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46 悪戦苦闘の日々(1)
「あー!くそっ!どうなってんだよ…アリアさんの父親とかほんとにいるのかよ…」
試験開始からすでに1日…俺はものすごい頭を抱えていた。『道化師の館』内にある資料は半分以上は読み込んだ。取りこぼしはないはずだ。
それでも…正直俺の求める情報は全くかすりもしなかった。それどころか袋小路に迷っているかのような気分になる。
第一アリアさんの本名さえ聞いていない。名前もわからない女性の父親を探すだけでも無茶だ!この『道化師の館』で解決できる試験とはいえ難易度が高すぎる。
アリアさんは俺を本当に合格させるつもりなのか?実は部外者の俺を追い出すための口実作りなのでは…。
そんな不信感を抱きたくなるほど俺は疲弊していた。本を読むのに疲れたんじゃない。考えるのに疲れちまったのだ。




