✒ フィールド 1 / ドキわく!冒険者登録
──*──*──*── フィールド
皆様、御早う御座いますわ。
フォンオスコ公爵夫人のサブリエルでっす☆
今日は待ちに待った冒険者ギルドで冒険者登録をする日ですわ!
出掛ける準備を整えた後、食堂で朝食を終えたて新生リグ様と一緒にニテンス様の転移魔法で、フォンオスコ公爵邸から≪ ベイクオフリー ≫付近へ転移しましたわ!
転移魔法が実用化されていないのに、街中に転移魔法で出現するのは幾らなんでも拙いですから、目的地の≪ ベイクオフリー ≫の外──少し離れた場所に出ました。
ゲームでは “ フィールド ” と呼ばれている場所ですわね。
この異世界でも外の事は “ フィールド ” と呼ばれていますわ。
この異世界って、良くあるゲームの中じゃ無いですわよね??
サブリエル
「 此処がフィールドですのね。
馬車の中から眺めていた記憶しかないですから、フィールドに立っているのが不思議な感じですわ 」
リィグレーシェド
「 此処から少し歩きます。
モンスターが出現しても取り乱さないでください。
私が倒しますから、エルはニテンスから離れないように 」
サブリエル
「 分かりましたわ、リグ様。
平地が広がっているだけで、何も居ませんけど……。
モンスターは何処から出現するんですか? 」
創生王:ニテンス
「 サリーはモンスターを見るのが初めてだったの。
モンスターとは突如、出現するものだ。
出現する迄、モンスターの姿は誰にも見えん。
実体化しておるボクにも何処から出現するか分からんの 」
サブリエル
「 実体化を解いたら分かるんですか? 」
創生王:ニテンス
「 うむ、モンスターが何処を跋扈しとるかバッチリ見えるぞ! 」
サブリエル
「 此処等辺のフィールドに出現するモンスターは強いんですか? 」
リィグレーシェド
「 そこそこ強いですね。
LV上げをするなら持って来いのフィールドですよ 」
サブリエル
「 私にトドメを刺せるのかしら…… 」
リィグレーシェド
「 大丈夫です。
ちゃんと死なない程度に手加減します。
安心してください 」
サブリエル
「 はい、リグ様!
あっ──いえ、レシエド…(////)
何時もと違う呼び方は慣れませんわね(////)」
リィグレーシェド
「 そうでしょうね。
身元が知られても困りますから、慣れてください。
冒険者LVを上げる短い間だけです 」
サブリエル
「 言い間違えないように気を付けますわ 」
創生王:ニテンス
「 言葉使いも変えた方が良いの。
サリーは冒険者登録をする為に冒険者ギルドへ向かう平民だからの 」
サブリエル
「 そ、そうでしたわね!
じゃなくて──、そうよね? 」
創生王:ニテンス
「 うむ、そんな感じだの 」
サブリエル
「 話し方も意識して気を付けないと…… 」
新生リグ様──ではなくて、今は冒険者登録をする為に私を冒険者ギルドへ紹介してくれる先輩冒険者の頼れる仲間──レシエドでしたわ。
私は冒険者登録をしたい平民のサリエル。
ニテンス様からは “ サリー ” と呼ばれていて、レシエドからは “ エル ” と呼ばれている──という設定ですわ。
ニテンス様は、小人を従えた…………何かしら??
──なんて考えて歩いていると、初めて生で聞く獰猛なモンスターの鳴き声が聞こえて来ましたわ!
一寸ぉ──、大型の肉食獣を思わせるような野太い鳴き声みたいです!
ライオンとか虎とか熊とか──、一体何処から聞こえて来てるの??
キョロキョロと周囲を見渡しても私には何も見えないんですけどぉ!!
サブリエル
「 ニティ~~! 」
創生王:ニテンス
「 サリー、落ち着くのだ。
兄上──ではなかったの。
レシエドが倒してくれる。
安心せい 」
サブリエル
「 で、でも──、何処にモンスターが居るの?
私には見えないんだけど!! 」
創生王:ニテンス
「 人間には分からんだろうがの、フィールドは様々なモンスターの縄張りとなっておるのだ。
場所に依ってモンスターの種族,種類,ランク,強さが異なったりするものだ。
モンスターの縄張りに足を踏み入れた──という事は、モンスターの領域へ無断で侵入した事になる。
ボク達は謂わば、モンスターにとって縄張りに無断で侵入し、領域を荒す倒すべき敵なのだ。
敵意を剥き出しにして襲って来るぞ! 」
サブリエル
「 一寸、ニティ!
