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❗✒ 姉の代わりに巨漢公爵に嫁いだ取り柄のない子爵令嬢は、浄化魔法が開花しました。  作者: 雪*苺
【 約一ヵ月後( 月曜日 )】サブリエル 魔法使いになる??
15/50

✒ 公爵夫人の異変 7 / 不思議な力


サブリエル

「 ニティ……私…フォンオスコ公爵とついでから、いろ(いろ)てるんです……。

  誰にもなにも言われてませんけど、私……前世の記憶持ちだと思われていたりしないのでしょうか? 」


創生王:ニテンス

「 サリーよ、今までなにをしてたのか話してみよ 」


サブリエル

「 は、はい……実は── 」


 今迄の行いのかず(かず)を思い出して不安になった私は、思い切ってニテンス(創生王)様に全てを打ち明けました。

 セーフだといのですけど……。






創生王:ニテンス

「 ………………完全なるアウト、真っ黒だ。

  2年間もの事をしてくも今まで無事に公爵夫人でられたものだな。

  リィグレーシェドはなにを考えておるのやら… 」


サブリエル

「 やっぱり…アウトですよね~~。

  前世の記憶持ちだと気付かれていたりとかは…… 」


創生王:ニテンス

「 “ ない ” とは断言する事は出来んよ。

  しかし、“ ある ” とも言えんな。

  仮に感ずいておったとしてもだ、サリーに問いたださずに敢えて伏せておるなら、それなりの理由がある筈だ。

  どんな理由があるのかボクにも分からぬが、有無を言わさ力ずくでずリィグレーシェドを隷属する必要が出来たな。

  サリーを “ 異端者 ” だと告発しする権限はリィグレーシェドが持っているのだから当然だ。

  リィグレーシェドを隷属させれば、サリーが “ 異端者 ” として告発される事もなければ、異端者収容所へ連行される事もなくなる。

  口止めも出来るゆえ、安心して公爵夫人を続ける事が出来る 」


サブリエル

「 …………相談しようと思ってましたのに… 」


創生王:ニテンス

「 状況が変わったのだ。

  仕方あるまいよ。

  なにはともあれリィグレーシェドには、どんな事が起きてもけっしてサリーを裏切れなくさせる必要が出ただけだ。

  サリーをまもる剣と盾になってもらわねばならん。

  いな、サリーよ 」


サブリエル

「 は、はい。

  分かりました。

  烙印とか押されるのもいやですし、収容所へ送られて囚人みたいな暮らしを送るなんて絶対にいやです!!

  このまま公爵夫人として自由気儘に生きていきたいです!! 」


創生王:ニテンス

「 う、うむ。

  自分の心に正直なのはい事だぞ?

 ( あんなに悩んでおったと言うに、自分の一大事となると決心が早いの…。

   サリーは意外と現金なだな…。

   われには好都合ではあるが )」


創生王:ニテンス

「 サリーよ、御宝殿まで作って〈 ()()()シピアンドダレ 〉へ祈りを捧げるのだから、灯明は必要だぞ。

  蝋燭も作らせておるのだろう 」


サブリエル

「 は、はい。

  作ってはもらっていますけど、だ試作途中なんです。

  取り敢えず出来た蝋燭は使用人達に使ってもらっていて、改良する箇所がないか調査している段階で…… 」


創生王:ニテンス

「 ふむ……。

  なんやかんかやで試作品が多いみたいだの 」


サブリエル

「 私自身が詳しく知っている訳ではないので……、使用人達には試行錯誤してもらっています。

  正確な知識があれば実用化も早いと思うんですけど…。

  使用人達には苦労ばかりさせてますけど、魔法が活用出来るのはほんとうがたいです。

  コントロールするのに大変みたいですけど、魔法のお蔭で開発もどどこおりなく順調ですし 」


創生王:ニテンス

「 ふむ……。

  小人ツェルクに手伝わせてやろう。

  小人ツェルクは自然の一部を擬人化させたものだ。

  小人ツェルクれば魔法の微妙なコントロールもラクになる。

  自然の力を取り入れて開発を続けるといぞ 」


サブリエル

いんですか?

  がとう御座います、ニティ! 」


創生王:ニテンス

「 フフン!

