登場人物紹介その2
注:ネタバレがあります。また、本編にはあまり関係のない裏設定的なことも出てきます。
・転生者
平進高校の一クラスが謎の爆発によって壊滅。そのクラスの生徒と教師が別世界で転生した姿。
白織/名前なし
作中では白、作外では蜘蛛子と呼ばれて本名はほとんど呼ばれない主人公。名前がずっと出てこなかったから仕方がない。最弱クラスの蜘蛛の魔物から、気合と根性で神にまで上り詰めたイレギュラー。転生者ではあるものの、他の転生者と違い元人間ではない。その正体はDの身代わりとして|若葉姫色≪わかばひいろ≫の記憶を植え付けられた本物の蜘蛛。自身の出生の秘密や、世界の真実を知っていろいろと活動中。大体こいつのせいその3。現代のごたごたは大体こいつのせい。それでいいのか主人公?
ソフィア/|根岸彰子≪ねぎししょうこ≫
サリエーラ国ケレン領の領主の娘。生まれながらの吸血鬼である真祖。女神教と神言教の戦争に巻き込まれて両親を亡くし、ついでにポティマスに殺されかけたところを白と魔王に拾われる。その後、蜘蛛ん式強化合宿という名の旅を経て立派に成長。こんなに立派になってと亡き両親も草葉の陰から白目むいて見つめるだろう感じに。魔王軍の一員として白の下でいろいろと働いている。転生前は容姿のせいでいじめられたり避けられたりと不遇な青春時代を過ごしていた。そのせいで少々曲がった性格に。転生して美形に生まれ変わって私の時代キター、と思ってたら待っていたのは激動の時代だったというオチ。
ラース/|笹島京也≪ささじまきょうや≫
人族と魔族の領域を分ける魔の山脈の一角に、ゴブリンとして生まれる。ゴブリンとしてつつましく暮らしたいたのだが、召喚士ブイリムス率いる人族の部隊に村を襲撃された。村のゴブリンはそのほとんどが殺され、自身はブイリムスに使役され、隷属するはめに。その時の怒りの感情で憤怒のスキルを獲得。ブイリムスに下克上を果たした後、憤怒の赴くままに暴れていた。鬼人に進化した後ソフィアと対戦し、その反動で理性を取り戻してからは魔王軍の一員として働いている。前世ではシュンの親友の一人で、曲がったことが嫌いな正義感の持ち主だった。
シュン/|山田俊輔≪やまだしゅんすけ≫
アナレイト王国の第五王子。同腹の兄で勇者だったユリウスの遺志を受け継ぎ、勇者となった。が、どこぞの蜘蛛の策略で嵌められたり戦わされたりいろいろあった不幸な人。それでもめげずに頑張ってたところで禁忌インストール。山田の明日はどっちだ!? 転生前はザ平均という感じで目立つ存在ではなかった。唯一の取り柄はゲームで、勉強とかすっぽかしてゲーム三昧の青春を送っていたちょっとダメ男。逆に言うとゲームばっかやってても平均取れてたということで、秘めたスペックは高かった。転生してその秘めたスペックが大爆発。したんだけど、いろいろ不遇なのは大体どこぞの蜘蛛のせい。
カティア/|大島叶多≪おおしまかなた≫
アナレイト王国の公爵家の令嬢。元男なのに現女。前世からの親友であるシュンを支えるべく頑張っている。頑張ってるうちにシュンに惹かれていき、王国で起きたクーデターを機に完全に開き直った。元男なのに今では獲物を狙う肉食女子そのものである。転生前は肉食系な姉二人にこき使われていたため、女性不信な気があった。だけど、恋というものに幻想を抱くような乙女チックな一面もあり。結果、TS肉食女子爆誕。どうしてこうなった? 山田の明日はどっちだ!?
