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金髪のお姉さんのとこへ。
目が合って。俺ペコる。
この人、物凄く親切なの。
上下の合わせ方とか、
恭子が短いの恥ずかしいとか言って、
ニーハイ?タイツみたいなの膝上まで履くといいよとか、
高いの薦めないの。こんなのだったら
もっと安いのあるって持ってきてくれて。
恭子が最初のやつ試着する。
脱いだ服すごく丁寧に畳んである
凄い似合ってて可愛い。ヤバイ。我慢する自信ねえな。
お姉さんに、彼氏さん凄く嬉しそうね、とか言われて照れる。
恭子があたし金属アレルギーでって。スカートのホック。
お姉さんがちょっと待っててね。奥に。
大丈夫。今暇だから樹脂のやつに交換してあげるって。
生地は大丈夫なの?化学繊維とか?
俺、愕然とした、気付かなかった。
着れない生地とかある事。
恭子?さっき買ったやつとか・・・・。
え?繊維はまあ大丈夫。綿のやつ多いけど。
俺ってほんとにバカだ。カスだ。
俺へこんでたら、あたし頑張って着るからって。
そうでなくてさ…。
なんかさ、恭子と店員さん凄く仲いいの。
こういうとこの店ってそうなのかな。
見せブラどうする?とかいって恭子と。
カップいくつ?って。恭子俺見て、姉さんにコソコソ。
いいなぁ~。羨ましいって姉さん。
あたし小っちゃいの。これパット入ってるしって。
恭子と触りっコ。友達同士って感じ。
試着した服とか、選んだのとかカウンターの横に置いて
じゃあどれにしようかって?お姉さんが
カゴに入れたニーハイとか見ながらしゃがんで上目使い。
また恭子に怒られそうな危険なアングル。
俺、全部もらいますって。
お姉さん、彼氏さすが太っ腹!決断力あるねって、
恭子見る。
恭子いいの?ありがとうって。
じゃあさ、この迷ってた綿のほうの見せブラはサービスね!
ダメダヨ、怒られちゃうよ。
大丈夫、あたし店長だから。
え! え! 店長・・・・。
これさ、絶対楽だよヒモだから。苦しくないし、
家いるときさ、このまま寝ちゃっても平気だし。
ちょっと上に着てコンビニとか。
丁寧に畳んで、これは太っ腹の彼氏さんにプレゼント。
俺をチラ見してにっこり。俺ペコる。
会計の時なんかにやける。こんな喜んで金使うの初めてだな。
まあ、一つ一つが安いんで全然想定内。
その後、コットンの専門店とか、
教えてくれた。
ホックの交換できるまで、
恭子と手をつないでぶらぶらした。
(精神状態やばいんで飛ばすんでごめん)
何か俺ら普通になってきたな。
メシの事聞かれたけど、そんなことより
早く買った服を恭子に着せることしか頭になかった。
恭子ははしゃいでいろいろ見てたんだけど、
俺が早く帰ろうって。
結局パンツを3枚買った。
俺に一枚好きなの選んでいいって。
やっぱし!って言われて。
ヒモのやつにした。
今日はエロとかダメだって自分に言い聞かせた。
着せるだけ。見るだけ。
その前にやることがあった。
電車の中で恭子に聞いた。
今度いつ病院に行くの?
え?どうして?
俺も行く。
どうしたの?
お前の先生に聞きたいことあるんだ。
俺たちのことで。
やっていいことと。ダメなこと。
・・・・・・。
そういうんでなくてさ、注意することとか。
それと、俺も検査したい。
違うって、性病とかでなくてもさ、うつるやつとかあるじゃん。
・・・・・。
何か言えよ。
うん。
俺こっそり時計を外してポケットに仕舞う。
恭子と手を繋いだ。
家に着くまで恭子喋らない。
アパートの前で、あ!ゴメンって。
何か食べるの買ってこうって。
今日は帰ってよ、とかと思った。
泣くとこだった。
後で行こうよ恭子。
・・・・うん。
部屋で恭子を立たせる。
ゆっくりと脱がせる。
抵抗しない。
スカートも脱がせた。
震えていた。俺も・・・・
背中に手を回す。
前だよ・・・って恭子が。
俺、やり方わかんなくて。
恭子がブラ胸元でプチってしてくれて。
脱がした。
もう我慢できなかった。
すがり付いて揉みながら吸った。
ほんとに美しい。恭子の胸・・・・・
下にも 顔うずめたら両手で顔を押し戻された。
下も脱がして全裸にする。
シロの紐ブラと紐パンを履かす。
心から生きてきて良かったと思う。
残念だが、我慢できなくなりそうなので服を着せた。
迷うが、まずふわふわのミニを。
上は背中の開いた緩めのやつ。
手を引いて外に連れ出そうとすると、
腰を引いて抵抗。
じゃあさ恭子、これは絶対着ちゃダメだけど
手に持つのはいいからね。
半そでの丈の短いアミアミのカーディガン手に持たせた。
次の土曜日に病院に行った。
恭子が凄く恥ずかしがった。
まず恭子が診察室に入る。
俺はカーテンの外で待たされる。
何とも言えない気持ち。
恭子が慣れた感じで医者と喋る、
服脱がされてるのかな?
医者が何か言って恭子が笑う。
看護婦がカーテンをちょっと開けて
もう少し待つように俺に言った。
バコバコする。
カーテンがいきなり開く、
医者が眼を合わさないでどうぞって。
俺、100万回練習した台詞。
彼女とお付き合いしてる○○です。
彼女の病気のことで、注意する点とか・・・
ああ、じゃあカウンセリングのほうにカルテ廻すから。
凄くそっけないというか冷たいの、態度が。
言葉の端はしにトゲがあるというか。
あのぅ、俺自身の検査とか・・・
それは外来で言って、みたいな。
恭子平気な感じ。
元々ああいう感じの医者なのか。
カウンセリング室の前で待つ。
また恭子が先に。
女の医者?が出てきて俺を呼ぶ。
さっきが鬼対応だったので、神に見える
職業柄か優しくてフレンドリー。
彼氏さん?みたいな感じ。
俺、自己紹介。100万回練習の台詞を。
そうかー。まずね、って病気の話し。
彼女の。
そして感染症とかに弱いといか。そういうやつ。
俺の検査について、性病とか肝炎とかピロリとか
後は良く知らないヤツがイロイロ。
最後にまあ一番聞きたいことを。
Hとかの・・・・。
まずね、あなたがこうして彼女と、ここに来たことは凄いことなんだよ。
どれだけ彼女を大事に思ってるっていうことがね。わかるから。
恭子下向く。
若いんだし、これからいろんなこと経験していかなきゃいけないし、
けどね、いろんな制約があることは理解してあげてね。
理解したつもりだった。理解した つもり。
まあ、検査結果はシロだった。時間かかるヤツもあったけど全部。
そして、ディズニーランドの日が来る。
来た。・・・・・。




