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スノードロップな君が読む物語 ~Record the change of the world~  作者: フリーライダー
結 崩れ去る平穏
56/84

45.不意打ち


「「我が名は!魔王軍最高幹部が一人!

斬裂将軍ジェネラム!!」」


漆黒のマントを脱ぎ捨て、

日の元に自ら姿を現した魔族の将軍。

異様なまでに響き渡る声は、

オラコールの頂上まで伝わっていた。


□大聖堂近くの見晴台


大司教

「大幹部だと!!バカな!!

それほどの者が何故こんな街を侵略しに...」


聖域オラコールは四方を山々に囲まれており、

大勢で一度に出入りするには困難な土地だ。

おまけに街は壁に囲まれた城塞都市。

侵略したところでほぼ利点などない。



大司教

「もしや、手柄目当てに

新たな勇者の首を早速狙いに来たか。

・・・なんとも浅はかなことよ」


神父

「大司教様、民の避難はいかがしましょう?」


大司教

「避難じゃと?何処へ逃げるというのだ。

我々は既に強固な要塞の中におるのだぞ。

ここで籠城するに決まっておろう。

兵の数は山ほど揃って

何より勇者殿と従者達がおる。

今は彼らを信じよう・・・」



ーーーーーーーーーー


□城壁


遠くの野原に見える勇者達と抜きん出た長身と重厚感ある

体格の敵将ジェネラムを比べ、騒ぎ出す衛兵達。

けれども彼らは上手く言葉に言い表せず、

適当な物の例えすら出てこない。


唯一、違う世界から来た穂波だけが

ジェネラムの外見に相応しい『例え』を知っていた。



穂波

「まるでロボットみたいな格好です!強そぉ・・・」


リノア

「ロボッ...ト?」


ハチク

「これはいよいよ危なくなって来たぞ

・・・チッ」


リノア

「でも勇者がなんとかしてくれるんじゃ?

アイツの強さは本物ですし・・・悔しいけど」


ハチク

「だといいが・・・」


希望的観測ほど頼りにならないものはないと、

ハチクはよく分かっていた。

どの道、周りがそうであるように。

ちっぽけな彼女達も今はただ傍観する他に

選択肢はなかった。



ーーーーーーーーーーーーーーー



□ロービン野原


ジェネラム

「・・・では、ゆくぞ。新たな勇者よ」


見下ろしながら、敵将ジェネラムは

その長く奇怪な仕掛けのついた大きな脚を踏み出す。


《ドスンッ》


一歩の歩幅が大きく、勇者との距離を詰めるのには

5歩進めば足りるだろう。


対するアクトは毅然きぜんとした態度で待ち構える。


余裕なわけではない。

冷静ながらも、頭の中では必死に思考を巡らせていた。


アクト

「(分厚い鎧だけど、手脚を見るに虫属だ。

きっと防御力と速さを兼ね備えてる。

どこかに弱点は・・・・・隙間が少ない。

頭部はヘルムを被ってる上にあの高さだし、

両肩は盾みたいに左右を守ってる。

長い足なら内側と関節が狙い目だけど、

さっきの蹴りの威力を考えれたら迂闊には近づけない。

それに、たとえ避けて攻撃を当てたとして、

上からどんな一撃を食らわしてくるか...