フィリメス/|岡崎香奈美≪おかざきかなみ≫
エルフの森でエルフの族長の娘として生まれる。主人公同様本名よりも先生と呼ばれることのほうが多い。転生者の中で唯一の大人で元教師。ポティマスの娘とされるが、実際はポティマスの手で調整されて生まれたハイスペックエルフ。一応ポティマスのクローンの娘。生徒名簿というどこぞの邪神がこのほうが面白くなりそうだからと与えられたスキルに踊らされ、ポティマスにもいいように利用された哀れな人。先生だからという義務感で頑張って転生者たちを保護して回っていたのだが、それが裏目に。本人も言うように、キャラを作らないと生徒とまともに向き合えなかったり、先生だからこうあるべきという義務感を持たないと異世界に転生したという事実を受け入れられないくらい、心の弱い人。ある意味転生者の中で一番の被害者で、加害者。
ユーゴー/|夏目健吾≪なつめけんご≫
レングザンド帝国の王子。周囲に同じ境遇の理解者もなく、また帝国内の政治的なごたごたもあって信用できる人間もおらず、元の世界で何の不満もなく生活していたこともあって歪んでしまった。そこをどこぞの蜘蛛に利用された。シュンを執拗に狙い、世界を混乱の渦に叩き込んだ犯人。前世では多少我が儘で本音を隠すことなく言ってしまうタイプのため、嫌われることも多いが、それ以上に明け透けな態度に惹かれる人も多かった。シュンには反りが合わなくてやたら嫌われていたが、男子の中心人物になるくらいにはいい奴。大学受験してバイトして社会に出て、順調に成長していれば、順風満帆の人生を送れるはずだった。あるいは、転生後、最初にシュンと再会した時、シュンが前世の苦手意識から避けようとしないで、わかりにくいSOSに気づいていれば、また結果は違ったかもしれない。
ユーリ/|長谷部結花≪はせべゆいか≫
聖アレイウス教国の孤児出身。教会前に捨てられていた。なまじ転生者で意識があったために、捨てられた瞬間のことを覚えていて、それがトラウマとなっている。そのトラウマを克服するためか、神言教の教義にのめりこむようになっていき、気づけば次代の聖女候補となっていた。前世ではごく普通の女子高生だった。隣の席のこれまたごく普通の男子が密かに気になっていたとか、甘酸っぱい青春時代を過ごしていたのが、何をどう間違ったのか異世界で転生。前世で気になっていた男子が王子様になってたりしてテンション上がったのもつかの間、ユーゴーに洗脳されて手駒にされたり踏んだり蹴ったり。WEB版でも書籍版でも影が薄かったりと、エルフの里に監禁されていない転生者の中で一番不幸なのはたぶんこの子。
フェイ/|漆原美麗≪しのはらみれい≫
書籍版でのみ名前登場。WEB版ではエルフの里で普通に監禁されている。好きだった先輩が若葉姫色のことが好きで、告白して振られたことを逆恨みしていじめていた主犯。周りは若葉姫色ことDのやばさをなんとなく気づいていて、美麗の行動を止めようとしていた。書籍版ではS編のレギュラーメンバー。
クニヒコ/|田川邦彦≪たがわくにひこ≫
人族と魔族の国境境界線で魔族に対して盗賊まがいのことをしていた村で生まれる。その村を滅ぼした魔族の将、メラゾフィスを倒すため、冒険者をして名を上げていた。人魔大戦では念願のメラゾフィスとの対戦が実現するも、圧倒的な力の差を覆すことができず、引き分け。己の力不足を痛感した。その後エルフの里に行き、エルフと魔王軍との戦いに巻き込まれる。前世では腐れ縁の幼馴染と微妙な関係を保っている以外はごく普通の男子高校生。転生してその腐れ縁の幼馴染とくっついたのは、ある意味運命。
アサカ/|櫛谷麻香≪くしたにあさか≫
人族と魔族の国境境界線で魔族に対して盗賊まがいのことをしていた村で生まれる。要はクニヒコと同じ村出身。堅実で現実的なものの見方をするため、無茶をしがちなクニヒコのストッパーとなっている。クニヒコと一緒に冒険者として名を上げている。本音では戦わずにどこかで穏やかに暮らしたいと思いつつ、クニヒコのために武器をとる。「アサカがいなかったら生きていけない」とはクニヒコ談。末永く爆発しやがれ。前世からクニヒコとは腐れ縁の幼馴染。
サジン/|草間忍≪くさましのぶ≫
聖アレイウス教国の暗部を司る家系に生まれる。その関係から教皇に生まれながらに変なスキルを持っていることを見破られ、彼に転生者の存在を知らしめるきっかけを作った。その生まれから、幼いころから暗部の訓練を施され、元から持っていたユニークスキル忍者の影響もあって頭角を現す。が、元々の軽い性格のせいで致命的なまでに暗部に向いていない、残念忍者。前世の頃から軽い性格でパシリ体質。現在も教皇のパシリをしているのであんま変わってない。
オギ/|荻原健一≪おぎわらけんいち≫
聖アレイウス教国出身。念話の上位互換的なユニークスキルを持っていたため、スパイとしてエルフの里に送り込まれた神言教の手先。とはいえスパイとしての訓練はしていない。転生者の視点でエルフの里での生活を報告するのが仕事。エルフの里襲撃時には、他の転生者を巻き込ませまいと毒を盛って身動きできなくさせようとして失敗。アサカにボコられた。前世では元サッカー部で交友関係が広かった。
?/|工藤沙智≪くどうさち≫
エルフの里に捕らわれている転生者の一人。元委員長。赤ん坊のころに金でエルフに買われ、以後ずっとエルフの里で暮らしている。その境遇のためか先生にきつく当たることが多い。元委員長ということもあって、エルフの里にいる転生者たちのリーダー的存在。前世では実は隠れ腐女子。エルフの里では娯楽が少なすぎてそのことを他の女子にカミングアウト。腐教活動した結果、エルフの里にいる女子はみんな腐女子になった。
