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ケトルベモット

 狂獣病は狂獣病の動物に噛まれる事で感染するらしい。そして悪魔憑きと呼ばれる状態は狂獣病の初期の段階で適切な治療をすると治る。


 狂獣病の動物は水を怖がる特徴もあるみたい。悪魔憑きも狂獣病ほどでは無いが水を避ける傾向があるそうな。


 適切な治療というのは凶暴化する前に患部を切り落としたり変なキノコと光る粉?のようなものを薬草と煎じて飲ませたり配合を変えて患部に塗布したりするみたい。それでもほとんどの場合、悪化して亡くなったり人を襲ったりするようになるので本当に治療が難しい病気らしい。


 特殊な例が[浄化]という魔法で病を取り払う方法。これは普通の人にはできないそうなのでやり方も書かれてなかった。


 有角人獣(ケトルベモット)についても調べた。


 彼等は黒煙の森と呼ばれる真っ黒な森を住処にしている種族らしく、亜人に分類されるらしい。


 額に一対の小さな角が生え、白い毛皮に身を包み、うねりのある長い髪と滑らかな長い尻尾が特徴。


 夜目が効くらしく明るいところでは目を瞑っていることが多い。目を瞑っても周りがぼんやりと見えるらしく、これは夜闇の神様の加護だそうな。


 性格は穏やかで争いは好まない傾向にある。普段は黒煙の森から出て来ることがない。と本には書かれていた。


 流石に黒煙の森についての説明は載ってなかった。まだ行ったこともないし見たこともないからね。


「治してあげたいって意気込んでたけど本当に治せるのかなあ」


 本を読みながら草で編んだ布を生成していたらふと気配を感じた。どうやらわたしを連れ去った上に置き去りにした人物が戻ってきたようだ。


 本から不恰好な石のナイフを取り出し、身構える。


 相手は洞窟に入ってきてふらふらとわたしの前で倒れた。とんだ肩透かしを食らった気分である。


 確認すると疲れて眠っているようだった。寒そうだったので焚き木の近くに草の布を敷いて寝かせた。


 意識が戻る前に色々調べておこう。わたしは本を開き、この人物にかざした。


 本の白いページがじわじわと染まり、寝ている人物とケトルベモットの詳しい情報が浮き出てきた。




『シルヴィア』

種族:ケトルベモット 性別:男性

状態:疲労 混乱 悪魔憑き(仮)


身元不明。これ以上の閲覧権限は無し。


『ケトルベモット』


ケトルベモットとは創造神■■■■、別名夜闇の神■■■■の眷属である。夜闇の祝福で魂の輪郭が視え、また視力が良く暗視ができる。しかし強い光に弱く明るい時間は目を閉じて活動する。


白く毛足の短い毛皮の肌に滑らかな尾、脚には偶蹄類によく似た蹄を持つ。額には一対の小さな角が生えており、波打つ長い髪を持っている。


手先が器用で様々な工芸品を作る。滑らかな長い尾は腕や指の補助として機能する。


呪い(まじない)にも長けており解毒や解呪、穢れの浄化ができる。

近接戦闘はあまり得意ではないが弓の扱いが得意。


繁殖力はあまり高くなく長寿な個体が多い。また身体が丈夫で怪我の治りや免疫をつける速度が非常に早い。






 悪魔憑き(仮)とは?身元不明とは?閲覧権限とは?

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