表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お金のために配信者になります〜えっ、人気がないとお金はもらえないんですか?〜  作者: 霞風太
五章 鍛錬

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/294

四十四話(配信回)

【つっよ】

【強すぎない?】

【笑っているし余裕ありすぎだろ】

【実力が違いすぎる】


 クライシスとフレールの組手を見て思わず強いとコメントしてしまう視聴者たち。

 今も配信先では二人の組手が映っている。


「危ない。危ない」


「ふんっ!はぁ!」


【勉強にはなるな】

【そんな避け方があるのか】

【弟子に教えてもらって見ているが今度からは投げ技を中心に返すか? そっちのほうが殴るよりは痛くないだろうし】

【わかる】

【しかも、こいつどう見ても目に頼って避けてないよな】

【どういうこと?】

【音や風の起こりとか視線を感じ取って避けてるだろ だから土煙とかで目つぶしされても避けられる】

【マジで!?】


 クライシスの動きに実力者たちは感心して見ている。

 それだけでなくクライシスのハンデにも見抜いてコメントしていた。


「今度こそ!」


「無駄だなぁ?」


「…くそっ!」


【どうみてもあのサングラスがハンデだろ】

【絶対に細工を仕込んでるよね】

【目隠ししながら避けているな】


 そのコメントに驚く視聴者たち。

 特にクライシスに鍛えられていた学生たちは意味を理解する。


【えっ?風や音、光を意識しろって言ってたけど、そういうことだったの?】

【目隠ししながらも避けられるなら言って?】

【つまり鍛えたら同じことが出来るようになるわけか……】

【それは違うんじゃないか?】

【もしかして学生?】

【同じ訓練をしても同じ成果が必ず出るわけじゃないし】

【どうしても向き不向きが出るからな】


 そんなコメントが流れている間もクライシスはフレールを投げ飛ばし、偶に思い切り腹に拳を叩き込む。

 それでも立ち上がって挑んでくる姿にクライシスは笑みを浮かべたままだ。


【わかる 楽しいよな!】

【こんな弟子がほしい……!】

【何度も殴っても立ち上がってくる弟子…!】

【サドかな?】

【サドではないだろ ただ向上心がある弟子がほしいだけで】

【サドだと教師とか指導者は全員サドになるのだが?】


「ほうら。がんばれ、がんばれ」


「おぉぉぉぉぉ!!?」


「これでもちゃんと手加減はしているんだぞ?もう少し頼ませてみたらどうだ?」


【格の違いを見せつけていて草】

【鬼畜過ぎない?】

【そんなことを考える余裕なんて絶対にないだろ】


「でないといい加減に終わらせるぞ?」


「っ!舐めるなぁ!」


「ならもう少し頑張らないとなぁ」


【相変わらず動きが見えない】

【一体いつ動いているんだ?】

【無駄のない動きだな。これで孫よりも幼いのか】

【年齢に比べて動きが磨かれすぎている】

【なんか達人っぽい人たちも驚いているな】

【やっぱり年齢からしたら強すぎるんだな】


「あっ」


「ぼっ!」


【あ】

【カウンターがもろに入ったな】

【あっ】

【何でカウンターを決めた本人も驚いているんだよw】

【狙ったわけじゃないんだろうなぁ】


「………終わりかぁ」


【よし質問攻めにしようぜ 答えてくれるかわからないけどな!】

【リスナーの質問に答えない感じなの?】

【ちゃんと答えてくれから安心して】

【最初の方は慣れてなかったのか質問に返してくれなかったから、それがネタになっているだけだろ】

【話し合いもせずに勝手に決めてたよね】

【そうか?普通に最初から質問に全部は無理でも答えていなかったか?】


「とりあえずは起こすか?」


【え?】

【何をするつもりだ?】

【気絶したフレールを上半身だけ置き上げらせている】


「ふん!」


「っ?!」


【マジで喝を入れて叩き起こしやがった!?】

【さっきまで組手をして疲れているんだから休ませてあげなよぉ!】

【うわぁ……】


「起きましたか?組手は終わりましたけど配信はまだ終わってませんよ?」


「………あぁ、そうだな」


【気絶していたせいか配信していた最中なの忘れていたな?】

【そうか?組手をしている途中から忘れていただろ】

【全力で挑んでいたから、配信のことなんて考えている余裕なんてなかったよね】


「………ふぅ。クライシスはかなり強かったな!おかげで俺も成長が実感できた!」


「本当に?」


「あぁ!今までにないぐらいに何度も手応えを感じた!」


「全部防いでいたのに?」


「だからこそ色々と試すことが出来た!」


「ふぅん」


【フレールの感想にちゃちゃをいれんな】

【信じてない表情を浮かべるのが笑える】

【マジで疑問を浮かべているのが笑う】


「それに戦っている最中もアドバイスをしてくれただろ!アレも助かった!」


「……そうですか」


【テンション高】

【それだけ強くなれたことが嬉しいんだろ】

【気持ちはわかる】

【実際に上手くいったり今まで出来なかったことが出来るようになるとテンション上がる】


「さすが学校でも色んな奴らを鍛えているだけはある」


「基本的に精神修行しかしていないが?」


「鍛えているだけでも凄いだろ」


【それは本当にそう】

【普通に鍛えるだけでも言う事聞かない奴もいるからな】

【何度素直に従ってくれよと思ったか】

【言うことを聞かせることができるだけ十分にすごい】

【5000円 俺も鍛えてほしい!】


「ん?」


「おぉ」


【50000円 登録者一万人突破おめでとう!】

【1000円 まぁ余裕だとは思っていたし】

【3000円 シクレ「クライシス君、おめでとう!」】

【10000円 これからもがんばってください】


「よし!配信はこれで終了しよう!リスナーの皆は次も楽しみにしてくれ!またな!」


「………それではまた」


【次の配信も楽しみにしてるよー】

【マジで次の配信も何をするのか分からなくて楽しみなんだけど】

【前回も今回も違ったしな】



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