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不器用な怪異たちシリーズ  作者: 瀬戸 陽子


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■怪異相談室⑨ 呪いが発動したのに…

満月の夜に起きた“呪いの発動”。

でも誰も不幸にならなかったことで、

呪いの人形は少しだけ迷子になる。

そんな彼女の相談が、今日の相談室。

相談内容:呪いが発動したはずなのに、誰も不幸になりません


---


座敷童子:

「え?いいことだよね」


神様:

「うむ……“祝”いの気配がするのう。

めでたい、めでたい」


呪いの人形:

「ち、違う……!

これは呪い……呪いのはず……!」


幽霊:

指♡(なぜか高評価)


九尾:

「呪いとは……何だったのか。

いや、本当に何だったのだ……?」


---


呪いの人形(小声):

「……私、どうしたらいいの……」


座敷童子なでなで

「呪いで何も災いがおきないなら、それでいいよね」


呪いの人形:

「それが一番つらいの!!」


死神:

(いつの間にか後ろに立っている)

「……自分の可能性を自ら否定し、

縛りつけてしまうこと。

それ自体が呪いなのかもしれませんね……

おっと、失礼」


すっと影に溶けて消える。


座敷童子:

「あ、死神さんだ」


一同:

「死神!!」


呪いの人形:

「えっ、えっ、今の何!?」


九尾:

「自分の可能性……!」


神様:

「仕事じゃないのに姿を表すとは、これまた珍しい…」


幽霊:

指♡(よく分かってないけどいいね!)


座敷童子:

「誰も不幸にならないなら、それでいいじゃん」


呪いの人形:

「……うぅ……

でも……私の呪い……どこ……?」


座敷童子:

「きっと、呪いの人形ちゃんが幸せになるっていう呪いなんだよ」


神様:

「めでたいのう」


幽霊:

指♡(祝)


呪いの人形:

「…うん…(´;ω;`)」


(ニュース)

この街では、ある日を境に「病気が治った」、「元気になった」、「彼氏からプロポーズされた」などと幸せが溢れています…

次話:【本編】Ep.27 幽霊エピソード0 【華やかな夜】

2026/5/25 20:00に更新します

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