28.迷子
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
ある日の事…
学校寮 スージーの部屋
スージー「…あのさ…」
スージーはリビングにいる者たちを見つめ、叫ぶ
スージー「なんで私の部屋に集まってんのよ!!」
アカネ「え?別にいいだろ?」
サスケ「アカネがなんか話があるとかで呼ばれたんだが…」
スージー「アカネ、あんたが犯人ね…なんでサスケ呼んでんのよ…」
サスケ「え?キレる所そこ?」
アカネ「いや、お前に任せてもどうせサスケ呼ばないだろ?」
サスケ「え、呼ばれないの?俺…」
スージー「てか、私の部屋で話さなくてもいいでしょ!」
アカネ「お前の部屋の方がいいだろ。菓子とか出してくれるし…」
スージー「私の部屋に来た理由!てか、話って何よ…」
アカネ「まぁ、話なんだが…異世界の調査どうするか考えようと思ってよう…」
スージー「私的には、私を襲ってきたあいつさえ倒せればそれでいいわよ。」
アカネ「お前が良くても俺が良くねぇの!」
サスケ「でも思うのがよ、調査って言ってもいずれその調査も終わるんだし、どういう事を知りたいかの『目標』くらいは立てとこうぜ?」
アカネ「サ、サスケがまともな事を言ってる…」
スージー「明日は空から槍でも降るのかしら。」
アカネ「いや、世界が沈むな…」
サスケ「俺が真面目な事言っても良いだろ。で、どうすんだ?」
アカネ「んん…本当ならうちの主戦力とも言えるスージーに決めて欲しいところもあるが、スージーがいかんせんあの様子だからな…まぁ、俺が決めるしかねぇか…」
サスケ「目標…」
アカネ「……あっ!『異世界がどこの世界にどんな役割をしているか』とかはどうよ。」
サスケ「異世界の役割か…悪くないな…」
アカネ「よし!決まりだ!今日から俺達は、異世界の役割を調査するぞ!!」
サスケ「おー」
スージー「……(しょうもなっ)」
そんな決意をした時、プルルルルと誰かのスマホに着信が入る。
着信音が鳴るスマホの所有主はアカネだった。
アカネ「あれ?叔母さんからだ。」
スージー、サスケ「?」
アカネ「どうした?叔母さん?」
叔母『アカネちゃん!ネメシスくんの事知らない!?』
アカネ「ネメシス?最近会ってないからなんも知らねぇけど…どうした?」
叔母『実は、昨日、ネメシスくんがバイトに行ってから帰って来なくて…』
アカネ「バ先にも連絡したのか?」
叔母『したけど、向こうの店長さんからは『既に帰ってる』って言われちゃって…後でスージーちゃんやサスケくんにも後で連絡するつもりなんだけど…』
アカネ「スージーとサスケなら今一緒にいるから俺から伝えとく。」
叔母『ほんと!ありがとう…』
叔母との電話を切り、スマホをしまうアカネ。
サスケ「ネメシスがどうしたんだよ…」
アカネ「なんか、叔母さん曰く、昨日から帰ってきてないらしい…」
スージー「それって大問題じゃない?」
アカネ「そりゃな…ネメシスに連絡入れようぜ!」
アカネ達は各々連絡をネメシスに入れる。
だが、電話は全て繋がらず、チャットにも既読は付かない。
アカネ「バイト帰りに誰かに誘拐された?」
スージー「その可能性的には0じゃないわね…」
サスケ「流石に探すか?」
アカネ「おう!そうしようぜ!」
スージー達は街中に出て、ネメシスを捜索する。
そして、街で聞き込みなどもしたが、うまい収穫はなかった。
アカネ「どうだった?」
サスケ「だめだ…」
スージー「正直、それらしい人を見たって話も出てこなかったわ…」
アカネ「くっそ、どうすんだよ…」
???「ちょっと、そこの子達。」
スージー達がネメシスの行方を追って頭を抱えていた中、1人の老婆が話しかけてきた。