?/|桜崎一成≪さくらざきいっせい≫
故人。夏目の親友でよき理解者。転生後、そのユニークスキルの危険性に気づいたポティマスに殺された。夏目と同じレングザンド帝国に転生しており、親の立場から成長すれば夏目と再会していたはずだった。実はシュンを超える転生者の中で一番のスペックの持ち主で、ユニークスキルも強力だった。それが仇となって殺されてしまう。
?/|小暮直史≪こぐれなおふみ≫
故人。運悪く生まれた村が魔物の襲撃にあい死亡。泣き虫でことあるごとに涙を流していた。生物委員に任命された時も泣いた。
?/|林康太≪はやしこうた≫
故人。運悪く事故にあい死亡。元卓球部で、ラケットを持つと人が変わった。普段は大人しい性格で目立たない男子。
?/|相川恋≪あいかわれん≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。名前に反して恋人いない歴イコール前世今世合わせた年齢である。
?/|津島勝≪つしままさる≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。エルフに物資をもらう係。その際なぜか女子たちに男エルフと話す姿を熱い目で見られているのが気になっている。
?/|槙将羽登≪まきしゅうと≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。シュートという名前なのに元野球部。エルフの里では女子比率のほうが高いため、肩身の狭い思いをしている。
?/|飯島愛子≪いいじまあいこ≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。前世では派手好きな女子高生だったのが、今世では腐教されて腐女子に……。
?/|瀬川柊子≪せがわとうこ≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。前世では純愛ものの少女漫画をこよなく愛する子だったのが、今世では男子同士で卑猥な妄想をする腐女子に……。
?/|手鞠川咲≪てまりかわさき≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。実は召喚士ブイリムスの娘。やっぱり腐教されている……。
?/|外岡久美子≪とのおかくみこ≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。どうやったら男エルフが津島を襲ってくれるだろうと画策する過激派。
?/|七瀬千恵≪ななせちえ≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。腐教とかわりとどうでもいい。と思ってたのも今は昔。いつの間にか泥沼にはまっていた。恐るべし腐教。
?/|古田未央≪ふるたみお≫
書籍版でのみ名前登場。エルフの里に捕らわれている転生者の一人。槙に密かに思いを寄せている。が、それとこれとは別にして腐な妄想のおかずにもする。
・魔王陣営
魔王を中心とした魔族たちの軍。
アリエル
今代の魔王にして、世界最古の神獣。システムの稼働前から生き続ける歴史の生き証人。転生者たちがこの世界に転生するきっかけとなった事件でMAエネルギーが急激に減少したことと、自身の寿命を悟って魔王となる。育ての親であるサリエルを救出するため、魔王としての責務を果たし、ポティマスを討った。元はポティマスの人体実験の被害者の一人で失敗作。ポティマスの遺伝子を使って生み出されたキメラで、見ようによってはポティマスの娘と言えなくもない。失敗作であるがゆえに、体に不具合を抱えて長らく苦しんだが、システムの力により徐々に快方に向かう。そこから長い年月をかけて世界最強の力をえるにまで至った。ポティマスを討つためにその力もほぼ使い果たし、現在は天寿を全うするのをただ待つ身となっている。
メラゾフィス
魔王軍第四軍団長。元はサリエーラ国ケレン領の領主の右腕である従者。神言教と女神教の争いに巻き込まれ、その上ポティマスに殺されかけたところでソフィアの手によって吸血鬼となる。その後ソフィアと共に魔王の下につき、魔王軍で頭角を現し軍団長にまで上り詰めた。軍団長という立場ではあるが、最優先するのはお嬢様であるソフィア。亡き領主夫妻に忠誠を誓っており、その遺志を受け継いでソフィアを守れる男になろうと日々努力している。
バルト
魔王の右腕。実質魔族をまとめている人物。苦労人。人口の減少などで徐々に衰退していく魔族を何とかしようと奮闘していたところで、アリエルが魔王に就任し、「人族に攻め入る」発言をして魔族をさらなる窮地に追い込まれ、胃を痛くしている哀れな人物。白に過労死を心配されるほど働いている。頑張れ。
アーグナー
魔王軍第一軍団長。故人。バルトとは違った方策で魔族を救おうと奮闘していた魔族の古豪。なのだが、どこぞの蜘蛛に目を付けられ、そのいいなりになっていた。魔族の中では文句なく優秀な人物だったのだが、最後は切り捨てられる形でクイーンタラテクトに潰された。
サーナトリア
