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☀ 姉の代わりに巨漢公爵に嫁いだ取り柄のない子爵令嬢は、浄化魔法が開花しました。  作者: 雪*苺
【 翌日( 水曜日 ) 】サブリエル 浄化力の熟練度を上げる
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✒ ずっと浄化タイム 4


サブリエル

「 ニティ、聖女様も浄化が使えるのよね?

  聖女様の浄化で遺跡内のダンジョンの魔素を浄化するとか── 」


創生王:ニテンス

「 聖女が死んでしまうの。

  聖女に授けた浄化力は万能ではないからの。

  幾(いく)ら妖精,精霊と契(ちぎ)りを交わしたとしても限度はある。

  魔素を吸い込めば体内が腐れて肉体が崩れるわ 」


サブリエル

「 聖女様でも魔素は浄化出来ないのですね 」


 私の場合は出来てしまうのでしょうか??

 聖女様の浄化力よりも強力みたいですし、創生王の祝福,精霊王の祝福,妖精王の祝福を授かっている訳ですし……。

 聞かない方が良(い)いですわよね?

 新生リグ様にも浄化力が魔法ではなくて “ 奇蹟の力 ” という事を伏せているんですもの。


サブリエル

「 魔石を落とすモンスターを浄化する事は出来ませんか? 」


創生王:ニテンス

「 それも出来んの。

  聖女の浄化力では魔素を浄化させる事は出来んのだ。

  魔素となる手前の不浄──魔(ま)気(き)の状態ならば浄化する事は出来るがの 」


サブリエル

「 そうなんですか?

  ダンジョンから出て世界中へ散ったモンスターは魔素が無くても生きていますよね?

  魔素から生まれたのに必要がなくなるんですか? 」


創生王:ニテンス

「 魔石はモンスターの心臓なのだ。

  モンスターを倒すと肉体を失った心臓が空気に触(ふ)れ、凝縮されて魔石へと変化するようになっておる。

  モンスターの体内では心臓が魔素を生み出しておっての、魔素を体内で循環させておるのだ。

  故(ゆえ)に魔素の無い地上でも生きておられるし、子孫を残す為に繁殖も可能なのだぞ 」


サブリエル

「 魔石になってからは魔素を生み出す事は…… 」


創生王:ニテンス

「 無いの。

  魔石となっては魔素を生み出す力は消えるからの。

  そんな訳で魔石は人間が安心して使える代物になるのだ 」


サブリエル

「 そうですか…。

  魔石に危険が無いって分かって安心しましたわ 」


リィグレーシェド

「 ニテンス──、魔石を落とすモンスターと落とさないモンスターの違いはあるのですか? 」


創生王:ニテンス

「 うむ。

  魔石を落とすモンスターを “ Dモンスター ” 、魔石を落とさんモンスターを “ Tモンスター ” としようかの。

  Tモンスターは、動物が不(魔(ま))浄(気(き))の悪影響を受けて凶暴化した後(のち)に突然変異したのが原因だの。

  Dモンスターよりは弱い故(ゆえ)、人間にも倒し易いの 」


サブリエル

「 そんな違いがあるんですね。

  初めて知りましたわ 」


 ティータイム中にニテンス(創生王)様,新生リグ様と色んな話をして楽しい時間を過ごせましたわ。

 物騒な話も飛び交いましたけど……。

 公爵令嬢である私には関係の無い話が多かったですけど、前世では異世界恋愛ファンタジーよりも異世界冒険ファンタジーの方が好きだった影響もあるのでしょうね、聞いていて楽しかったですわ。

 冒険者,テイマー,聖女様,モンスター……本(ほう)当(とう)に冒険ファンタジーの世界ですわね~~。

 商業ギルドがあるって事は、冒険者ギルドもあるのかしら??

