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わたしが作家デビューできなかった理由

 わたしが作家デビューできなかった理由はまた説明が難しい。わたしは大学生の時からの作家志望で、やる気もあり、短編をがんがん書いていたので、作家デビューするチャンスはあった。本気で作家になりたいものを見捨てるような我が国ではない。

 では、なぜ、作家デビューできなかったのだろうか。それは、「賞を受賞します」「あなたがデビューします」という電話が三回くらいかかってきたが、三回とも、電話を疑い、断ってしまったからだ。

 わたしは、この国の作家デビューのやり方と気が合わずに、デビューしなかったのだ。

 わたしが日本国家に従うか試されたのだ。わたしは日本国家に従わない自立心の強い作家だったので、デビューできなかったのだ。


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