53.無能力者
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
※6月6日~7月5日まで毎日投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
モコ「……まぁ、そのアサシンってのに入っては良いけど…僕は、きっとなんの役にも立たないよ…」
アカネ「え?」
ネス「それはどう言う事?」
モコ「…まぁ、残酷な真実を言っちゃえば…僕は、“無能力者”だからだよ…」
アカネ「無能力者って…よくファンタジー系の作品にある、なんの能力も持たずに生まれてくるって奴の…アレか?」
ネス「それ以外何があるのよ」
ミヤ「でも、それの何が問題があるの?」
モコ「まぁ、君らは異世界のルールや序列なんて知らないか…異世界では、能力の“強さ”で序列が決まるんだ…その中で、無能力者なんて序列の中にすら入れない紛い物…僕は、そのうちの1人さ…」
アカネ「何言ってんだよ…ここにいる奴ら全員無能力者だぞ?」
モコ「え?」
アカネ「え?」
ネス「まぁ、アカネの言う通りね…」
レン「私達って、魔人ってだけで能力っぽいものないもんね…」
ネメシス「しかも、俺やサスケ、アカネやレンは多分能力なんて一生使えない身だしな…」
モコ「ど、どう言う事?」
アカネ「俺らは魔人ギルド『アサシン』!まぁ、まだまだ成り立ての新参者集団だけどよ…俺らは、まだまだ成り立ての魔人なのかなんなのか分かんねえけど、誰1人能力を持ってないんだ。」
モコ「能力を持ってないのに、あんなに悪魔と戦えるの?」
ネメシス「?戦えるだろ…」
サスケ「戦えるな」
ミヤ「なんなら、魔人でもない僕でも戦えるよ。」
モコ「なんで…」
アカネ「お前って、一応天人だろ?なんでそんな弱気なんだよ…能力がなくても戦えるし、強くだってなれる!」
モコ「……そんなの綺麗事だよ…」ボソッ
アカネ「え?」
モコ「……」
ネム「なんだか、自信なんて全然ない感じの子だね…」
ネメシス「これまた、随分な問題児が来たな…」
レン「お姉ちゃん、どうするの?」
ネス「こう言うのは案外本人の問題だったりするし、本人が変わりたいと思わないとどうにもならないわよ。」
レン「そう…だよね…」
ネメシス「どうしたものか…」
ミヤ「…(本人が、変わりたいと思わないと…か……)」
アカネ「わかった!俺ら全員で修行をすれば良いんだよ!」
ネス「は?」
ネメシス「いやいや、いくらなんでも脳筋過ぎるだろ。」
アカネ「何言ってんだ!むしろ今だから良いんだろ!?俺らもなんらかの能力の発掘になると思うしよ!」
ネス「なんなら、この世界でむしろ能力は“開花”って言いそうだけどね。」
アカネ「うるせぇ!細かい事は気にすんな!!とにかく!俺らが強くなればアクアにも勝てる様にもなれるし名声だって上げれる!だろ!?」
ネム「凄い…アカネがしっかり考えてる…」
サスケ「いや、やっぱ動機はバカだけどな…」
アカネ「うるさいうるさーい!良いから!俺ら全員で修行だ!それで良いな!?そこのデカ野郎!」
モコ「え!?僕!?」
アカネ「お前以外誰がいるんだよ!良いから、修行だ!」
異世界と人間界の狭間 禁足地 荒野
アカネ「さてと…魔獣を狩まくるとするか!」
ネス「まぁ、それ以外無いわよね…」
ネム「ほぼ昨日と一緒じゃん」
アカネ「仕方ねぇだろ?それ以外の名声のあげ方知らないし…」
ネメシス「取り敢えず、現れた魔獣は片っ端から倒すぞ…」
モコ「……」
ネス達は狭間に現れた魔獣を狩っていくが、モコはその場から動こうとしない。
ミヤ「あれ?戦わないの?」
モコ「僕には、やっぱり無理だ…」
アカネ「は?なんでだよ?お前のその筋肉はなんだよ!?ただの見せ物かよ!」
モコ「うん…そうだね……」
そう言い残すと、モコはどこかに去っていってしまった。
ネス「……」
モコside
あいつらは、何も知らない…異世界の裏側なんて…
この世界は全て、己の“能力”で全て決まる…
強い能力程、認められ、無能力者はそもそもその土台にすら立たせてもらえない…
僕は、その上にすら立てない…地べたに這いつくばって、高みの見物をする奴らに見下される立場の存在…
僕の体がこうなったのも、能力のある奴らに勝ちたくて、鍛えた結果だった…だけど…勝てやしなかった…やっぱり、この世は能力で全てが決まる…そんな綺麗事じゃ、世の中成り立たない…
はぁ、きっと、ご主人も幻滅しただろうな…僕が無能力者でさ…僕は、“1人で”生きていくしか無いんだ…
アサシンからは離れよう…そう決意した時…
???「モコ」