  ボクが近くにるから、小人ツェルクそう(そう)に機嫌を悪くせんし、必要ならば精霊や妖精にも手を貸させるぞ 」


サブリエル

「 至れり尽くせりで助かります、ニティ! 」


創生王:ニテンス

「 ボクへ支払う対価はサリーの手作りスイーツや料理にするぞ。

  先ずはボクに食べさせよ!

  味見してやる 」


サブリエル

「 は~~~い♪

  でも、対価が私の手料理でほんとういんですか? 」


創生王:ニテンス

「 眷属が真心を込めて作った料理以外は味がせんのだ。

  実体化はしていても飲食,排泄,睡眠の必要は無いからな。

  飲食をしても味がせんようになっておるのだ 」


サブリエル

「 そうなんですね。

  分かりました。

  私が作れる限りの日本食もニティに作ります。

  料理人みたいにじょうには作れないですけど…… 」


創生王:ニテンス

「 構わん。

  気にするでない。

  ──サリーよ、位牌の数が多いようだな。

  2段目に置けぬなら、1段目に置いてもいからな 」


サブリエル

「 そうなんですか?

  教えてくださってがとう御座います 」


創生王:ニテンス

「 使用人が増えれば位牌も増える。

  折角サリーが作った位牌ではあるが、小人ツェルクに作りなおさせるぞ。

  本来、位牌とは神聖なものだ。

  資格のない素人が見よう見真似で作った位牌をまつるのはくない 」


サブリエル

「 そうなんですか?

  私……間違った事をしていたんですね…… 」


創生王:ニテンス

「 落ち込むでない。

  “ 亡くなった先祖を大事にしたい ” というサリーの想いは尊いのだぞ。

  使用人達の先祖の位牌を作るおこないも、“ ともに先祖の冥福を祈り〈 ()()()シピアンドダレ 〉にってもらおう ” という想いを形にした行動は、菩薩行につうずる。

  悲観するでない。

  これからは位牌作りは小人ツェルクにさせよ。

  〈 ()()()シピアンドダレ 〉とつうずる小人ツェルクが作った位牌ならば、先祖を想う子孫の真心が既に生まれ変わった先祖へも回向する 」


サブリエル

「 そうなんですか?

  生まれ変わった先祖にも回向するなんて初耳ですけど、そんな事ってあるんですか? 」


創生王:ニテンス

「 生きとし生ける全ての生物はみな転生者だと言ったであろう。

  肉体から離れたたましいは輪廻の流れへ還るのだ。

  日本人であったサリーならば、輪廻流転,輪廻転生は知っておるだろう? 」


サブリエル

「 聞いた事あります。

  ゲーム,小説,漫画,アニメでもく物語の設定にも使われてましたし。

  ほんとうなのか半信半疑ではありますけど、大して違和感はないです。

  輪廻流転も輪廻転生もファンタジー感半端ないですし 」


創生王:ニテンス

「 昆虫も魚も動物も植物も誰かの生まれ変わりである事を忘れてはならん。

  自分の都合で悪戯に命を奪うものではないぞ。

  ぐ人間へ転生するたましいもあれば、人間以外の動植物になんも転生するたましいもある。

  人間に転生したとて必ずしも恵まれるとは限らん。

  五体満足な身体からだで産まれない子,先天性の障碍持ちとして産まれる子,後天性の障碍で苦しむ子,難病を持ち産まれる子,環境や両親に恵まれぬ子,産まれてももなく母親に捨てられる子,母親の手で幼くして命を奪われる子もる。

  母親の胎内に宿やどっても望まれぬ存在として中絶され、産まれてれぬ子もる。

  奴隷の子,罪人の子,戦争真っ只中の国に産まれる子,食糧難で生きずらい国に産まれる子──、環境,状況,状態は実にさま(ざま)まち(まち)だ。

  亡くなった先祖が早く人間に生まれ変われるように──、恵まれたい環境,状況,状態、い両親の元へ転生し、世の為,人の為,国の為に尽くせるき人間として教育してもらえるように──、亡くなった先祖へ想いをせ、願いながら冥福を祈る真心が先祖の転生先に影響するのだ。

  先祖供養は子孫が亡き先人,亡き先祖へ対する “ 恩返し ” だと考えればい。

  ぜんを積めぬ先祖の代わりに生きている子孫が、先祖が残した財産,恩にむくいる行動の1つとして──、世の為,人の為,国の為に貢献し、よりい社会を作る手伝いをして行くのだ。

