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第二十話 服を脱ぐピンチに!セ、センパイ……待って!!!

「さぁ、服を脱いでくださいませ!」


 ……は?

 服?

 服を脱げって言ったの?麗華れいかセンパイが私に?

 え、なんで……!?


 ちょ、お家デートって招待したのは、ま、まま……まさかの、そ、そ、そういうことなの!?

「脱がないのですか?」



 じぃぃぃーっと麗華れいかセンパイの目は本気マジだった。あ、もちろん本気と書いて、マジと読む。

 ちょ、ちょっと待て待て待て!!!

 本気で落ち着こうよ!!!


 なぜに『脱げ脱げ』言われてるの!?


 お、おかしい、なんだ、この状況は……


 だって『デートしましょう!』って言われて『お家デートにしましょう!』ってなって、当日を迎えて、すげー日本家屋的な屋敷っぽい家に招待されて、麗華センパイの部屋にやって来て……それから、それから……なぜに脱ぐの!?


 デートは恋人や恋人未満たちが楽しく仲を深めるものであって、私たちは先輩後輩みたいな関係だけれど友人といっても過言ではないわけで……それで、服!?



 服、脱ぐ???

 え、いや、その……服を脱いだら……『裕理ゆうりさん、可愛いですわね……』って、甘く囁きながら熱い眼差しを向けてくる麗華センパイ……って、違ーう違ーう!!!今なんかおかしな妄想が頭に入ってきた!!!ち、違う!麗華センパイとはそういう関係じゃないって!!!




「まどろっこしいですわね……裕理ゆうりさん、わたくしが脱がせてもよろしいのですよ?さすがに人様の手によって服を脱がせられるのは恥ずかしいのではありませんか?」


 え、いや、それどころではなくって……えーっと、えーっと……『照れているのですか?今から恥ずかしがっていては最後までもちませんわよ?うふふ、可愛い裕理ゆうりさん……』その華奢な手を私の頬に添えながらどんどん顔を近付けてくる麗華センパイ……だから、待て待て待て!!!

 行くな、それ以上行くな!私の勝手な妄想よ!!!

 これ以上、膨らむな!!!



「下は……ともかく、上はさすがに脱いでもらわないと。サイズが測れないではありませんか」


 ……さいず???

 サイズ?

 サイズ!?



 ちょっと待った!!!!


「さ、サイズってなんですか!?え、測る!?私の!?」

「そうです。貴女にも是非ゴスロリ衣装を着ていただきたいと思って『お家デート』で部屋に来ればわたくしが今まで作製した衣装のお披露目もできますし、世界に一つだけの裕理さんに相応しいサイズの合ったゴスロリ衣装を仕上げることもできるようになりますわ!」


 あ。

 体の採寸がしたかったわけかぁーーー


 よ、良かったーーー!!!なんだか危うい世界にぶっ飛んでいくところだった……

 はぁーーー(深い深いため息を吐いた)



「そ、それならそうと最初から言ってくれれば良かったのに……私はてっきり……ごほんごほん、っ…じゃあ、脱ぎます。上だけで良いんですよね?」


 キラリ。


 センパイの眼鏡が反射、というかキラッと光ったような気がした。


「てっきり、なんです?……もしや、わたくし裕理ゆうりさんがちょっとイけないことでもするのではないか?と想像してしまいましたか?」

「!!ちちちち、違いますとも!!!」



 軽く咳払いをしつつパーカーを脱げば必然と下着姿になっちゃうわけでーーー


「あら。可愛らしい下着ですのね!薄紫色……ラベンダーカラーというヤツでしょうか?とても怪しげな雰囲気で裕理ゆうりさんにとてもお似合いですわよ」


 ぐっっっ……

 きょ、今日この色の下着だったのはたまたまだ!そう、偶然!!!

 色もデザインも適当に選んで買うものだし、何か凝っているとかそういうこともない。ただめちゃくちゃなサイズとか、『これ、ホントに下着か?』と怪しいデザインじゃなければ大抵のものは着る。下着だもん!最低限身に付けるけど、そんな他人に見せるものじゃないから気にしないもん!!!



 そんな私の考えもなんのその、麗華センパイは棚からメジャーを取り出すと慣れた手付きで私の肩や胸周り、腰回りにメジャーを回してサイズをチェックするとともに近くに置いていたメモに書き留めていく。

 その面持ちはとても真面目なものだが……


「最初にお見掛けしたときから思っていたことなのですが……素晴らしいスタイルをなさっているのですね。今までよく虫が付かなったのが不思議でなりませんが……」

「え、虫?あー、虫は基本的に無理なので近付きません。あと触れません」

「……そう、ですか。安心しましたわ」


 一瞬だけ間を置いたものの「クスクス」とおかしく無邪気に、下品ではなく上品なお嬢様風に笑っていたセンパイ。さっき妙な妄想やら想像をしてしまってすみませんでした!!!すぐにでも消し去ってやりますのでどうかご安心を!!!