老婆「何を悩んでるんだい?」
アカネ「今、俺らの弟を探してて…その弟がどこにいるかわかんねぇんだ…」
老婆「弟?どんな見た目かわかるかい?」
アカネ「っ!そういえば、写真とか持ってねぇな…サスケは?」
サスケ「あると思うな。てか、ネメシスなんか撮らねぇよ。」
老婆「それならどうしようもないね…」
スージー「写真じゃないけど、絵なら即席で描いたものならありますけど…」
老婆「それでもいいよ。見せてくれないかい?」
アカネ「お前、絵なんて描いてたのかよ…」
スージー「これを周りに見せながら聞き込みしまくってたのよ。」
老婆はマジマジとその絵を見る。絵の中にはアカネに少し容姿の似た、まだ少し幼い高校生くらいの男の子の絵が描かれている。
老婆「この子、あんた達が思うような目には合ってないから安心しな。」
アカネ「別に、誘拐とかではないって事ですよね?」
老婆「誘拐もされてないし、人身売買されてるわけでもないよ。ただ、私でも少し分からない、不気味な空間にいるね…」
サスケ「不気味な空間?」
老婆「空は常に赤く、人ではない、魑魅魍魎とも呼ぶべき怪物たちがひしめき合う様な空間だね…」
スージー「それって…」
アカネ「あそこだよな…」
サスケ「あぁ、間違いねぇな…」
アカネ「お婆さん、ありがとう。」
老婆「どういたしまして…」
スージー「お婆さんって、もしかして透視能力者?」
老婆「そうだよ。でも、もう年だからしてないけどね。それじゃあ…」
老婆はスージー達に会釈し去っていく。そしてスージー達も老婆に感謝を伝え、去っていく老婆の背中を見つめる。
アカネ「さてと…手間の掛かる弟を迎えに行くか…」
サスケ「おう!」
スージー「本当に手間が掛かるわ…」
異世界と人間界の狭間 路地裏
スージー「こんな早いスパンでここに来るとは思わなかったわよ…」
アカネ「今回はネメシスを探すだけだ…あいつ見つけたら速攻帰るぞ。」
サスケ「まぁ、前みたいな魔獣に見つかったらめんどくさいしな…」
アカネ「さっさと探して、人間界に戻すぞ!」
荒野
???「どこだ?ここ…なんか全部真っ赤だし…」
黒髪の短い髪の少年は、迷った果に禁足地に辿り着いていた。
???「ここって禁足地だよな…てか、なんで景色赤いんだよ…なんか変な事したか?」
そう独り言を呟きながら静寂の世界を歩く少年。
そんな静寂を切り裂く、大きな声が木霊した。
???「ネメシスーーーーーーーーーーーーーーどこだーーーーーーーーーーーー!!!!」
???「!?」
街側から少年と似た容姿をした者たちが来る。
正体はスージーとアカネ、サスケの3人だ。
3人はネメシスを探しに荒野に来たのだった。
ネメシス(あいつら、なんでここに?いや、今、なんか変なところにいるし、気付くわけ…)
アカネ「あっ!!いた!!!」
ネメシス(いーや、気づくんかーい!!)
アカネ「ネメシス、お前、こんな危険なとこウロウロしてんじゃねえぞ!」
ネメシス「いや、それはお前らもだろうが!」
アカネ「俺はそういう事を言いたいんじゃねぇよ!この真っ赤な世界が危険なんだよ!」
ネメシス「真っ赤な世界?この景色の事か?」
スージー「そうよ。」
ネメシス「てか、この世界なんだよ!教えろよ!」
アカネ「教えるのは後だ!まずはこの世界から出るぞ!」
サスケ「あぁ、面倒事に巻き込まれる前にな」
ネメシス「面倒事?いや、まず状況説明を…」
スージー「状況説明なら出た後でたっぷり答えてあげるから」
ネメシス(なんだよ、こいつら、急ぎやがって…)
アカネ「さっさとスージーの部屋にでも行こうぜ!そこからだ!」
アカネ達が足早にその場を去ろうとした時…
???「噂通り…ここに人間達がいた…」