 機会があれば1度、見に行ってみたいですわね。


 ティータイムを終えた私は、ティールーム内の浄化をち(・)ゃ(・)っ(・)ち(・)ゃ(・)っ(・)と(・)済ませましたわ。


──*──*──*── 使用人兼用遊戯室


 夕食(ディナー)の時間までニテンス(創生王)様,新生リグ様と一緒に屋敷内を歩いて浄化して回ります。

 今は、使用人達が兼用して利用が出来る遊戯室に居(い)ますわ。

 幾(いく)ら浄化の熟練度を上げたいからと言っても使用人達の部屋へ入って浄化をするなんて、流石に横暴だと思いますし、プライバシーの侵害になり兼ねませんわ。

 使用人達には部屋に入って浄化をしても構わない派と入られては困る派に分かれてもらった方が良(よ)さそうですわよね?

 序(つい)でに不足している物はないか──、必要な物,欲しい物,「 こうしてほしい 」「 ああしてほしい 」という希望なども聞いてみようと思いますわ。

 だって、私は公爵夫人ですもの。

 当主の新生リグ様も傍(そば)に居(い)てくれますし、きっと改善すべき部分は改善してくださると思いますわ。


サブリエル

「 大分、浄化し終わりましたわね。

  後(あと)はリグ様のお部屋,リグ様の書斎,使用人達の部屋と──男性使用人専用厨房,男性使用人専用浴場,女性使用人専用浴室でしたわね? 」


リィグレーシェド

「 エル、図書室が残っていますよ 」


サブリエル

「 図書室ですか?

  図書室……本が沢山ありますわね!

  図書室にある本を全部浄化したら、熟練度も沢山上がりますわよね?

  リグ様、図書室の本を浄化しても宜しいですか?

  年代物で浄化してはいけない本はありますか? 」


リィグレーシェド

「 問題ありませんよ。

  エルの役に立てるなら、図書室の本を全て浄化してくれて構いません 」


サブリエル

「 有(あ)り難(がと)う御座います、リグ様! 」


リィグレーシェド

「 男性使用人専用厨房の浄化を済ませたら、図書室へ向かいましょう 」


サブリエル

「 はい、リグ様。

  そうしますわ 」


 私はニテンス(創生王)様,新生リグ様と一緒に男性使用人専用専用厨房へ移動しました。


──*──*──*── 男性使用人専用厨房


 厨房の作りは女性使用人専用厨房と同じみたいですわ。

 食器棚等(など)の配置位置は違うみたいです。

 食器棚は2つあり、食器類とティーセット類が別(べつ)々(べつ)に入れられて管理されていますわね。

 厨房頭(がしら)に事情を話すと、快(こころよ)く浄化をさせてくれる事になりましたわ。

 厨房内の浄化を済ませた私は、厨房頭(がしら)に御礼を言って感謝の気持ちを伝えました。

 厨房頭(がしら)も大掃除をする手間が省けたようで喜んでくれましたわ。

 手の届かなかった天井のお掃除はしてもらわないといけませんけど……。


 男性使用人専用厨房を出るとニテンス(創生王)様,新生リグ様と一緒に3階へ上がって図書室へ向かいました。


──*──*──*── 図書室


 図書室へ入った私は早速、図書室内の浄化を始めました。

 本棚から一(いち)々(いち)本を出さなくても触(さわ)るだけで勝手に浄化が出来てしまうのは有(あ)り難(がた)いですわね。

 これなら夕食(ディナー)迄には終われるかも知れませんわ。






サブリエル

「 ふぅ……。

  大分、浄化が済みましたわね…。

  未(ま)だ残ってますけど…… 」


リィグレーシェド

「 エル、残りは明(あ)日(す)に回してはどうですか?

  歩き回って疲れたのではないですか? 」


サブリエル

「 リグ様…… 」


創生王:ニテンス

「 熟練度を上げたい気持ちも分からんでもないが、程(ほど)々(ほど)にすると良(よ)かろう。

  浄化力を使っても疲れはせんが、歩けば疲れるのだぞ 」


サブリエル

「 確(たし)かに頑張って歩き回り過ぎたかも知れませんわ… 」


リィグレーシェド

「 夕食(ディナー)まで時間がありますし、此(こ)処(こ)で明(あ)日(す)の予定を話し合いましょう 」


サブリエル

「 はい!