まずは奴の手の内を明らかにしないと)」



《ドスンッ》



人であれば姿勢や太刀筋を。

魔物であれば種族ごとの特徴を見定めれば、

アクトは容易く対処できただろう。


しかし目の前にいるのは、

完全防備・武装の正体不明の魔物。

どんな戦い方をするのかさえわからない、

恐らく人類が初めて戦うであろう敵だ。


《ドスンッ》


アクトは観察眼を目まぐるしく働かせ、

少しでも情報を得ようとする。

特に彼が注目していたのは、左右の腕だった。


左腕には2本の針が突き出ている。

それが攻撃の為のモノなのか、

毒針のようなモノなのかは分からない。

そして、見るからに危険そうなのは

右腕の巨大なカマキリの様な鎌だった。


《ドスンッ!》



ジェネラム

「フンッ!!」


アクト

「!」


間合いに入ると、早くもジェネラムは

その鎌を振り上げた。


アクトは反射的に前屈みだった身体の

重心を後ろに引いた直後ーーーーーー



《ドスンッ!》

==========《シュバッ!!》



大きく体重を乗せた踏み込みと共に、

ジェネラムの鎌が空気を切り裂いた。


従者達

「!?」


アクト

「ッ!!」


アクトは寸前で仰け反り、

喉仏にヒヤッと風を感じながらバク転を決める。


アクト

「フゥッ!

(あっぶない!思ったより届いてきた!)」


『鎌』は人間にとっては本来、

農具として作物を収穫する為に生み出した

道具であり、武器としての大鎌など

余程の物好きでもなければ決して使わない

ものだ。


《ブォォンッ!!》========


アクト

「クッ!」


しかしながら、ジェネラムの鎌は別物。

道具ではない生まれ備わった得物だ。

1枚の曲刀とは違い、胴体から生える

3節の腕が瞬時に伸縮して獲物を捕えようとする。


=======《ブンッ!!》


《ブワンッッ!!》=========



2m半はあろうジェネラムとの体格差。

上から邪魔な草を刈り取るかのように足元を

薙ぎ払ってくるのに対して、勇者アクトはそれを後ろに

ステップを踏みながらギリギリで避けるのだから、

見ている側はおっかなくて仕方がない。



バーグ

「そろそろだな...」


唯一、従者達は知っていた。

アクトがただ逃げているわけではない事を。



アクト

「ッ!...ッ!.....タァァ!!」


突然アクトは飛び出す。


ジェネラム

「ン!?」


逃げていた獲物が自ら突っ込んで来る。


あと一歩、あと少しと誘われていた鎌が我慢出来ずに

振られるが、アクトは既にその内側に侵入していた。



ジェネラム

「フンッ!」


足元に駆け寄ってきたアクトに対する驚きと焦りを

隠して、ジェネラムは脚のブレードで蹴り払う。


《ガキィギィギィギィィィーーー!!》


だが、先程のように飛ばされはしない。

アクトは真正面から受け止めず、

刀身全体で敵のブレードを滑らせて軌道をずらす。



アクト

「ヌゥッ!!セイッ!!タァァー!!」


軽快な身のこなしで何度もしつこく(ふところ)に近づくアクト。

ジェネラムの鎌とレッグブレードの旋風のような

絶え間ない斬撃と、勇者の繊細で大胆な剣術が互角の

斬り合いを繰り広げていた。



ジェネラム

(大したものだ...

とても勇者になったばかりとは思えんッ!)


敵ながら目の前の人間に関心し、

同時に底知れぬ脅威を感じていた。

それは勇者アクトも同じ。


勇者

「(このままじゃ(らち)があかない!)

フォロア!!エンチャントを頼む!!」


駆け引きは苦手ではないものの、

アクトには状況を打開するのに頼れる力があった。


アクトの呼び掛けに、

ミデュラと戦っていたフォロアが応える。


フォロア

「わかったわ!!聖なる火の子よ!

我が名をもって、勇者アクトにその加護を!!

