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26 追い詰められて(3)

「7…6…5…」


 そう考える暇もなくカウントダウンは無慈悲に行われる。一斉一代の決断だ!俺の初めてのキッスが…今できるかもしれないってのに…!


「4…3…」


 よし!決めた!俺はキスするぞ!どうせ俺の秘密をバラしたところで何も問題はないしな。ここでミシェルさんと初キスするんだ!


「ミシェルさん!」


 俺は意を決してキスするために、スキルのことを口にしようとしたその時…


「…っ…」


「…どうしたの?」


「あっ…えと…」


「キスしたくないの?」


 俺の胸中にある予感…なんとなくな直感が走った。もし…アリアさんがこうなることも折り込み済みなら?俺を試すためにあえてミシェルさんを利用しているのでは…。


 情報屋としての信頼はなによりも秘密を漏らさないことだ。たとえ仲間でも今は試用期間。俺のスキルのことをべらべら喋るなんてことをしたら、信頼もなにもない。


 そして…今この瞬間をアリアさんが見ていたら…


 俺はすぐに口を開いた。


「キスはしたいです!でも俺の秘密は教えません!」

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