↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/70

第3話 戦闘前だというのに

『自己アピール度=0』

【-■■■■■□□□□□+】


 んー……? これ、ゲージかな!?


 真ん中が0なら、+1にすると……。


     *     *


『自己アピール度=+1』

【-■■■■■■□□□□+】


 ピロッ。なった。


 なんだか気分が、こうなんと言いましょうか、大きくなるというか、この格好のままでも、もう良いかな……なんて気持ちになってきますよ。


 俺を見てくれ! みたいな。


 もう少し上げてみましょうか。


 +2……+5


     *     *


『自己アピール度=+5』

【-■■■■■■■■■■+】


 ピロピロピロ……。……うおお、おおお……。


「うりゃあぁぁぁー! なんじゃい、ワレェー! 俺様の事、知らんのんけー! このボケーッ! 頭(ず)が高い言うとんのじゃ!!」


 うわっ? ハーハー。なんだこれ。思わず口からほとばしる俺様言葉! しかも『威圧』になってないか?


 竜の威圧?! この辺りの魔物が遠ざる気配がする。凄い効き目だ! でも、駄目だ駄目だ。便利だけど気をつけないと何か勘違いしそうになってしまう。


 スーハー。明鏡止水、メーキョーシスイ!


 逆はどうなる?


 何となく想像できるけど、マイナス行ってみよう。


     *     *


『自己アピール度=-1』

【-■■■■□□□□□□+】


 ピロッ。なんだか存在が希薄になったような、ならないような? これくらいじゃ、自分では良く分かりません。よし、ここはどーんと。


     *     *


『自己アピール度=-5』

【-□□□□□□□□□□+】


 ピロピロピロ……。……ふぇぇ、はぁぁぅぅ……。


「す、すみません。産まれてきてスミマセン。僕は、このまま生きてて良いですか? ああ、消え去りたい、穴があったら入りたい。その中で100年くらい眠ってしまいたい……ってイカンイカン本当に100年寝てしまいそうだ。解除!」


 なんだこの思いっきりダークでブルーでネガティブな気持ちは。存在が希薄になっているのが分かる。これなら隣に誰かいても気付かれないんじゃないか?


 マイナスは『隠蔽』だな。どちらも効果抜群だが精神を強く保たないと、何かやらかしそうだ。


 よし、スキルが使える事が分かったところで助けに行こう!


「自己アピール度-5、『隠蔽』!」


 ピロピロピロ……。ああ、死んでしまいたい。ち、違う違う! 明鏡止水。メーキョーシスイ! ……ああ、使い勝手悪(わ)るー。


     *     *


「すまねぇ、ダイゴさん。しくじった」


「どうしたカブ? 遅かったじゃねぇか。魔物がいたのか? 種類は?」


「ダンジョンウルフだ。しかも4、50匹はいる大きな群れなんだ。ウルフの1匹に見つかっちまって、尾行をまくのに時間が係っちまった。でも、いずれ匂いで辿られるんじゃないかと……」


「バカヤロー、ドジしやがって! 10匹程度ならともかく……」


「やめろキリボシ。今更どうにもならん」


「そうだ、それよりダイゴ。早く決めてくれ!」


「オロシ。何が言いたい?」


「怪我をしたカラミを置いていくか、どうかだ! あいつも冒険者なら今の状況が分かるはずだ」


「声がでかいぞ、オロシ。テントのカラミに聞こえる」


「聞こえる様に言ってるんだ!」


「……」


「もう、時間が無ぇ。ダイゴさん、決断してくれ!」


「……オロシ、キリボシ、カブ。お前らは持てるだけ荷物を持って先に行け。俺はカラミを守りながら殿(しんがり)をやる」


「馬鹿な、お前まで死ぬぞ。カラミは諦めろ! 俺たち4人だけで逃げても助かる確率は5分なんだぞ」


「俺はカラミを見捨てない!」


「……」


「ダイゴ。長い間、世話になった。スマン」


「すまねぇ、すまねぇダイゴさん。あんだけ世話になったのに……」


「あまり役に立たんかもしれんが、これを置いていく」


「おい、キリボシ。これは、お前が大切にしていた弓だろう。いいのか?」


「出来れば、生きて返して欲しい」


「……ふっ。無茶を言う。さあ、早く行け。時間が無くなるぞ」


     *     *


「ダイゴさん。私のために……」


「聞いていたのか」


「聞こえるわよ。あんなに大声で話していたら」


「心配するな。最期まで一緒にいてやる」


「私、ダイゴさんの事を……」


「それ以上言うな! 俺には……」


     *     *


 フムフム。賢者スキル『デバガ……盗聴』で状況を把握しましたが……。


 もう帰ってもいいですか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。