魔王軍第二軍団長。バルトの幼馴染で、妖艶な女性。その美貌と術で相手を意のままに操るサキュバスの一族。現魔王であるアリエルに不信を抱いており、どうにか寝首をかけないか画策していた。しかし、それらはすべてアリエルに筒抜けであり、バルトにかばわれていることを本人は知らない。
コゴウ
魔王軍第三軍団長。争いを好まない性格で、積極的に戦争をしようとしているアリエルにはあまり従いたくないと思っている。サーナトリアにそこを突かれ、一緒に反旗を翻さないかと誘われている。
ダラド
魔王軍第五軍団長。代々魔王に絶対の忠誠を誓う家系に生まれ育ったため、どんな方針だろうと魔王に従う方針をとっている。そのため、魔王に不信を抱いている他の軍団長とは険悪な雰囲気になることもしばしば。
ヒュウイ
魔王軍第六軍団長。故人。魔法の扱いにたけた若い軍団長。アリエルに心底恐怖しており、そのせいで引き際を誤り、ロナント率いる帝国軍魔法部隊に敗北。最期はロナントに魔法で頭を射抜かれて死亡した。
ブロウ
魔王軍第七軍団長。故人。バルトの弟。兄であるバルトの背中を見て育ったため、いきなり魔王に就任したアリエルのことが認められず、魔族を窮地に追いやるその方針に断固反対していた。最期は勇者ユリウスとの一騎うちにて敗北。
フェルミナ
元はいいところの出のお嬢様。魔族の学園で好き勝手暴れまくるソフィアをどうにか排除しようと動いたら、ソフィアの取り巻きに断罪された。地位を失い捨てられたところをどこぞの蜘蛛が拾って鍛えなおし、部下として登用。その経緯もあってソフィアのことは嫌い。白のことは感謝してるけど魔族の現状を考えると素直に尊敬もできない。なまじ現状を理解してしまっているために、バルト同様胃の痛い日々を送っている。有能なんだけどいまいち影が薄い。
ワルド
フェルミナの元婚約者。いいところ出のお坊ちゃん。ソフィアの強さに惹かれて忠誠を誓った挙句、吸血鬼にしてくれと懇願したツワモノ。恋は盲目。フェルミナというできた婚約者がいたのにそれを捨て、立場も何もかも捨てる覚悟でソフィアにアタックした。現在はソフィアとフェルミナと一緒に白の下についている。何この三角関係、軽く修羅場。
ジグリス
ソフィアの元取り巻き。魔族の学園の教師。ソフィアの魅了が切れてからは自分がやったことを反省してる、らしい。
カラー
ソフィアの元取り巻き。ワルドのライバルみたいな存在。
ニタラ
ソフィアの元取り巻き。軍団長ヒュウイの弟。兄の戦死やらソフィアの魅了が切れたやらでショックが大きく、引きこもりに。
シヴィ
ソフィアの元取り巻き。ソフィアの魅了が切れてからもその強さへの憧れは失っておらず、ちゃっかりソフィアと同じ白の軍団に入団してたりする。
ワーキス
元第七軍団長。故人。魔族に人族と戦う余力はないと判断し、魔王を排するべくクーデターを計画していた。白にその動きを事前に察知され、ブロウの手によって蜂起前に鎮圧された。
アエル
アリエル配下のパペットタラテクトという種族の魔物。教皇との連絡係として神言教本拠地に置かれている。書籍版では他にサエル、リエル、フィエルという同種が登場。
クイーンタラテクト・マザー
エルロー大迷宮にいた巨大な蜘蛛の魔物。白の今世の実質的な母親。眷属支配のスキルを白に使おうとして、逆に精神を食い殺された。
クイーンタラテクト・エルフの森
エルフの森にいたクイーンタラテクト。エルフの里の周囲を徘徊し、ポティマスを牽制していた。エルフの里での戦いでポティマスの兵器に倒された。
・アナレイト王国
アナレイト王国の人々
アナレイト国王
本名シリウス。本名は書籍版の年表で登場。故人。シュンやユリウスの父でアナレイト王国の国王。暗愚ではないが優秀でもない、良くも悪くも平凡な王。家族思いで子供たちや妻たちを大切にしている。平時であれば王として無難に統治していけただろうが、どこぞの蜘蛛の策略で実の娘に殺害されるという哀れな最期を迎えた。
サイリス
アナレイト王国第一王子。正室である王妃の長男で、王位継承順位一位。何事もなければ国王になるはずだったのだが、側室の子供であるユリウスが勇者となり、ユリウスの弟がその次の勇者になりと、他の兄弟が優秀な結果と名声を集めているために焦りを覚え、次第に性格を歪めていった。父の凡庸な部分を受け継ぎ、悪くはないが良くもないというのがもっぱらの評判。どこぞの蜘蛛の策略に乗ってクーデターを起こした。
レストン
アナレイト王国第三王子。ユリウスやシュンとは別の側室が生んだ王子。王子の責務を放棄して奔放に振る舞っている、と見せかけて、玉座には興味がないことを内外にアピールしていた食わせ者。その空いた時間を利用して、エルフの掲げる真の世界平和に共感し、その活動を支援していた。サイリスの起こしたクーデターで一度は命を落としたものの、シュンの手によって蘇生している。
レイレシア
アナレイト王国第一姫。ユリウスやシュンとは別の側室が生んだ異母姉。現在は他国に嫁いでいる。本名は書籍版の年表で登場。
スー
アナレイト王国第二姫。サイリスと同じ王妃が生んだ姫。本名はスーレシア。シュンとほぼ同時期に生まれたことから一緒に育てられる。その際、シュンがいろいろやらかしまくり、無意識にさす兄状態にしまくった結果、兄妹の枠を超えた感情をシュンに向けるようになる。転生者にも匹敵する才能の塊であり、そのせいで実の兄であるサイリスには相当嫌われていた。その才能をどこぞの蜘蛛に目を付けられ、利用されることに。いろいろたまった状態で解放されたヤンデレ妹が解き放たれる。山田の明日はどっちだ!?