暢気に解説しないでぇ!! 」
創生王:ニテンス
「 モンスターの領域から出る方法は3つだの。
1つ目はモンスターとの戦闘に負けて全滅する事だ。
まぁ、骨も残らず喰われてしまうの 」
サブリエル
「 ニティ~~ 」
創生王:ニテンス
「 2つ目は戦略的撤退──目の前のモンスターから逃げる事だの。
逃走するなら逃走率の高い場所である事が条件だの。
逃走率が高く、尚且つモンスターのLVよりも自分達のLVが高ければ逃走率が上昇し、逃走し易くなるのだ。
逃走率が低い場所では、モンスターよりもLVが高くても逃走に失敗する事が多く、逃走が成功する確率は低い。
そういう時は逃走用のアイテムを使うと逃走し易くなる。
アイテムを使っても不発に終わり失敗する事もある故、絶対は無いの 」
サブリエル
「 最後の3つ目は──、モンスターに戦闘で勝つ事ね? 」
創生王:ニテンス
「 うむ、その通りだの。
モンスターとの戦闘で勝利すれば領域から出られるし、経験値,モンスターの死骸,ドロップアイテム── 店では買えんような珍しいアイテムだの ──を入手する事が出来るの。
運が良ければ魔石も入手する事が出来るの 」
サブリエル
「 えと……、確か──、魔石を持っているモンスターってAランクの冒険者が5名以上居ないと倒せないんじゃないの? 」
創生王:ニテンス
「 サリーよ、レシエドは強いのだぞ。
剣術だけでなく強力な攻撃魔法もガンガン使えるのだ。
今はサリーの隷属としてボクの加護も受けておる。
Sランク冒険者が立ち塞がっても余裕綽々で片手で楽々勝てるの。
ボクの加護が無くても、本来ならば王国騎士隊で副隊長に居座っておるような器ではない。
王国騎士団国境警備兵団の団長として最前線でモンスターを狩り尽くしとってもおかしくない実力者なのだぞ。
レシエドは能ある鷹ではなく、竜だの 」
サブリエル
「{ ニティ、リグ様って本当にそんなに強い方なの?
全然そんな風には見えないんだけど! }」
創生王:ニテンス
「{ レシエドは弱いフリをして羊の皮を被っておるだけだの。
優男だと思って馬鹿にして油断しとると痛い目に遭うヤツだの }」
サブリエル
「{ どうして弱いフリをして羊の皮を被っているのかしら? }」
創生王:ニテンス
「{ …………太っておるからだろう……。
子供の頃、見ず知らずの魔術師に呪いを掛けられた所為で肥え過ぎて痩せられんのだろう?
デカい肉饅頭みたいな体型でまともにモンスターと戦えるとサリーは思うかの? }」
サブリエル
「 ニティ、魔術師じゃなくて呪術士の魔男ですからね!
間違えないでください 」
創生王:ニテンス
「 そうだったかの?
ボクからすればどっちも同じなのだがの……。
{ 兎に角だ、肉饅頭みたいな体型のレシエドが戦場に出れば、モンスターの格好の的となり、ボールのように転がされて遊ばれるのがオチであろう。
まともに剣も魔法も扱えんよ }」
サブリエル
「{ 確かに……それは有り得そうですわね……。
巨漢デブゴンなリグ様がモンスターに弄ばれる姿がハッキリと目に浮かぶようですわ~~ }」
創生王:ニテンス
「{ 本人には言うでないぞ? }」
サブリエル
「{ 勿論、言いませんわ! }」
リィグレーシェド
「 ──ニテンス、モンスターが出現する!
エルを護れ! 」
創生王:ニテンス
「 任せよ!
──出でよ、小人!
ボクのサリーをモンスターから護るのだ! 」
ニテンス様が呼び出した小人は4体。
私の膝上ぐらいの背丈しかない背の低い小人達。
…………武器も防具も装備していない丸腰の小人達は、一体どうやって戦うのかしら?
興味津々なんですけど!!
ニテンス様と小人達に護られながら、私は新生リグ様──いえ、レシエドを見守ります。
レシエドの前に出現したのは、普通車ぐらいの大きさはあるモンスターが3体と大型のバイクぐらいの大きさのモンスターが2体──合計5体のモンスターが出現しました!!
両目が血走っているし、鋭く尖った牙が見える口からは涎が垂れています。
すっごく凶暴そうですわね~~。
レシエドは1人で5体のモンスターを相手にして戦う事になるのよね?
………………大丈夫なのかしら??
激しく不安なんですけどぉ!!




