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兄貴と僕の行事歴(仮)  作者: pumpkin@
Halloween計画!(2012)
8/21

Halloweenと素敵な夜


「なっ‥‥?!」


 そこには、満面の笑みでピースしている“お友達さん”の姿があった。

 それはそれでいいのだ。

 Halloweenを楽しむのは良いことだ。


 だが、問題はその飾りつけだった。


 “お友達さん”もHalloweenパーティーをしているみたいで、とても豪華でキラキラしてて、巨大なpumpkinがあった。

 ‥‥なんだこれ。


 僕の家に飾られてるのは、100円均一で揃えたしょぼい飾りだ。だが、“お友達さん”家のは違う。100円均一で買ったとは思えないほどの飾りが家中を着飾っていた。


 それからまた沈黙。

 僕は仮装衣装を脱ぎ、家にある飾りを片付け始める。

 とても、恥ずかしくなってきた。こんなしょぼい飾りを、見せたのか。

 僕は恥ずかしさと悔しさで涙が出そうになった。


「おい」


 兄貴が、口を開いた。


「なにしてんだよ?」


 兄貴が、言った言葉は。


「別にいーじゃん、100円均一でも。パーティーは金か? 豪華さか? ‥‥違うだろ。楽しけりゃ、いーんだよ。楽しけりゃあな──成り立つんだよ、パーティーは」


 僕を泣かせるには、充分なものだった。


「っ、兄貴の、くせにっ‥生意気だっ‥!」


 僕は垂れてきた鼻水を腕で拭う。

 涙も出て鼻水も垂れて、もうぐちゃぐちゃだ。

 そんな僕の頭を、兄貴はその大きな手でぽんぽんと叩いてくれた。


「おら、着替えろ。‥‥Halloween、やるんだろ?」

「っ、わかってらァ‥‥!」


 僕は直ぐ様着替え、Halloweenパーティーの続きをした。


 その日は、とても楽しい夜となった。


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