王妃
サイリスとスーの母親。権力に執着し、実の子であるサイリスを王に据えようと画策していた。ユリウスやシュンの母親はこの王妃によって暗殺されたのではないかと実しやかに噂されている。
第三側妃
ユリウスとシュンの実の母親。シュンを生んですぐに亡くなられた。
第一、第二側妃
それぞれレイレシア、レストンを生んだ。
アナ
先々代の国王の時代から王家に仕えているハーフエルフの侍女。シュンとスーの育ての親のような存在。魔法使いとしても一流で、有事の際には王族を守る戦闘侍女でもある。ユーゴーに洗脳され、クーデターに参加。洗脳が解けた後はそのことに罪悪感を覚え、エルフの里に向かうシュンたちに同行する。エルフの里での戦いで致命傷を受け、シュンに蘇生される。それがシュンの禁忌がカンストするきっかけとなった。
クレベア
アナと同じくシュンとスーの専属として仕えていた侍女。元は王国の騎士として戦っていた女傑で、女性とは思えない筋骨隆々の体をしている。年齢を理由に引退していたが、クーデターではシュンを助けるためにレストンと共に駆け付けた。
アナバルト公爵夫妻
カティアの父と母。アナレイト王国でも強い影響力を持つ公爵。
パルトン
学園でのシュンの同級生。騎士の息子。実は、初期案ではカティアの代わりにシュンに同行するメンバーだったが、ボツに。
オリザ
学園の教師。やる気のいまいちない中年魔法使い。実は、初期案ではアナの代わりにシュンに同行するメンバーだったが、ボツに。初期案では先生以外女っ気のない、ドキッ男だらけの旅路! が計画されていたとかいないとか。
・レングザンド帝国
レングザンド帝国の人々。
剣帝
レングザンド帝国の王。ユーゴーの父親。政治手腕はあるのだが、剣帝とは名ばかりで剣の腕前は人並み。先代剣帝が偉大過ぎたために過小評価されまくっている可哀そうな人。そのせいで国内の貴族に舐められまくり、その抑えに苦労していた。挙句、実の息子に洗脳をばら撒かれて実権を奪われる。この世界の王族は不幸体質何だろうか?
ロナント
HENTAI。帝国の筆頭宮廷魔導士。世界でも有数の魔法の使い手で、空間魔法をも使いこなす凄い人。なのだが、やっぱりHENTAI。純粋な人族ではおそらく最強。ユリウスの師でもあり、彼のことは何かと気にかけていた。最初はちょい役だったのに、いつの間にかキャラが確立して動き出した。今や重要キャラの一人である。やっぱHENTAIはすげーな。だが、白にはスルーされまくっている。
オーレル
帝国の宮廷魔導士。ロナントに次ぐナンバー2にして、ロナントの弟子二号。元は下級貴族の娘で、ロナントの世話係として奉公に出されていたのが、いつの間にか弟子にされて、いつの間にか宮廷魔導士になっていた。本人的には「どうしてこうなった!?」。宮廷魔導士仲間からは、年上からも「姐さん」と呼ばれている。そしてHENTAIだらけの宮廷魔導士に囲まれて婚期を逃しまくっている。
ロナントの弟子たち
ロナントの弟子たち。師匠の変人ぷりに振り回されつつも、師匠に辛辣な意見ができるくらいに鍛えられた猛者たち。
ブイリムス
帝国の一部隊をあずかる召喚士。召喚士としての力量だけでなく、戦士としても一流の腕前を持つ優秀な将。なのだが、エルロー大迷宮にて確認された強力な魔物の討伐に失敗。その魔物、どこぞの蜘蛛に部隊を壊滅させられ、命からがら逃げだした。その責を一人で負わされ、魔の山脈に左遷。左遷された先で娘が何者かに誘拐されたことを知り、何とか帝都に戻れるよう手柄を上げるべくゴブリンの村を襲撃。結果、ラースの憤怒に触れ殺害された。転生者に振り回された犠牲者の一人。
ニュドズ
帝国の将軍の一人。故人。剣聖と呼ばれる凄腕の剣士。先代剣帝と共に戦場をかけ回った古強者。暑苦しい性格に加え、常に叫ぶくらいの大音量で話す豪快な老人。元の身分が低く、そのせいで貴族には疎まれているが、下っ端兵士たちには好かれている。人魔大戦でラースに敗れ戦死した。
ティーバ
書籍版でのみ登場。帝国の将の一人。
エルロー大迷宮異変調査部隊
エルロー大迷宮で起きた異変を調査すべく、帝国から派遣された騎士の部隊。貴族の次男三男などの継承権を持たない男たちで構成されている。公式に迷宮の悪夢の存在を世に知らしめた最初の人々。
ゴトー
帝国のAランク冒険者。特異オーガ退治の数少ない生き残りの一人。
レッグ
帝国のAランク冒険者。特異オーガ退治に失敗し死亡。
ルクッソ
帝国の冒険者。特異オーガの情報をギルドに持ち帰った。
コハン、アギリス、クワン、レゲン
帝国の冒険者。オーガ退治に失敗し死亡。
・勇者一行
ユリウスを中心とした勇者のメンバー
ユリウス
勇者にしてアナレイト王国第二王子。シュンの同腹の兄。故人。高潔な意志と優しさを併せ持った勇者らしい勇者。その背を見続けて成長したため、シュンが力に驕らなかった。勇者として、できる限り多くの人々を救いたいと日々精力的に活動していた。が、幼い時に母親を亡くし、迷宮の悪夢に敗北するなどの挫折も味わっている。理想と現実の狭間に悩まされ、それでも理想を追い求めていた。人魔大戦にてブロウを撃破するも、白に敗れ戦死。その形見のマフラーはシュンに託された。
