35 棒立ちする俺に木剣を一発当てろ
昨日試合でシャナに負けて、落ち込みまくった噴水公園。まだ朝早いお陰で、人通りはほぼ無いと言っていい。
俺とアルファルドは、五歩で詰められる程度の間合いを取って、対峙していた。シャナは近くの長椅子に座って、その様子をじっと見ている。
「まず最初は俺の身体に木剣を当てろ。一発当てればそれでいい。ちなみに俺は反撃しないし、回避行動の時以外は棒立ちしている」
「一発って、もろに食らえばそれなりに響くぞ」
「当たりそうにさえなれば終わらせる」
一発ぐらい簡単だろう、とは思えなかった。
実際、コイツとやり合った時、俺は手も足も出なかった。
それどころか、逃げ道の無い狭い路地裏で凍らせた右腕を振り下ろしても、アルファルドには当たらなかった。
これ、かなりしんどいんじゃないのか?
「それじゃ…」
手に馴染ませるように、柄を強く握る。
「行くぞ!」
走り出すと、距離は直ぐに縮まる。
最後の一歩を踏みしめて、天から真っ直ぐ振り下ろした切っ先。
「俺はもうそこにはいないぞ」
声は後ろからした。
俺の剣撃は、静止したアルファルドの残像を斬り裂いていた。
10時間も遅れてしまいました!!
それでも更新は持続させて参ります!!
8/5追伸 本日より更新する時間を午後5時に戻すこととしました!!
20日からまた午前になると思います!!ご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ございません!!




