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異世界の街

お久しぶりです。

異世界は1年ぶりの更新になります。久しぶりすぎて、皆様に忘れられていないか心配です。

異世界にきてしばらくがたった。


異世界のいつもの朝、いつもの挨拶、いつもの説教、いつものドレス……じゃない!!?

今着せてもらった服が、決して悪いとは言わないが……いつもより生地が劣る。それにデザインもいつもより地味だ。私的にはこれくらいが好きだけど、居候の身としては文句は言えない。


あ、パパとママにおねだりしてみたらいいのかな?この服装のほうが楽そう……。


しかしながら、おねだりの前に、今朝の服装の疑問を解決せねばなるまい。


今朝のお着替えお手伝い当番は、ラナンだった。


「ねぇ、ラナン?今日はなんでこの服なの?いつもと違う。」

「あら、勇姫さま陛下から聞いていらっしゃらないのですか?てっきり知っているものと……。」

「???何のこと?」

「私からお伝えすると、陛下に怒られてしまいそうなので、朝食の際に陛下からお聞きくださいな。」

「ラナンが怒られるのヤダ。怒られたら言ってね。私からバッシュに言ってあげるからね。」

「まぁ、勇姫様。うれしいです。」


―――ギュッ


ラナンに抱きしめられた。胸が顔にダイレクトアタック!く、苦しい。

メイド服の上から見るのと、ボリュームに差がありそうだ。着やせするタイプか。

脳内にメモメモ、私の脳内美少女・美女名鑑に情報追加しなきゃ。


***


ラナンとの絡みを終えて、食堂へ、バッシュに服装の謎を聞かなくては。


「あ、バッシュおはよう。」


たいていの場合バッシュとは廊下で出会う。今日もそうだった。


「ああ、おはよう勇姫。」


おや、よく見るとバッシュも簡素な服装をしている。いや、これは、王様が着るにしては簡素過ぎる。私の服装と関係ありかな?


「ねぇねぇ、バッシュ?今日はどうしてこんな服なの?」

「勇姫に喜んでほしくてな。サプライズだ。」

「だからなんなの?もったいぶらないで教えてよ。」

「ああ、いいとも。勇姫、今日は城下行くぞ!」


『じょうか』ってなんだろう?一瞬考えて思い当たった。

初の異世界観光じゃん!!!


「わーバッシュありがとう。うれしい。」

「私もたまには城下の様子を見ないといけないからな。ついでだ、気にするな。」

「うん、でもうれしいんだ。本当にありがとう。」


***


異世界の街には未知がいっぱい。

街に出るまでの馬車の窓から見ても、食べ物や、アクセサリー、街の人々の仕事。

すべてが目に新しい。

ウキウキ気分で窓の外を眺めていた。


「勇姫。」

「ん、なぁに?」

「今日の設定をなんだが……。」

「せってい?」

「ああ、お忍びの城下の視察だからな。設定というか……役になりきって、街の者にバレないようにしたい。」

「なるぼど。私はどうしたらいい?」

「お忍びだからそんなに護衛もつけられない。そこで、いっそ二人っきりで行くことにした。設定は、下級貴族の令嬢とその護衛だ。」

「私が貴族のご令嬢ってこと?」

「ああ、そして私が護衛の騎士だ。勇姫のことはお嬢様と呼ぶ。私のことはシューと呼んでくれ。」

「わかった。」


わかったと返事をしたものの、その設定おかしくないか?

令嬢より秀麗な護衛でいいのか?恰好がどんなに質素でも持ち前の美人さで衣装が豪華に見えるのが護衛でいいのか?

どちらかといえば、私が護衛のほうがいいんじゃないかな?まぁ剣はうまく使えないけどさ……。


「勇姫?大丈夫か?」

「へ、うん、平気だよ。なぁに?」

「これから城下のメインストリート近くで馬車を止める。今日はメインストリートを中心に行こう。下町とかはまた今度だな。」

「メインストリートか、すっごい楽しみ。」

「期待してくれていいぞ。自慢の国だ。メインストリートだって今日一日では見回りきれないかもしれない。」

「本当?」

「ああ、本当だ。」


―――ギィ、コトン


馬車が止まった。


―――コンコン


「陛下、つきました。」

「ん、わかった。さぁ勇姫いけるか?」

「うん、大丈夫だよ。」


さぁいよいよ異世界観光本番です。楽しまなくちゃ。

楽しんでいただけたでしょうか?バッシュ編も近々UPしたいと思ってます。

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