  次の子孫へ、よりい社会,優れた資源,豊かな国を残す為に叡智を出し合い尽力すれば、〈 ()()()シピアンドダレ 〉を介して先祖へ回向する。

  先祖へ回向した事は〈 ()()()シピアンドダレ 〉を介して自分にも回向する。

  先祖供養はけっして無駄なおこないではない。

  形を変えて自分へ返ってるのだ。

  先祖の1人でも欠けていれば、サリーはには存在してらぬ。

  誰1人として欠けてい先祖はらん。

  “ 先祖がてこその自分なのだ ” という事を忘れてはならんぞ。

  先祖供養の大切さを教える事は悪い事ではない。

  強要し強制的に供養をさせるのはくないが、大切さを伝えて供養に対する見方,考え方,捉え方,意識をき方向へ変える切っ掛けを与えるのはい事だ。

  それも先祖供養となる 」


サブリエル

「 ニティの言う事は佛教の教えとつうじる所があるのですね。

  私も似たような事を祖父母から聞かされた事があります。

  両親は佛教に関わりたくないのか知らん顔してましたけど……。

  祖父母に連れられてお墓参りへ行った記憶はありましたけど、両親は仕事人間でしたから、お盆も仕事を優先していて……先祖のお墓参りにも行ってなかったと思います。

  一緒にお墓参りへ行った記憶もないですし、御宝殿に手を合わせてまいる姿を見た事も無かったです。

  私が祖父母と一緒に御宝殿に手を合わせてまいるといやそうな顔で嫌味を言われたぐらいです。

  『 祖父母が亡くなったら御宝殿を処分して、墓いをして、納骨した遺骨も処分して、付き合いが面倒だから菩提寺とも縁を切る 』って両親は言っていました 」


創生王:ニテンス

「 ほぅ?

  サリーの前世の両親は信仰心を否定しておったのか? 」


サブリエル

「 理由は分かりませんけど、佛教を毛嫌いしていたのは確かです。

  日本にも色んな宗教団体がありましたし、宗教を悪用して詐欺紛いの悪事を働いたり、お金儲けをする為に勧誘して信者を増やしていた宗教団体も結構ありましたから、宗教自体をきらっていたのかも知れません。

  宗教や信仰が悪いんじゃなくて、私利私欲の為に宗教や信仰心を悪用する人間が悪いんですけどね 」


創生王:ニテンス

「 サリーは分かっておるのだな 」


サブリエル

「 祖父母の受け売りです。

  『 世の中には宗教や信仰心を食い物にして私腹を肥やすきたない人間が多いから騙されるんじゃないよ 』って耳にタコが出来るぐらい聞かされていました。

  『 菩提寺を大切にしなさい 』とも言われてましたから、宗教からの勧誘は断っていました。

  ターゲットにされて、骨の髄までカモられるのもいやでしたし…。

  祖父母が御世話になっていた菩提寺も私が入院しているあいだに放火されて全焼しちゃいましたけど… 」


創生王:ニテンス

「 入院とな?

  サリーは前世で入院しておったのか? 」


サブリエル

「 そうですね。

  緊急手術後だったので、ベッドから動けなくて…。

  押し寄せてた津波がガラスを破って──そのまま。

  ついてないですよね。

  成功率の低いむずかしい手術だったんですよ。

  その手術が成功して、リハビリが終わって退院したら婚約者と結婚する事になっていたんです。

  それなのに津波に呑まれて…… 」


創生王:ニテンス

「 こ……婚約者だと!?

  サリーには婚約者がおったのかぁ!! 」


サブリエル

「 前世ですよ、前世!

  それに御互い、清く正しく誠実な交際してましたぁ!! 」


創生王:ニテンス

「 ………………そ、そうか…。

  前世でも処女おとめだったのだな? 」


サブリエル

「 そうですね~~。

  夫婦でもない相手と●●●●(自主規制)なんて出来ませんよ。

  婚前に性病を移されても困りますし、泣き寝入りするのはいやでしたから。

  婚前に●●●●(自主規制)を要求してるような不誠実な相手なら私の方から別れてました。

  婚前に●●●●(自主規制)したければ、私と別れて●●●●(自主規制) OKオッケーな女性と結婚すればいですし 」


創生王:ニテンス

「 そ、そうか…… 」

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