ハイリンス
ユリウスの幼馴染で、名門貴族の跡取り。敵の攻撃を一身で受け止めるパーティーの盾役。幼馴染であるためユリウスとは気心が知れており、親友にして戦友という間柄。勇者パーティーの唯一の生き残りとしてシュンと共に行動している。その正体はギュリエの分身体。影ながらユリウスとシュンを見守っていた。
ヤーナ
ユリウスに仕える聖女。光魔法と回復魔法のスペシャリストで、後衛からパーティーを支えていた。ユリウスに恋をしていて、ことあるごとにアタックしていたのだが、本人にはさらりとかわされていた。ユリウスもヤーナの気持ちには気づいていたものの、理想を追い求め、常に戦いの中に身を置く自分では誰かと結婚しても伴侶を幸せにはできないと思い、その気持ちには応えずにいた。人魔大戦の時にユリウスとともに戦死。
ジスカン
元冒険者。勇者パーティーの中では最年長で経験も豊富。そのため普段はユリウスを立てているものの、いざという時は相談役として意見を言うような立場だった。様々な武器を使いこなす戦いのエキスパートで、状況に合わせて戦い方を変える器用な戦士。人魔大戦の時にユリウスとともに戦死。
ホーキン
元盗賊。盗賊と言っても悪質な貴族や商人から金を巻き上げる義賊だった。捕まって奴隷にされていたところをジスカンに拾われ、彼と共に勇者パーティー入りを果たす。戦闘能力は勇者パーティーの中で最弱だが、裏社会に精通しているため、ユリウスの活動を裏から支える半サポートメンバー。人魔大戦の時にユリウスとともに戦死。
・その他
その他の地域に住まう人々
ポティマス・ハァイフェナス
エルフの族長。システム稼働前から生き続ける勤勉の支配者。大体こいつのせいその1。大体こいつのせいその1。大事なことなので二回。システム稼働前にMAエネルギーを発見し、星を崩壊一歩手前にまで追い込んだ元凶。その目的は不老不死となること。死にたくないというその一心で世界を混乱の渦に叩き込んだ。天才にして天災。エルフという新種に自らを進化させ、完全なる不老不死を目指して研究を続けていた。システム稼働後はギュリエに大人しくしていろと脅され、それにビビって結界の中に引きこもる。それでも裏からいろいろやらかして今に至る。エルフの里の戦いでアリエルに敗れ、ついに消滅。終わりたくないという妄執に終わりが訪れた。コンセプトは最悪の小物。
ダスティン六十一世
神言教教皇。死しても記憶を継承して転生するという節制のスキルを持つ、節制の支配者。その能力を使って古くから人族を裏からまとめてきた人物。転生するごとに親から名前をもらうものの、教皇になった時点でダスティンと名を改めている。過去にサリエルを生贄にして人族を救おうとしたことから、何を犠牲にしてでも人族を救うことを使命としている。その強固な意志によって長きにわたり活動してきた。神を崇める宗教のトップでありながら、神を殺すことも辞さない冷徹な政治家。ギュリエやアリエルでさえ認める精神の化物。
神言教暗部
あ6、い4、など、記号で呼ばれる神言教暗部の人間。教皇の手となり足となり働き、時には命を投げ出すことも辞さない精鋭集団。それぞれが一芸に秀でた特殊部隊。
ジョン・ケレン
サリエーラ国ケレン領領主。ソフィアの父親。故人。名前は書籍版で登場。オウツ国と接するケレン領の優秀な領主。迷宮の悪夢と呼ばれる魔物を巡ってオウツ国と対立し、戦争に巻き込まれてしまった。本人は何とか戦争を回避しようと尽力していたのだが、オウツ国の背後にいる神言教の思惑もあり、政治的に孤立させられ、逃げ場をなくして死亡。死の間際にメラゾフィスにソフィアを託した。
セラス
ジョンの妻でソフィアの母親。故人。メラゾフィスの想い人。敬虔な女神教徒で、迷宮の悪夢のことを神獣様だと思い込んでいた。ほんわかした天然ボケ美人。旦那様一筋で、メラゾフィスの想いには気づいていなかった、罪な女。最期まで旦那様と一緒にいることを望み、共に旅立った。
ノイリア
ケレン家に仕える侍女。メラゾフィスと共にソフィアを逃がす任についていたが、エルフの襲撃を受け殺されてしまう。
バスガス
エルロー大迷宮で案内人をしていた老人。エルロー大迷宮上層を誰よりも知り尽くし、戦士としても一流の力を持った凄腕の案内人。迷宮の悪夢に遭遇し、それがトラウマとなり案内人を引退。その後、縁あってシュンたちを案内することに。ちなみに爆発はしない。
ゴイエフ
エルロー大迷宮で案内人をしている男性。バスガスの息子。かつてユリウスたちを案内したこともある。案内人として高い能力を持っているものの、指名手配されたシュンたちの案内は断った。
先代剣帝
本名ライガー。息子に剣帝の座を譲り渡して隠居した爺様。ロナントが魔法最強なら、剣技最強。ステータスで圧倒的に劣るものの、その技巧で憤怒発動状態のラースと渡り合った。が、最期は力及ばずラースに倒される。
ゴルドー
エルロー大迷宮を探索していた冒険者。名前は書籍版で登場。
レキン、オンジン、ガイクン、ジョリア・ジュストー、バードン
ゴルドーと一緒にエルロー大迷宮を探索していた冒険者。名前は書籍版で登場。
・魔物
愉快な魔物たち
蛙
蛙、以上!
