「12!」
ちょっと長くなってしまいました。。
学園に着くとまだ生徒はあまり来ていないようで、スムーズに案内された。
学生寮は本来は2人で1部屋らしいが、まだお試し期間という事で1人1部屋もらえるらしい。嬉しい限り。
そして、学校の案内に来てくれたのはここの先生をするイアム・ベネットという男性だった。科目は外国語らしい。人手が足りないためにこうやって先生方が案内するらしいが、このままだと足りなくなるかも知れないと嘆いていた。
「それならば私とリテーリアも案内役になりましょうか?」
ねぇ、リティちゃんと、姉様が尋ねてきた。
そこで色々な人に会っておくのも良いのでは!と思った私は了承し、細かく案内をうけた。
「大体案内はこんな感じです。これは、はい、校内地図です。一応皆んなに配ってるのより詳しく載ってるやつだから、無くさないでね。あとは……」
気軽にイアム先生と呼んでね、と言ってきたこの先生は、陛下の友人らしく隣国からやってきた人らしい。陛下が贈ろうとした爵位もいらないから先生にしてくれと頼んで今の位置にいると話してくれた。
なんだろう、只者じゃない感じがとてもする。
でもイアム先生には「!」は無かったのでそういう対象ではないのだろう。
先生は地図の説明と、出来たら上の方の爵位の人たちを案内して欲しいと言ってきた。
「ほら、僕はこんなんだし、平民でもなく、爵位もないただの陛下の友人というので誤魔化せるんだけど、爵位とか気になる貴族の子っているでしょう。先生達の中には爵位が低めの人もいるからさ」
だから、高めの君達にお願いしたい!とのこと。
爵位ないけど、陛下の友人ですって、割と脅し文句じゃないかなぁ……
「構いませんわ、イアム先生」
ね?と小首を傾げられて見られたら断ろうとしていてもうなずいてしまうかもなぁと思いながら
「私も大丈夫です、イアム先生」
と答えた。
私達の学年は9歳から12歳が通う学年で。クラスは2つ、クラスの人数は20人程だ。
他には6歳から8歳、13歳から16歳、17歳から18歳、19歳から22歳のクラスがある。これらが今はそれぞれ2クラス。
これがあと2クラスずつ増え、クラスの人数も少しずつ増やす予定らしい。
先生も増やさないといけないので、お試し期間がある程度成功したらになるとのこと。
1番長く通わせたいなら6歳から8歳のクラスに入れて6年、短いのがご希望なら19歳から22歳のクラスで1年通うという選択式で、必須科目を除けば、受けたい授業も選ぶことができる仕様だ。
だから、授業で被るかもしれないですねーと言いながらこれらの内容も含めて案内を進めていった。
そして、姉様が微笑むと男女問わず顔が赤くなっていたので、やはり姉様は天使だな、とも思った。
何人か紹介したのち、寮の辺りがざわついている事に気がついたので、姉様に戻ってみる提案をする。
「姉様、一旦戻りましょう」
「そうね、何か起きてそうだわ」
歩いている間ふと姉様に問いかける。
「姉様は、どんな授業気になりますか?」
「うーん、歴史も面白そうだけど、やはり外国語をより覚えたいかもしれないわ」
「それは、私の隣に立って頂く為にもぜひ、覚えて欲しいな」
「「!!?」」
急に会話に入ってきた人を振り返って見ると、見たことある顔があった。
さらさらの金髪でエメラルドグリーンの瞳……
「殿下!……あ、えっと、その、殿下もこの学園に?」
横を見ると顔を赤くして姉様が対応している。
え、かわいい。恥ずかしがってて姉様かわいい。
「そう、陛下の勧めでね、多分同じクラスだと思うよ。隣の子を紹介してもらっても?」
「失礼いたしました、この子は私の妹のリテーリアといいます。」
「お初にお目にかかります。ハートライド侯爵の娘、リテーリア・クロスウィリムでございます」
「妹君だったか、なるほどね、私は、トーマス・ウィスタリア。一応第二皇子だ。よろしく、アネモアの妹君」
「よ、よろしくお願いいたします」
礼をしていた礼をより深める。
早く、殿下の「!」の回収をしたい気持ちが高まる。
「さて、君達は案内係りをしていると聞いた。案内を頼めるかな?」
「かしこまりました、殿下」
「アネモア、ここでは皆んな生徒のくくりになる。殿下ではなく名前で呼んでくれないか」
「そ、そんな、難しいですわ」
慌てている姉様かわいい。わざとやってそうな殿下、グッジョブ。
あ、このグッジョブも例の異世界の人物が書いた本にあったんだ。異世界についても調べよう。
と、姉様と殿下が歩いている後ろからついていく。そもそもお邪魔虫かもしれないが、男女2人きりはまずいだろう。
そして、やはり殿下の肘下あたりに「!」があった。
(ふふふふ、ステータス、オープン!!)
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