  そうしますわ 」


 私は心配してくれる新生リグ様の提案を素直に聞き入れる事にしました。

 私が座り易いように新生リグ様が椅子を後ろへ引いてくれます。

 私が椅子に腰を下ろして座ると、ニテンス(創生王)様と新生リグ様も椅子に座られました。


創生王:ニテンス

「 紙とペンは要(い)るかの?

  必要ならば用意するぞ 」


サブリエル

「 有(あ)り難(がと)う御座います、ニティ 」


 何(ど)処(こ)からともなくニテンス(創生王)様が白紙とペンを出してくれます。

 ニテンス(創生王)様ってば、空間魔法とか収納魔法とか便利な魔法を使えるのでしょうか?

 後(あと)で2人きりになった時に聞いて確(たし)かめてみましょう。

 明日(あした)の予定(スケジュール)……起床時間から書いた方が良(い)いのかしら??






サブリエル

「 ──リグ様、こんな感じで如何(いかが)ですか? 」


 私は思い付いた行動予定(スケジュール)を駄目元で白紙に書いてみました。

 白紙の左側に縦の線を引いて、縦線の右側に大まかな時間を書き込みました。

 時間の右側には、朝食(モニング)後(ご)から何(なに)をするのか簡単に──箇条書きで書き込みました。

 取り敢えず、朝食(モニング)後(ご) ~ 昼食(ランチ)前,昼食(ランチ)後(ご) ~ 夕食(ディナー)前,夕食(ディナー)後(ご) ~ 就寝前という感じで3枚の白紙に書き分けました。

 起床 ~ 朝食(モニング)前の予定は省略させていただきましたわ。


サブリエル

「 書き込んだ時間は、大体の時間になりますわ。

  当日の行動で早まったり、遅れたりすると思いますわ 」


リィグレーシェド

「 とても分かり易く書かれています。

  このような書き方があったのですね 」


創生王:ニテンス

「 サリーは朝食(モニング)後(ご)に図書室の続きをしたいのだの。

  サリーよ、休憩時間が入っとらんな。

  まさか昼食(ランチ)の時間まで、ぶっ通(とお)しで浄化を続けるつもりではなかろうの? 」


サブリエル

「 えっ?

  休憩時間って要(い)ります? 」


リィグレーシェド

「 ニテンスの言う通(とお)り必要です。

  休憩時間を書き加えましょう。

  取り敢えず、9時半 ~ 10時半の1時間を休憩時間としましょうか 」


創生王:ニテンス

「 そうだの。

  9時半からスムーズに休憩が出来るように、紅茶とティースイーツの準備を侍女にしてもらう必要があるの 」


サブリエル

「 1時間も休憩するんですか? 」


創生王:ニテンス

「 サリーよ、休憩とは取れる時にき(・)ち(・)ん(・)と(・)取っておくものだぞ。

  人間にはトイレ休憩とやらも必要なのだろう? 」


サブリエル

「 確(たし)かにそうですわ。

  分かりましたわ。

  1時間、休憩時間を入れますわ 」


創生王:ニテンス

「 うむ。

  素直な事は美徳だの 」


リィグレーシェド

「 昼食(ランチ)後(ご) ~ 夕食(ディナー)前の予定には──、ティータイムが入っていますね。

  安心しました 」


サブリエル

「 午後からは男性使用人専用浴場,女性使用人専用浴場の浄化をしてから、室内の浄化を希望している使用人達の部屋を回ろうと思っていますわ 」


リィグレーシェド

「 分かりました。

  男性使用人の部屋には私も入ります。

  女性使用人の部屋にはエル1人でも大丈夫ですか? 」


サブリエル

「 大丈夫だと思いますわ。

  ニティも女性使用人の部屋には入って来(こ)ないでくださいね? 」


創生王:ニテンス

「 ………………ボクは子供だから良(よ)いであろう?

  大目に見てもらえるのではないかの? 」


サブリエル

「 ニティ、それだとプライバシーの侵害──、セクハラになりますわ 」


創生王:ニテンス

「 セクハラ…とは何(なに)かの?

  ボクにも分からない言葉を使うでない… 」


サブリエル

「 兎に角、ニティの入室も禁止ですからね 」


 ニテンス(創生王)様は納得が出来ないのかブツブツと小言を言ってますけど、無視しちゃいまっす!

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