ファイアー・ギィフトゥ!!」


フォロアはアクトに杖を向ける。


《ポワァ!》


炎の色味をした暖かな光球が

アクトへと発射された。

戦いながら横目で背後の光球を確認すると、

アクトはぶつかる寸前でそれをかわす。



ジェネラム

「ヌ?(なぜ避ける...)」


強化魔法だと思っていたジェネラムは

その行動が理解出来なかったが、

大きく迫り来る光球を警戒して

両腕・甲殻を備えた両肩を前に寄せて

防御姿勢をとる。


ブワァンッ======


《ガギィンッ!!》



案の定、光球はそのまま直進して

ジェネラムを弾き飛ばした。


ジェネラム

「ンッ・・・」


肩の幅広く強固な装甲で防ぐも、

数歩後ずさるジェネラム。


ーーーーーー


穂波

「おぉー!フォロアさんの魔法は流石ですね!」



リノア

「・・・あれって...」


ーーーーーーー


敵を遠ざけた光球は、

本来の宿るべき勇者の元へと戻り包み込む。


勇者の胸元の宝玉へと赤くなり、

アクトの剣が刀身に炎を纏った。



アクト

「ファイアー・ストォーム!!」


《ボワァァァ!!》


燃え盛る火炎の嵐が1人と1体を包み込む。


ーーーーーーーーー



穂波

「ありゃぁぁ!?アクトさんが!」


騎士隊長

「炎に包まれた!!

あれでは勇者もひとたまりもないのでは!?」


リノア

「魔法を使った側が自分の魔法で死ぬわけないだろう。

あれは属性を付与する魔法だったんだ」


騎士隊長

「そ、そういうものなのか?

あっ!炎が消えて、2人とも距離をとったぞ!!

やはり、大幹部相手では手こずるかぁ」



リノア

「どれどれ・・・って!?

相手が燃えてない!?

何をしてるんだアクトは!?」


ーーーー


□ロービン野原

直径10mの焼け野原を挟んで

対峙する2人だが、双方とも無傷だった。



ジェネラム

「・・・熱さを微塵も感じなかった。

・・・素晴らしい鎧だ」


ジェネラムの体には火傷一つないどころか、

鎧にも大した損傷がなかった。


アクト

「クソッ!

(怯みもせずに斬りつけてくるなんて。

炎がなかったら防ぎきれなかった...ならこれはどうだ!)

魔力と覇気の一撃必斬!!瞬刀魔覇斬しゅんとうまはざん!!!」


バーグ

「のっけからあれを使うか!」


イノス

「出し惜しみする余裕はない...ってことですね」


アクトの得意技の1つ。

電光石火の動きで走りざまに敵を斬りつけ、

最後に黄色いオーラを纏った仕上げの一撃を振りかぶる。


ジェネラム

「ヘルフォール・フレイムサウィズ!!!」


ジェネラムの右腕の鎌が禍々しい色に発光し、

アクトの剣と刃を交える。

2つのオーラが衝突し、混ざり合う。


□城壁


穂波

「わぁー!!もうなんのこっちゃ分からないですね!!

・・・何も見えない」


リノア

「魔力も互角か・・・」



□ロービン野原


混じり弾け合った2色のオーラが消える。

ジェネラムの鎧は相変わらず傷一つなかった。


あまりの手応えの無さに、

勇者としてのアクトの自信が揺らぐ。

相手は魔王軍の幹部なのだから手強いのは当たり前だが、

今までこれ程のまでの強敵との戦闘経験のない

アクトには精神的に少し荷が重かった。


アクト

(これでもダメなんて!次はどう...んっ?)


次の手を繰り出さなければと冷静になった時、

アクトは剣を握る手に違和感を覚えた。


(なんだか・・・腕がチクチクする)


自分の手や腕を見る。

篭手の指や服の生地を切り裂いて、

細かい切り傷・掠り傷が出来ていた。

篭手は少し潰れて形がひしゃげている。


アクト

「(そんな!?さっきからこっちが攻めてるのに!)」


傷を自覚すると、

布地に擦れる小さな痛みが身に染みてくる。

攻撃が通らないだけならまだしも、

気付かぬ間に傷をつけられていたということは、

敵のほうが(わず)かながら優っている証拠だ。


アクトは戸惑わずにはいられなかったが、

敵に弱さを悟られてはならないと、

表に出さずにジェネラムを睨む。



アクト

「流石に大幹部は強いな!

