらしい体の一部がフルーツのお猿さんを倒して、そのフルーツをもぎ取ってお猿さんの方がポイっと捨てていた。

 そしたら、進むにつれてお猿さん達の群れの本拠地が近いのか、鳴き声と一緒に鳴き声に意味まで聞こえ始めた。


「なんか〜…言葉が中途半端に分かるからやりづら〜い…」


『(子供を逃すとか、少しでも足止めする為に戦うとか……?

 まるであたし達が悪者ねぇ…?)』


『(実際、殺してはいないが魔法でボコボコにして果物になってる部分を無理矢理もぎ取ってるんだから、十分向こうからしたら悪者だろ…)』


「それと〜、フルーツモンキー内で飛び交ってる“ライムハンド”とか“バナナヘッド”って〜?

 もしかして果物の名前とその果物が付いてる部位…?」


『(確かにさっき、頭にモヒカンみたいな感じでバナナが付いたお猿さんを倒したわねぇ…?)』


「バナナヘッド……」


 その後、更にお猿さん達の数と聞こえるボク達に対する悲鳴と罵倒の数が増えるのだった。






「ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ……やっと追いついた……⁈お前ら狩ってもぎ取りながら進んでるのに、何でそんな速いの…?」


 しばらく後、ボク達がフルーツモンキーを一通り狩り尽くしたところで、そういえば狩りに夢中で置いて来ちゃったキャトル君が合流して来た。


「キャトル君〜!キャトル君も食べる〜?結構美味しいよ〜?(もぐもぐ)」


「お前ら狩り過ぎだろ⁈何百匹狩り尽くしたんだよ⁈」


『(さぁ?子供は逃がされてるらしいから見なかったけど、少なくとも大人のフルーツモンキーは見つけ次第狩り尽くしたわよ?)』


『(猿の方自体は死んでないから、その内生え変わるんじゃねぇか?)』


「ハァ……とりあえずキウイあったら寄越せよ!こうなったらやけ食いだ!」


 キャトル君はキウイをボクから受け取って食べ始めた。


「あぁ〜!そういえばさ〜〜?さっきくーすけ追いかけてた時に他の冒険者っぽい奴らがいたぜ〜?

 お前らが出したフルーツモンキーの残骸見てびっくりしてたみたいだけど、その顔が傑作でさ〜!」


『(なんか急にテンション高くなってねぇか…?)』


『(そういえばキャトルさん、キウイしか食べていないけど、キウイだけをドカ食いしてるわよ…?)』


 あれ?なんかキャトル君の様子がおかしい気がするけど、どうしたんだろ〜?


「キャトル君〜…?なんか顔がふにゃふにゃになってるけど大丈夫〜…?」


「だ〜いじょ〜ぶ、だ〜いじょ〜ぶ…!キウイで酔ってるだけだから〜!」


『(あっ、そういえば猫ってキウイの枝とかでマタタビみたいな酔い方するらしいのを思い出したわ…⁈)』


 マタタビはボクも知ってる〜‼︎猫が何故かふにゃふにゃになっちゃうやつだ〜!

 じゃあキャトル君も今それになってるの…?

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