第4話 心優しき冒険者
ストックがないので、投稿はランダムになってます。休みだったので朝からウンウン頑張ってました。楽しんで頂けると幸いです。
サブタイトルを変更しました。
賢者スキル『索敵』!
魔物の群れが確実に、こちらに向かって来てますね。まだちょっと離れてますけど。ダンジョンウルフに間違いありません。
たかがダンジョンウルフでも、この数になると厄介ですね。……普通なら!
ふふ。しかし今の俺は3時間限定でも『賢者』! しかもレベルは28! 楽勝です。
雑魚モンスターには是非、俺の経験値の糧になってもらいましょう! ダンジョンウルフを雑魚モンスター呼ばわりする日が来ようとは。感無量!!
『隠蔽』!
ピロピロピロ。うっ、死にた……くない。ああ、これ疲れるわー。
* *
いたいた。群れといっても、かなり広範囲に散らばってますね。もう少し固まってればドーンと一発デカいのをお見舞いしたのに。
外側から遠距離攻撃して崖側に追い込みましょうか。残った数が多かったらデカいのをもう一発。少なかったら愛剣ヒカリちゃんの錆にしましょう。いやー、雑魚だと作戦が楽でいいわあ。
* *
賢者魔法『マジックアロー30連』一斉射撃。
「打て!」
上空の魔方陣から30本の魔法の矢が、ホーミングよろしくダンジョンウルフに襲いかかります。
突然の攻撃に狼どもパニック!
あれ? 命中率30パーセントってところですかね。でも上手い具合に崖の方に逃げてくれてます。
当たらないなら、数増やしましょう!
『30連……』
「打ぃ。打ぃ。打ぃ。打ぃ。打ぃ。打ぃ!。……」
……。
「しまった。魔力が切れちゃったか?!」
・魔力 60/120→4/120
もともと、魔力が満タンじゃないのを忘れていました。反省反省!
大丈夫! 思ったより数が減っているので、予定通り愛剣ヒカリちゃんで行きます!
ゆっくり歩いてダンジョンウルフの群れに近づきます。こんなに側にいるのに気づかれません! 何匹かは匂いを感じるのか警戒してますが、それでも俺には気付いてません。
マジ『隠蔽』半端ないわ! ああ、死にた……くない。くっ、これさえなければ。
* *
忍者スタイルの背中に差したヒカリちゃんを抜き……抜き……抜き……抜けなーい。
忍者スタイル、無理。やめます。普通に腰に差します。プラプラするけどガマン。
いいです。どうせ『隠蔽』で見つかりませんから、プラプラさせながらブラブラ歩いて……。
斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る……。
突然、近くの仲間がバタバタ死んで行くので狼ども驚いて尻尾巻いてます。可愛い……でも殺す。
斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る。斬る……。
粗方、片づけました。あっちのは、遠いからもう良いか! これ、無双だよね。ヒャッホーイ!
「オッ?! レベルが上がったみたいだな。職業に就いてても上がるんだ。でも雑魚とはいえ、こんなに倒しても1つだけかあ……」
・名前/タロー ヤマダ
・種族/人間
・年齢/16
・職業/賢者Lv.28→29(new)
・生命力 120/267
・攻撃力 160/356
・防御力 100/223
・魔力 4/133
* *
『そこに居る、冒険者よ!』
賢者スキル『遠話』です。
「はっ? だっ、誰だ! 何処に居る。カラミはテントの中にいろ!」
「ダイゴさん、今のは……?」
「分からん。外を見てくる」
『我等は王直属の隠密部隊【月の光】。昨日、8層でドラゴンが出現した。その調査で来ている』
ププッ、隠密部隊って……カックイー!
「ドラゴンだって?! それで、人が居なかったのか」
『ダンジョンウルフの群れは討伐した。汝らは調査の妨げとなる。早々に退出せよ』
「50匹もの群れを……」
『我ら5人で係れば、造作もない』
「たった5人で?! 何処にも気配さえ感じられない……あんた達、なぜ姿を現さない!」
5人もいないし気配を感じられたら、こっちがビックリだわ。
『我等を知るは唯一、王のみ! 我等の事は他言無用ぞ。もし地上で、この事を他者に告げれば速やかに死を賜ろう』
「言わねぇ、絶対に! カラミ、出て来い。急いで、ここを離れるぞ!」
『ヒール!』
まっ、これくらいの魔力は残ってます。
「か、体の傷が……。ダイゴさん、体の傷が治っていく」
「おお、あんなに酷かった傷が……。感謝する。あんた達の事は一生忘れねぇ!」
えっ、そんなに利く? 半端ねぇーな賢者のヒール!
『無用。行け、心優しき冒険者よ!』
* *
賢者スキル『嘘八百』でした。




