表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/24

待ち合わせ場所



「明日、ちょうど金曜だし彼氏君を誘うの。いい?」


「私からお泊まりしようなんて恥ずかしくて言えない。」


「じゃあ私が言おうか?」


「それはもっと恥ずかしい!でもなんでお泊まりなの?遊んでるんじゃダメなの?」


「それで半年何か進展あった?」


「......ない。」


思い返してみれば恋人らしい事なんて何一つしてない。


「それにね、家に泊まってくれたら私もサポート出来るから蓮姫もやるのよ。」


...サポート?


「何を?」


「決まってるじゃない。妹ちゃんに負けないように一緒にお風呂よ。」


お姉ちゃんのその言葉の意味を理解するのには暫くの時間がかかった。


そして理解出来ると同時に頭の中に浮かんだ私と先輩の光景にカァ〜ッと顔が真っ赤になるのが自分でも分かった。


「..................無理っ、絶対無理!無理だから!」


「無理じゃない。やるの!」


「無理!恥ずかしいぃ!」


「はぁ......そんなんだから進まないのよ。彼氏君もヘタレだけど、姫も同じだよ。もっとガツガツいかないと。」


......一緒にお風呂入るのは別に必要ない事だと思うけど。



*


遂に朝になってしまった。


お姉ちゃんはかなり楽しみにしてるようだったし「誘えなかった」では何をしでかすか分かったものじゃない。


いつものように家の近くの公園前で待っていると角を曲がり私の姿を見つけた先輩が軽く小走りで走って来た。


「おはよ。ごめん、待たせたか?」


「先輩、おはようございます。15分ほど待ちました。」


「......今待ち合わせ時間より15分も早いんだけど?」


当然です。私は待ち合わせ時間より30以上も早く家を出てるんですから。


「私は待たせるより待つのが好きなんです。寒いですから早く行きますよ。」


「あ、あぁ。そうだな。」


そう言って私と先輩は学校へ向かって歩き始めた。


いつも何気なく通るこの道。


先輩の後ろ姿にふと一つの事に気がついた。


昨日初めて知った先輩の家。


先輩の家は私の家とは結構離れていた。


なのに私との朝の待ち合わせ場所は私の家の近く。


ずっと先輩の家が同じ方向で近いからだとばかり思っていたけどそうじゃなかった。


思い返してみれば待ち合わせ場所を決めたのは確か先輩だ。


一緒に学校行こうな。待ち合わせ場所はこの辺でいいか。


「まったく。先輩は分からない所でもかっこいいですね。」


「ん?何?」


「ただの独り言です。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