「ありがとうございます。基本的なサイズは測れたので服を戻してくださいな。あ、もちろん裕理さんがそのままで居たいのであれば全然そのままでもこちらは構いませんけれど?」

「いえ、着ます!!!」



 ダメだ。

 なんか麗華センパイのそばにいると今まで見たことも聞いたこともないような想像や妄想が膨らんでしまう。緊張のせい?そ、そうだ、きっとそうだ!緊張のせいからくるバグみたいなものなんだよ!!



「では、何か飲み物でもお持ちしますから適当に座っていてくださいな。紅茶、飲めましたよね?」

「はい、飲めます!」


 『では……』といったん部屋から出て行ってしまった麗華センパイ。

 あ、そう言えば衣装がどうこう言っていたし、お茶を飲みながら衣装見せてくれたりもするのかな!?うわ、それはかなり楽しみだ!!!自分でゴスロリ衣装は着ないし、センパイが着ているときだってまじまじと観察するわけにもいかなかったわけだから近くから眺められるのは楽しみだ!


 っとに、もう。

 私のアホ。

 部屋、服を脱げって言われただけでなんであんな妄想なんか……しかも相手は麗華センパイなんだよ!?女の子!女子女子!!!私も女子だからね!?


 コツン、と軽く拳を握ると自分の頭を小突いてみた。これでさっき膨らんでしまった想像はすぐに消えてくれるなら何度だって叩いてやりたかったが残念なことに一度住み着いた妄想というヤツは消えてくれないらしい。

 嫌なヤツめ……。




 数分の後に紅茶を入れたカップ(シンプルなカップだが中身が絶品だった!)を持って戻ったセンパイとローテーブルのそばに座ってお喋りしつつゴスロリ衣装の話題を振ってみれば『待ってました!』と言わんばかりに数着のゴスロリ衣装を衣装タンスから持ち出してきてくれた。


 え、ホントに自作なんですか!?

 売っていたものではないんですか!?自作とは思えないんですけれど!!!


 それほどまでに精巧な仕上がりをしていて、きっとサイズもきっちりセンパイが合わせて作ったものだろうからセンパイの体型にぴったり。変にだぼついているところとか細すぎているところも無さそうでセンパイの性格がどんどん分かってきた。

 絶対にA型っぽいな……。


 ちょっとだけ『試着できないものか……』と憧れてしまったものの先輩は自分の体と私の体に視線を往復させてから苦笑いまじりに『残念ながらサイズが合わないと思いますわね……』と答えられた。

 残念。

 だが、数日もあれば私のサイズに合わせたゴスロリ衣装を仕上げてくれるとのことらしい!

 それは、かなーり楽しみだ!!




 わちゃわちゃ楽しく過ごす時間なんてあっという間に過ぎていき、センパイが言い出したことだから私の自宅まで送るという流れになってしまった。そんなに迷うような道でもなかったし、逆にセンパイを一人で帰らせることになって何かあったらと不安になったが『明るい人混みにまじって帰りますわ』と一刀両断で私の意見もなんのその。


 私が帰宅したらしたで、『一言、ご家族にご挨拶でもした方がよろしいでしょうか……』と言い出したものだから、それだけは!と遠慮させていただいたのであった。



 ゴスロリ衣装かぁー……どんなデザインのものになるんだろう。

 楽しみだ!!!

 ……てへ。

 そういう(どういう?)展開を少しでも期待してしまった方は……果たしていらっしゃったでしょうか!?少しだけ、ほんの少しだけ裕理脳内バージョンにて楽しんでいただければなによりなにより……あ、またもや言っておきますが、全年齢向け作品ですのよ?おほほ。


 しかしながらちょっとはGL要素も見え隠れしてきたでしょうか!?ちょっとでもドキッどぎまぎしていただいた方↓↓↓『☆マーク』ちゃんをぽちっていただけると幸いです。いくつでもぽちっていただいても構いませんよ。最高は5つまでです。

 さらなる展開、物語がどうなっていくのか楽しみになった!という方『ブックマーク』をおすすめいたします!

 どうかこれからも『JKハーレム勘弁!』お楽しみにしていただければ幸いです!

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