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プロローグ13
「そうですか…ではこちらは?」
女はそう言うと、懐から一枚の紙を取り出す。それは…
「…あんた…なんでそれを…」
先日、俺が見つけてすぐに働きだした建築現場のアルバイト。しっかりと『済』の判子が押されたクエスト表だ。
それはつまり、本来なら処分されているはずのこの世にないはずの紙。それをこいつは自らの手に持っている。
「あの日…約300枚に及ぶクエスト表が貼り出されましたね。もちろん外されたりといろいろ誤差はあります。それらを加味して…あなたはその中からこの一枚を選び出した」
「それが…なんだよ…」
「一枚一枚…びっしりと文字が書いていますね。当然それなりの契約内容…報酬等が細かく書いてます。これらを読むのは一苦労。ましてやあなたは冒険者を辞めた身。討伐や探索といったクエストを外さなくてはいけません」
くっ…こいつ…どこまでわかっているんだ…。かなり追い詰められてるな。決定的な証拠でも出たら詰みだ。




