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「35!」

ブックマークや評価ありがとうございます、


リテーリアはアネモアとユリエスタのステータスを見て様々な思考をしており徐々に出して行くつもりですが、一旦全部公開します。

 アネモア・クロスウィリム

 [トーマス・ウィスタリア]500(2000)/1000(10000)

 [勉強]330/500 [裁縫]400/500 [ダンス]250/500 [美容 ]500/500 [教養 ]400/500 [料理]130/500


 《輝く粉使用により一定期間の能力上昇率アップ》

 《クッキーが焼けるようになりました!》

 《魔石使用により、魔クッキーが焼けるようになりました!》

 《クッキーイベントにより好感度アップ!》

 《[????]と同じ言動多発により裏好感度アップ、恋愛ステータスに移行されます》

 ※この[????]は本人の許可なく開かれることはありません。

 ※裏好感度発生により、突如好感度ステータスが大幅アップする可能性があります

 ※スープを作成することによって料理ステータスの上昇が見込まれます。


 ユリエスタ・コーエン

 [トーマス・ウィスタリア]300/500

 [ルータス・サスライド]300/500

 [ルイ・アントン]0/500

 [リュー・シューリム]0/500

 [キリト・????]2000/10000


 [勉強] 100/500[裁縫] 200/500[ダンス]350/500 [美容] 350/500[教養] 350/500[料理]450/500 [俊足]500/500

 《俊足ステータスクリアにより裏イベント、街角の王子との接触発生、キリトルートが開かれました》

 《スチル:[????]ゲットによりキリトルートに進みました!》

 《昔からの想いにより好感度大幅アップ!》

 ※好感度に主人公補正がかかります。

 ※キリトは裏ルートのため、全てを見るには本人に会う必要があります。




 ----------------------




 サラサ様が学園に来るという話から1ヶ月後、あと数週間で学園に入る予定らしい。

 私は、サラサ様の案内役に任命された。

 どんな人物なのかを殿下やルータス様に聞いたところ、とっても行動的な人物らしい。


 どうやら魔石の輸入もサラサ様の提案で時期が早まり、相性が良い人物が自国にもいるという早期発見に繋がったようだ。

 この学園についても、早急に取り入れるべきと唱え、たくさんの使者を隣国に送るよう陛下に頼み込んだとか。


 話を聞くだけなら、すごい人物に聞こえるが

 もしその考えを推し進めたのであれば、だいぶわがままな人物にも聞こえる。



 皇女なだけあってとても綺麗な外見をしているらしい。綺麗でかわいい女の子は好きだが、強引な子はちょっと遠慮したい。



 ユリエスタ様も割と元気がいい人物だったが、

 なんというか、気遣いができる系の元気がいい人で、マリー関連で無ければ強引に進めていく事はなかった。

 ちょっと頭は悪いみたいだけど、遠慮がちに私に勉強を教えて欲しいと言ってくる姿はとても良い。

 そしていいよと答えた時に抱きつかれながらありがとう!と言われるのもとても、良い。


 うん。とてもいい。




 もし強引に話を進めてくる人だったらどうしよう……。

 しかも皇女様となると、威張っているかもしれない。こわい。そんな事を考えながら最近日々を過ごしている。





 不意に前を見るとリューが歩いて来るのが見えた。私を見つけて小走りに寄って来る。



「ねぇ、妹。ちょっとだけ話があるんだけど、今平気?」


「うん?まぁ、いいけど」


 そう言った直後、突然片手を掴まれてそのまま引っ張られた。

 バランスを崩してリューの方に傾く。


「おわっ」


「ねぇ、おまえは……“さくら”じゃないんだよね?」


「はい?」


「…………」


「…………何言って」


 顔を近づけられてヒソヒソ声で聞かれたが、“さくら”という言葉は聞いたことがない。何のことを言っているのか聞こうとすると手を離された。


「あー、分かんないならいいや、ごめん、急に引っ張って痛くなかった?」


「あ、うん、大丈夫」


 普通に距離を取られて何も無かったかのように聞いてくるので、私は追求をやめた。

 またこれだ、聞いて来るなという雰囲気。

 一体なんなんだ。


「じゃ」


「あ、待って」


「なに?」


「サラサ様って会ったことある?」


「いや、無いけど」


「そう」


「もういい?」


「あ、うん、ありがとう」


「こっちもありがとう、それじゃ」


 そう言うとリューは来た道を戻って行った。


 さくらというのは、人物だろうが……どんな探し方だろう。なぜ私に聞いて来たの?


 そして、リューはサラサ様に会ったことはない。

 さらに何故か、サラサ様はリューに会いたくないと言っていたみたいだった。

 会ったことない人に会いたくないなんてあるものだろうか。


 例えば、繰り返す世界にサラサ様がいて、リューを知っていたとか?

 それとも、“さくら”という名前で会っているとか?

 ……もしサラサ様に聞けるタイミングがあったら聞いてみよう。




 実は繰り返す世界についてまだマリーに聞けていない。

 そもそも、急に友人に「マリーの前の世界って、繰り返してたの?」と聞かれて違った場合。


 友達を辞められてしまうかもしれない!

 マリーから「リテーリアって常にそんな事考えてるの、気持ち悪い」って引きつった表情で聞かれたら、私は立ち直れない。


 興味本位で聞いてしまうのと、マリーに絶対嫌われない2択であれば、断然後者だ。誰が何を言おうと後者。


 何か、きっかけがほしい。私の考え以外の断定出来る何か。



 そういえば、姉様とユリエスタ様のステータスにやたら『裏』という文字が出てきていた事も気になっている。


 私は一応、繰り返していた世界に違う選択肢が出てきたと仮定して考えている。


 つまり、姉様に対して殿下が抱くことがなかった気持ちを抱いていて、ユリエスタ様はキリト様と婚約する未来がない状態だったのではないか、ということ。

 2人ともいい方向に向かっているなら良いのだけど、その世界を見ていた訳ではないから分からない。


 でも、皆んなが幸せな未来を迎えてくれたら良いなと思っている。



お読みいただきありがとうございます。

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