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蟹騎士様の魔族生活  作者: ホワイト爺
第一章 魔族街デアントの住人
20/74

1-8 蟹の頭痛

part レヴィ


私が目を開けると、まず石作りの天井が目に入った。白色に塗装されており、この部屋を照らす為の照明用魔動器が光を出していた。それを確認し上半身を起こしたら頭に痛みが走った。どうやらベッドの上に寝てたようだ。でもどうして?


「いっ!・・・ここは?というか何が?」


「おお、起きたかのう。体は大丈夫か?」


この人は誰だろう?


人間に巻かれた後ろに向いている角を生やし、髪が白い雲のような見た目をしている、かなり老いた感じで白衣を着ており、片目にモノクルをつけた羊の魔族がそこにいました。


「えっと、あなたは・・・」


「それはよかったわい。いやー、体をじっくり見せてもらったがのう、お嬢さんいい体しとるのう。特におっぱああああああああああ!!!?」


空かさず私はこのエロ羊の頭にアイアンクローを決める。


いきなりセクハラとか何ですかこの騎士団、そんなに私を怒らせたいのですか


私の腕を掴んで抵抗してますが・・・何かハァハァ言ってます。


「こ、このくらいまだご褒美じゃわ、いいいいいいいいいい!?まって!それ死ぬうううううううう!!」


握力レベルを上げて頭蓋骨を砕きにかかりミシミシと羊の頭から音が鳴る。私の腕を必死に叩きギブアップをジェスチャーする。

流石に変態でも許容量オーバーのようで根を上げた。

私は手の力を抜き浮いていた羊爺を床におろし忠告する。


「次やったらその角もぎますからね・・・」


「まったく、最近の若い者はジョークが通じんわい・・・でも柔らかかったのう・・・うへへ・・・あー!やめて!!角はもがないで!!!ワシの唯一のチャームポイントがあああああ!!!」


角を握り力を入れピキピキとヒビが入った所で止めてあげ脅迫する。コイツ触ってやがったのですか・・・!!


「次やったら、樽に入れてロングソード刺してアイアンメイデンみたいにします・・・!」


「わ、ワシが悪かった!すまんかったのう・・・ああそうじゃワシの名前はドクじゃ、ここでは騎士の若者共を治療しとる。よろしくのう!」


流石に懲りたのか慌てつつ素直に謝り名乗ってくるドクさん。どうやらここの治療を担当してるようだ。変態だけど。


「私は第5部隊所属のレヴィと言います。よろしくお願いしますねドクさん」


「ああ、知っとるわ。お前を運んできた鳥の小僧が説明してくれたわい」


鳥の・・・?ああ、リチャードさんですか!確かあの時、私は団長を殴・・・・って・・・・


・・・思い出すあの光景、遠慮も手加減もせずポピー君に止められるまで団長をボコボコにした記憶が甦る。


あ、ああああああああああああああ!!!!やらかしたあああああああああああああああ!!!!!


私は立ち上がり壁まで走り頭をガンガン!と何度も打ち付ける。ドクさんが驚きの声をあげる。


「お、おい何をしとる!?そんな激しく頭を打ったら血がでるぞ、って逆に壁が崩れてるぅ!!まてまてまてお願いだから待って!!確かにお主のやったことは問題あるが仕方ないことじゃないか。誰だってそういうことがあるものじゃ!それに・・・後ろの奴も心配しとるぞ」


壁を崩されるのは不味いと思ったのか必死にフォローを入れてくれた。


ところで、後ろの奴・・・?


そう思い後ろを振り向くとそれはいた。

全身を鎧のようなでも全然違う印象を持つ防具だった。色は赤くそれぞれの間接以外の箇所を守る金属板が機動力を損なわせない程度に紐で固定してある。人間が昔使っていた防具の甲胄と言うものだろうか?一番の問題は頭でなんと骸骨だった。骸骨から二本の骨の角が生えており、瞳に青い炎が灯っており、私の行動を見て右往左往して慌てている生き物が・・・というか・・・生きてるのか?それに何処から現れたんだ?害悪は・・・無さそうだ。襲ってくる気配がしない。


私は余り期待せず、お茶を飲んでいるドクさんに聞く。


「アレは何ですか?」


「知らんわい、さっきお主がワシを片手で持ち上げた時に体からでてきたぞ~ズズッ」


えぇ、私の体どうなってるんですか・・・。というか何であなた落ち着いてるんですか。


私はおろおろしてる骸骨さんにダメ元で聞いてみる。


「えっと、あなたは」


[お初にお目にかかります我が主よ。私という存在に意思をお与え下さり誠に感謝の念が絶えませぬ。私の名前は「殺戮夜叉」と申します。多くの魔力を浴び、意思の確率に成功致しました。これより主に一生付いていく所存!]


は?何?え?殺戮?え、称号が?意思?魔力?主?夜叉?


・・・これは・・・もう・・・今日はいろいろあってもう疲れた。私は、考えるのを、止めた。フラフラとベッドに戻りながらドクさんに伝える


「そ、そうですか・・・では、私は寝ますね・・・ドクさん後はお願いします・・・」


「任せとけー。こんなのがいきなり現れるとは、珍しいこともあるもんじゃのう・・・まぁユックリするがいいじゃろう。夜叉と呼んでいいかのう?お主は何を飲む?」


[あ、じゃあお茶を]


「うむわかった。そこで待っとれい」


・・・何で溶け込んでるのよおおおおおおおおおおおおお!!! 

珍しいじゃないわよおおおおおおおおお!!!

そして普通に喋れんのかよおおおおおおおおおお!!!


・・・寝よう。頭痛を感じながら倒れるように私は眠った。


ああ、団長の件どうしよう・・・

これから投稿ペースが遅くなります。申し訳ございません!

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