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68 試験合格のあと(7)
「そういやなんで帰ってきたんすか?暗号を解かなきゃならないなら戻る必要はないんじゃ…」
なんとなく理由はわかるんだが、俺は一つの質問を口にする。それに対して3人は少し警戒心を抱き、側にいるミシェルさんへと目を向けた。
ミシェルさんは…
「グラム君なら信用できるよ。なにせアリア様に認められてるからね。それにここから当分は出さないだろうし、秘密は漏れないんじゃない?」
いつもの笑顔で3人に俺の保証を約束。
なるほどな…今さっき仲間になったばかりの俺に理由を打ち明けるのに戸惑ったのか。そりゃ情報屋としては当然の配慮だ。
まぁ…俺はここから出ることはないし、暗号が解読された頃もここで缶詰になってるだろうから問題はない。バンはミシェルさんの説明で納得したのか、その理由について口にする。
「まぁ理由は資料を持って帰るためや。ここには世界中の情報が集められとる。そのいくつかを手にして、向こうでさらに解読を進めなあかん」
「…その解読をするのにここの資料が必要なのか?」
「昨日になってその可能性に辿り着いたんや。今のわいらの頭だけやと解読は困難やと3人で決まったんよ」
ふーむ…ちょっとした回り道みたいなもんか。調べた末に別の可能性に気がつくのは良くある話だ。情報屋も楽じゃないな。




