第7話 12個目
ああ、やっと書けた。たぶん、後からまたチョコチョコ修正することになるかもしれません。先にお詫びしておきます。
覚悟! アースドラゴン、コゲ(俺命名)!
スーハー。明鏡止水からの『自己アピール』マイナス5!
ピロピロピロ……。
「隠蔽。ううっ死にた……くない」
そこから『身体強化』追加でっす! これで俺のパワー2割増!
まずは遠距離から『風魔法ウインドカッター20連』慎重に狙いを付けて……。
「発射!」
そう俺のこだわり。職業不定のまま挑みます。今回はイケる予感がします!
根拠は無しっ!
ババババババーン!!
ダッーシュ! ヒカルちゃん抜刀! 鞘は捨てる。邪魔でしょ。
狙うは右前足の膝、その内側。
ウッシャアァー!
ガキィーン!
硬ってー!
刀身が簡単に弾かれた。手首が軽く痺れる。しかし前回より軽い。イケるぞ!
突然の攻撃にコゲの奴、戸惑ってます。さすが『隠蔽』、俺の事は分からないようだ。今のうちに……。
「うりゃあぁー!」
一点集中。鱗、剥がれろー!
ガギィンガギィンガギィンガギィンガギィン!!!!!
ワワー。尻尾が飛んでくる。さすがに気づいた?!
イヤ、俺のことは、気付いてないから無茶苦茶振り回してやがるんだ!
何故、前足を狙うかというと、この尻尾が一番怖いから。
長くて早くて強い! しかも攻撃のパターンが全く読めない。最初のアースドラゴン戦から3回くらいは、この尻尾にやられたといっても過言じゃない。だから後からの攻撃はNG!
だからって正面もダメ! そりゃそうだ。つまりサイドアタック一択。しかも気付かれないように!
一旦離脱。
もう一度、魔法攻撃で気をそらして仕切り直し……。
行くぜ『火魔法ファイヤアロー20連』を3連射
「発射!」「発射!」「発射ぁー!」
ドドドドドドドーン!ドドドドドドドーン!!ドドドドドドドーン!!!
ウンザリするほど膝、狙っちゃうぜ!
「うりゃりゃりゃりやぁー!」
ガギガギガギガギガギガギィーン!
前回は、もう少しで前足を墜とせたんだ。今回こそは!
渾身のー……一撃!
「はぁぁぁー。セイッ!」
パッキィーン?!
「っん!?」
折れちゃった?
「うわーっ。ヒカルちゃん、折れちゃったー!」
さすがに武器が無いと無理だ! もはや、ここまでっ!
エクストラスキル『賢者の部屋』発動!
* *
……ここは静謐なる『賢者の部屋』
幅90センチメートル。奥行き180センチメートル。高さ220センチメートル。小さな白い部屋。壁紙には薄い色の花柄。微かな芳香剤の匂い。換気扇の音も控えめだ。
俺が入室すると、椅子の蓋がスーっと開く。日本が誇る世界的陶器メーカー『1010』の製品だ。腰掛けてホッと一息。
「ふー、落ち着くわー」
取り敢えず、やることをやって、しばしの考える人。
……………。
* *
エクストラスキル『賢者の部屋』の特性は時間。使用時間は5分間のみ。しかしそれは外界からみた時間で、中はゆったり60分間滞在できた。もちろん、それ以前に出ることも可能だ。
そしてこの60分間という時間が俺にとって特別な意味があったのだ。
「職業変更!」
ピロリン。
* *
・名前/タロー ヤマダ
・種族/人間
・年齢/16
・職業/不定Lv.68─┐
【勇者】に決定しますか?
・生命力 8706/217651
・攻撃力 11608/290202
・防御力 7255/181376
・魔力 4353/108825
* *
「決定!」
ピロリン。
【勇者】に決定されました。なお【勇者】の就業時間は30分。クールタイムは24時間です。
* *
賢者などの人種の職業の就業時間は、すべて3時間だが、勇者のみ30分だった。けれども、そのステータス値の上昇は破格の25倍。まさにチートの名にふさわしい能力だ。
しかし俺の職業変更の欠点がステータス値が変わらない事だ。それを解決したのがこの『賢者の部屋』だ。
上昇したステータス値は、約30分で最高値に回復する。しかし勇者の就業時間は30分(笑)。駄目じゃん。
それが、ここに30分間滞在するだけで…。
・名前/タロー ヤマダ
・種族/人間
・年齢/16
・職業/勇者Lv.68
・生命力 217651/217651
・攻撃力 290202/290202
・防御力 181376/181376
・魔力 108825/108825
ーースキル
・火魔法Lv.4
・土魔法Lv.5
・光魔法Lv.1
・風魔法Lv.2
・水魔法Lv.3
・無属性魔法Lv.3
・生活魔法
ーーエクストラスキル
・アイテムボックスLv.5
・自己アピール
・嘘八百
・身体強化
・一人キャンプ
・優良ドライバー
・友達百人(0/100)
・賢者の部屋
・聖縄
* *
こうなるのだ!
しかも、お出かけ前の用足しまで出来るんだからマジ便利。ああ、御手洗会長にも使って欲しい!
……さて、アースドラゴン(コゲ製)12個目の魔石を穫りに行くことにしよう。