でもこの街には僕と従者がいる!

兵士や騎士達だって4000は超える!!

お前達に勝ち目はないぞ!!」


堂々たる態度で言い放つアクト。

すると、ジェネラムは構えていた鎌腕を下げる。


ジェネラム

「・・・・・・勇者よ。

どうやら貴様は勘違いしているようだな。

我々がわざわざこんな辺境の地まで来たのは、

攻めやすいと侮っていた訳ではない」


アクト

「なに?」


敵の将軍と勇者が言葉を交わす。


ーーーーーーーーーーー


一方で従者と指揮官達もそれぞれの戦いをしていた。

バーグは相変わらず豪快なハンマー攻撃を

シュラムに食らわせている。


シュラムは動きが遅く、

押されているようだったが、

その目線はアクトとジェネラムの方にあった。



シュラム

(じーーー)



バーグ

「どうしたどうした!!」


振り回される鉄球をハンマーで叩き落とし、

弾き返しながら走り寄るバーグ。


シュラム

(じーーーー)


バーグ

「散々手こずらせやがって!!

ぶっ潰してくれるぜぇ!!

ジェットォ・スタンプ!!」


シュラム

「(じーーーー)」


ブォォンッ!!


シュラムは片方の鉄球を真っ直ぐに飛ばすが、

バーグはハンマーを地面に叩き込み、

その衝撃で飛び上がって鉄球を避ける。


《シュルシュルシュル!!》


真下を素通りする鉄球。

バーグは空中で体を仰け反らせて、

ハンマーを振りかぶった。


バーグ

「もらったァァァ!!」


鉄塊が頭部へと落ちる間も、

シュラムは鉄球を真っ直ぐ、真っ直ぐに

鉄球を飛ばし続けたーー



ジェネラム

「手薄なこの地を狙った結果、

お前達に遭遇したわけでもない。

偶然でも・・・不運でもない」


アクト

「な、何を言っているんだ!!」


ジェネラム

「我々の目的は・・・侵略ではなく・・・・」




《シュルシュルシュル!!!》





「お前自身だ」




アクト

「・・・・・・え」





思わず素の声が漏れる。








「「アクト避けてぇぇぇぇ!!!」」




フォロアの声に反射的に振り返るアクト。



何かが眼前に飛び込み迫り、

瞬時に視界を埋めつくすのだけが見えたーー


ガッ!!!


挿絵(By みてみん)




□城内の高台


住民達

「「ノオオオオ!!!」」


目撃していた人々から悲鳴が上がる。


住民

「勇者さんがぁあ!!」



□正門


兵士・騎士

「!!」


□城壁

穂波

「きゃぁぁ!!」


穂波が口を抑える。


ハチク

「なっ!」


騎士隊長

「勇者殿の顔に!!」


リノア

「鉄球が...直撃した!?避けた!?

どっちだ!?!?」


望遠鏡を覗くリノア。



ーーーーーーーーーーーー



突然飛んできた鉄球は、

アクトの後ろに鎖付きで落ちていた。


遠くでシュラムにハンマーを叩き込んだバーグと、

頭部にハンマーをめり込ませたシュラムが

共にアクトを見ている。



先ほどシュラムが放った鉄球は

そのままアクトの方へ飛んでいったのだ。

バーグは難なくそれを避けてハンマーを食らわせたのだが、

シュラムは最初からアクトを狙っていたのだ。


バーグはそれに気付くと、険しい形相で振り返り、

シュラムに怒りのハンマーを振り上げる。


バーグ

「テメェェェ!!!!

