49/115
30 円卓の会議(4)
ササリは次にユリエのほうにも向くと、彼女に対して手厳しい指摘を繰り広げる。
「…ていうかユリエもさぁ…自分の管轄でもないのに他の奴にちょっかいかけないほうがよくない?そーやっていちいち会議をややこしくするの困るんだけど」
「…困る?時間がかかるのが面倒だからではないのか?お前は自分さえよければそれでいいだろうが、こちらとしては看過するわけにはいかん。特に…ここ『リヴァルホス』の発展のためならな」
「発展ねー…十分ここも発展してるけどねー」
ササリの言葉はユリエに対し嫌みにまみれたものばかり。ユリエも表情を険しくし、こちらも心の内はかなり荒れている。
早くも会議に亀裂がかかりそうになったその時…
「やめろ。争うな。多数決で決まっている」
「「…」」
静観に徹していた最後の男が口を開く。ユリエ、ササリは彼の方を向きそれ以上は言わない。
それほど男の発言は場を収めるのに十分であった。