兄弟
いっぱいいるよ! 生き残るのはほとんどいないけど!
エルローペカトット
漫画版で大活躍の変な生物。
鹿
鑑定に引っかかっただけの奴。書籍版二巻ではチラッと再登場。
蝙蝠
鑑定に引っかかっただけの奴。
狼
鑑定に引っかかっただけの奴。
石化蜥蜴
バジリスク。石化の恐怖を初体験。
三匹仲良しこよし
いつも三匹で行動する連中。三匹集まれば文殊の、とは残念ながらならない。
ゲジ
いっぱいいる。ワシャワシャいる。キモイ、ヤバい。
岩子亀
名前まんまな岩の亀。子供でも結構でかくて硬い。
ネズミ
夢の国のあれではない。断じてない。
蛇
エルロー大迷宮上層の中ではかなり危険な魔物。でかい、長い、太い。
蜂
働き蜂。日本にはなぜオオスズメバチなんて言う危険生物が生息しているのか、これがわからない。
地龍アラバ
最初のほうで遭遇していい相手じゃない。ゲームだったらコントローラーぶん投げるレベルの暴挙。
グレータータラテクト
蜘蛛群団のでかいの。強い。
蟷螂
六刀流蟷螂拳。
タニシ虫
食うなよ!? 絶対食うなよ!?
謎生物
スケトウダラ。いや、なんでもない。
ダンゴムシ
ネズミの頭がついたダンゴ虫。こんなのが夢の国にいたら子供は泣くわ。
猿
アヴェンジャー。同胞殺した奴絶対殺すマン。ホー。
巨猿
もはやこいつ猿じゃないだろ……。絶対サ〇ヤ人とかの血引いてるって。
地龍カグナ
やっぱり序盤で出会う奴じゃない。製作者出てこい!
タツノオトシゴ
地形の恐ろしさを噛みしめよ! 漫画版ではやたらとかわいい。
ナマズ
かわいい。中層のアイドル。
犬
やっぱりかわいい。中層ってかわいいの多くない?
玉
なんかよくわからない玉。
火蛙
火に適応した蛙。蛙すげーな、おい。
ウナギ
かわいくない。そして強い。長い、でかい、太い。
火竜
かわいくない。そして群れる。強いんだけど、彼は犠牲になったのだ。インフレという名の脅威の犠牲に。
火龍レンド
地龍と同じく普通は製作者に文句出るレベルのやばい奴。なのだが、インフレし始めた主人公に撃破される。こんなの絶対おかしいよ!