よくもやりやがったなぁぁぁ!!!」



《バココォーン!!!》


振り下ろされたハンマーは

より深くシュラムの頭部を潰した。


《べコンッ!》


すると同時にシュラムの仮面が吹き飛び、

バーグの顔に直撃する。


バーグ

「ブハッア!!」


鼻血を出して、仰向けに倒れるバーグ。


《べッコン!!》


シュラムの凹んだ装甲が、元に戻る。

穴や千切れなど金属の歪みが目立つが、

本人には大したダメージはないようだ。

バーグは鼻を抑えながら、

アクトの安否を確認しようとする。


バーグ

「クゥッ!・・・

アクトォ!大丈夫かぁー!!」



アクトは顔を腕で押さえたまま。

フォロアの声と彼の優れた動体視力、

反射神経で何とか直撃は免れたようで、

すぐジェネラムの方へと構え直る。


アクト

「クッ!...フゥ...ハァ...」


熱いものが目の上から垂れる。

最初は汗だと思い、手の甲で拭おうとした。


アクト

「・・・イッ!」


まぶたが焼けるように痛む。

恐る恐る自分の手を見ると、

手の甲に『鮮やかで濃い赤の雫』が乗っていた。

ポタポタと地面に垂れ、じわじわとした熱さと

痛みが瞼の裏にまで伝わる。

直接触れると痛いので、目に血が入らないように

そっと真ん中から下に拭うも、

瞼から頬を流れる血が酷く痛々しい。



フォロア

「アクトォ!・・・・・・許さないわよ・・・・・・

魔物の分際でぇ・・・・・・誰に手ぇ出したか

分かってんでしょうねぇぇぇ!!」


これまた女の子とは思えない剣幕で

怒鳴るフォロアに、ミデュラはわざと

聞こえるよう大きな声でシュラムを褒める。


ミデュラ

「アハハッ♪

ファインプレーよ、シュラム!!

素晴らしいわ!!話に夢中になって

あんな攻撃も避けれないなんて、

本当に勇者なのかしらァァ!」


明らかに挑発的な態度で侮辱する

ミデュラに、フォロアの怒りは頂点に達した。

腰のポーチから霊薬の入った小瓶を2個

取り出すと、2つとも飲み干して詠唱を始める。


フォロア

「我は神炎の使い手。我は獄氷の使い手。

我が名において、秘めし力を呼び覚まさん!!

右手に宿るはサラマンダー。左手に宿るは....」


フォロアは俯うつまき、ただ黙々と唱える。


ミデュラ

「アラアラ・・・ムキになっちゃってまぁ。

でも無理して頑張るみたいだから、

付き合って上げるわ♪」


アクト

「フォロア・・・」


アクトはフォロアを横目に、ふと街の方を見る。

ぼんやりと人々がこちらを観ているのが分かる。



恥ずかしいところを晒してしまった。

今の姿の自分を観て、人々はどう思っているのだろうか

・・・・・・・・・



**************


「おい、おい大丈夫かよ」

「やっぱり、怪我したんだ!!」

「まさか・・・勇者様が・・・なんで!?」

「何やってんだよ!早く倒してくれよぉ!!」

「まだだ。きっとなんとかしてくれる!!」

「痛そう・・・可哀想にねぇ・・・」

「ダメだ!あんな若僧!やっぱりまだ頼りにならねぇよ!」

「早過ぎたんだ・・・」

「お母さん!勇者様負けちゃうよぉ・・・うう」


*************



実際に喋っているのか?


聞こえるはずがない人々の声が頭に流れる。

勝手な想像か、悪い妄想か。


アクトは目の前の事に集中しようとするが、

頭の片すみに雑念は溜まる。



□城壁


リノア

「やっぱり、怪我したんだ!!

瞼から血が流れてる・・・うわー」


リノアの顔色が悪くなる。


穂波

「アクトさん・・・」


騎士A

「大変だ・・・これは一大事だぞ!

もし勇者様に何かあれば!」


騎士B

「まだだ!大幹部相手に、

まだかすり傷程度だろう!

きっとなんとかして下さるはずだ!!」


騎士隊長は何も言わずに、

拳を握りしめて塀から固唾を飲んで

見守っていた。

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