地竜
上層にいた恐竜。恐竜は滅んでいなかったのか……。
地龍ゲエレ
アスリート系地龍。
地龍フイト
器用貧乏系地龍。成長したらアラバ並みになってたかもしれない。
アークタラテクト
蜘蛛群団のやばいの。普通にやったら普通に強いんだけど、裏技で嵌め殺された。
豚
エルロー大迷宮の外で美味しくいただいた魔物。
風竜
なんだこいつ人の縄張りに侵入してきやがって、と挑んだはいいもののあっさり撃破された山の主。
水竜
釣られた。
水龍
釣られた。
ベイビーズ
悪夢の残滓。マザコンじゃないよ、親孝行ものなだけどよ。
地龍ガキア
地龍の長。魔物の中でもその強さは一級。なのだが、規格外の魔王には通用しなかった。
蟻
働き蟻。地中で大人しくしてただけなのに殲滅される。
ロボ
魔物? 魔物じゃないけど似たようなもんだ、きっと。
ゴブリン
やたら高潔な武闘派集団。旅立つ戦士たちには花のお守りを渡すのが慣例。
オーガ
ちょっと手強い人型の魔物。ゴブリンのほうが手強いとか、この世界はいろいろおかしい。
氷龍
魔の山脈の守護者。やっぱり製作者に文句言いたくなるくらい強いんだけど、プッツンしたオーガはそれよりもっとやばかった。
・過去編
過去編に登場した人々
ポティマス・ハァイフェナス
大体こいつのせいその1。
アリエル
ポティマスの人体実験の被害者。消化のいいものを食べ続けなければならない体質で、その上自分で作り出した毒素に体を蝕まれるという、生物として重大な欠陥を抱えて生まれた。そのため、ベッドの上の生活を余儀なくされていた。
クラ
ポティマスの人体実験の被害者を集めた孤児院の子供の一人。盲目の少年で、孤児院の中では最年長。後の初代勇者にして初代忍耐の支配者。血涙を流しながら戦い続け、それでも不殺を生涯貫き通した。
ナタリー
孤児院の子供の一人。耳の少し尖った少女。エルフのプロトタイプ。後の初代聖女にして初代救恤の支配者。クラをサポートし、傷ついた人々を癒し続けた。
ゴブ
孤児院の子供の一人。緑色の肌をした気弱な少年。愛称はゴブゴブ。自身の寿命の短さを知っていて、他の子供たちを守るために戦った。その際アリエルに花の栞を受け取るも、それを彼女に返す日は来なかった。
フォドゥーイ
サリエーラ会の資金提供者。経済界の重鎮だったが、ある事件で吸血鬼となってしまい、強制的に表舞台から引退させられた。後の初代魔王にして初代傲慢の支配者。吸血鬼の軍勢を作り上げ、長く人々を苦しめた。
ダスティン
ダズドルディア国の大統領。MAエネルギーを否定し続け、国内での使用を固く禁止していた。システム稼働後は人々をまとめるために奔走。後の節制の支配者。この時の肉体は死したが、その精神は時代を超えて常に人々を守り続けた。
・神
神々。
ギュリエディストディエス
黒龍。愛称はギュリエ。システム稼働前はまだ年若い龍だった。そのため柔軟な思考ができ、そこをフォドゥーイに目を付けられ、やがて龍らしからぬ考え方をするようになっていった。しかし、それゆえに龍と人とサリエルとの板挟みにあい、身動きがとれぬままに事態が推移していってしまった。選択できなかったことをずっと後悔し続け、それでも選択せず流されることを選択している。
サリエル
はぐれ天使。原生生物の保護、という使命を人類が発展する前の太古の昔から遂行し続けている。しかし、人類を見守っているうちにその使命に偏りが出始め、人類を優先するようになっていった。自分の気持ちも理解できず、情緒未発達で機械的な思考しかできない。それが後の悲劇を拡大させる原因となってしまった。現在はシステムの核となり、電池代わりとなっている。そのエネルギーも長年酷使され続けたためにつきかけており、死に瀕している。
龍
いろいろやらかした連中。至高の種族(笑)。ただ、舞台となっている星にいる連中が下っ端の弱い龍だっただけで、本当に強い龍はサリエルでも勝てない。一番強い龍が過去に冥土さんにぶった切られたことがあるけど、それは冥土さんがおかしいだけである。
D
最終の神。自称邪神。大体こいつのせいその2。神々の中でも特に強い力を持った最上位神の一柱。面白そうだからという理由でシステムを作り出し、サリエルと星を救う手段を提示しつつ、長くギュリエを苦しめる原因を作った人物。そのくせ、一通りのアップデートが終わると、なかなか劇的な変化が起きなくて飽きて放ったらかしにしていた。爆発したのは割と自業自得。巻き込まれた他の転生者はたまったものではない。大体こいつのせいその3である白も、元をただせばこいつのせいで生まれたようなもの。物語を引っ掻き回すだけ引っ掻き回して自身は傍観する、最悪のトリックスター。ちなみに、ポティマスが目指す完全なる不老不死の存在だったりする。なので、どんなに頑張っても撃破不可。世界の終りまで見届ける神、ゆえに最終の神である。
冥土さん
最強の神。Dを仕事しろやゴラ、と言いつつ引っ張っていったメイド服を着た女性。見た目はおっとりとした、和服が似合いそうな大和撫子美人。なのにメイド服。ちなみに本人の趣味で着てるだけで、Dのメイドというわけではない。立場はDと同等の最上位神である。実は戦闘能力だけならDを上回る最強の神。物理的にDを黙らせることができる数少ないストッパー。けど、その監視をかいくぐって逃げ出し、やらかしてしまうのがDクオリティー。なんて迷惑な。戦闘力に極振りしているため、他のことはちょっと苦手。できないわけではない。部下に「あなたは大人しく座っててください」と言われて邪魔者扱いされるだけで、できないわけではない。断じてない。それを思い返して「218メイド現る」を読み返すと、別の側面が見えてくるかも。
最多文字数更新! やったね(白目)!




